2020/12/16 17:58

はじめまして、ステイアート代表の深尾です。

この度はプロジェクト全体を通してのコンセプトについて説明させていただきます。

もともとこのプロジェクトはアートに端を発したものではなく、リアルに縮小する観光業への危機意識と、繰り返される環境負荷を伴う大規模な建設行為への疑問、そして[物理的でない]移動行為の可能性を[ビジネス]という形で解決しようとしたのがきっかけです。


さらに包括的な考えでは、このネットワークやSNSが発達し、リアルとアンリアルが溶けゆく世界で新しい試みができないかという[目論み]もあります。[概念としての旅行]ができないか、これはアート的主題ですね。「あつまれ動物の森」などはまさしく[アバター]によるバーチャルな旅行体験ですが、それをさらにリアルとミックスさせたようなコンセプトです。

これらはある大学の建築学生団体によるプロジェクトで、[人形]を自宅のある構築された環境に配置して想像上の旅行をするというものです。スケールや場所性を超越するという意味で、茶室にも通ずる思想ですね。まさしくリアルとアンリアルを融合させた新しい空間体験だと思い、ステイアートの着想源のひとつとなってます。


これはあくまで当時考えていたビジネスモデルですが、うまく浸透すれば新しい観光とサービス需要の形ができあがるのではないかと考えています。

このコンセプトを具体的に実践したのが青凪における第一弾プロジェクトであり、クラスカのプロジェクトを経て今に至ることとなります。


最後に、こちらの兄弟の昔ばなしをどうぞ。[ロウソク=アバター]とみると、弟の中ではロウソクは兄そのものだということがわかります。



このプロジェクトに共感などいただけましたら、ご意見、ご協力などいただけますと幸いです。


ステイ・アート代表 深尾紀彦