皆様お久しぶりです。
今回はコバの処理についてお知らせします。
die Tasche ではコバは本磨きという手法で仕上げています。
一般的に量産となると、樹脂性の塗料や顔料などを塗ることでコバを仕上げます。
それに対し、本磨きはというと、溶かしたフノリで磨き上げるという、手間のかかる方法になります。
かかる手間に対し、どのようなメリットがあるかというと、
1 見た目が自然で綺麗
2 長年の使用でコバが荒れてきても磨き直しが簡単
という2点が挙げられると思います。
まず、1について
塗料を塗った仕上げになりますと、どうしても革の素材に対してそのコバが浮いてしまう感じが出てしまいます。
die Tascheでは、出来るだけ素材にこだわりたいので、コバにも手を抜かず、塗料や顔料での仕上げは却下しました。
また、2について、長年使っていくとどうしてもコバは擦れたりして、荒れてきてしまいます。
その際に、磨き直しを行うことで、美しいコバが蘇ります。
経年使用で愛着が湧いてきた頃に、コバを磨き直すことで、より一層愛着がわき、さらに長く使いたくなる、そんな手法と言えるのではないでしょうか。