ご挨拶
プロジェクトページをご覧くださりありがとうございます。
私たち一般社団法人日本アート評価保存協会は、2013年7月に設立されました。
美術品の評価が適正なものかどうか不安に感じる一般消費者は多く、そのことが美術品の流通市場の活性化を妨げ、次世代コレクターの成長を戸惑わせてしまっています。
当協会はこのような状況に鑑み、美術品の公正・適当な価値を提示し、美術品の健全な市場を形成するための施策を総合的に考え、実現していくために設立されました。
また、日本美術の素晴らしさを国内外に周知していくことにより、国際市場における日本美術の地位を高めていく事業も進めていきます。
<評価委員>
浅井 和春 (青山学院大学 名誉教授)
有賀 祥隆 (東京藝術大学 客員教授)
伊勢 彦信 (イセ文化財団 代表理事)
岩堀 恭一 (株式会社スクリーンステージ 代表取締役)
大熊 敏之 (日本大学藝術学部 教授)
隠岐 由紀子(美術史家)
加島 勝 (大正大学文学部歴史学科 教授)
片山 龍太郎(株式会社ケイライプ 代表取締役)
金子 賢治 (茨城県陶芸美術館 館長)
河合 正朝 (代表理事 / 千葉市美術館館長)
北原 照久 (横浜ブリキのおもちゃ博物館 館長)
河野 元昭 (静嘉堂文庫美術館 館長)
小松 大秀 (永青文庫 館長)
増田 孝 (書跡史家)
安村 敏信 (副会長・事務局長 / 北斎館館長)
安河内 眞美(ギャラリーやすこうち 店主)
山本 勉 (清泉女子大学文学部文化史学科 教授)
雪山 行二 (富山県美術館 館長)
このプロジェクトで実現したいこと
室町水墨画は禅宗と結びつき、足利幕府や禅宗寺院の庇護を得て発達し、やがて日本絵画を代表するジャンルとなり、雪舟や雪村を輩出しました。
しかし近年は、多彩な表現をとる近世絵画に関心が高まり、伊藤若冲や葛飾北斎が登場した江戸絵画の人気が高まっています。
日本アート評価保存協会では、いまいちど室町水墨画の魅力を発信するため、雪村にスポットをあて、雪村が晩年を過ごした福島県三春町でシンポジウムを開催いたします。
この福島・三春町での雪村シンポジウムを行う必然性を広く知ってもらい、多くの人々に三春に来て頂くために、広告・宣伝が必要となります。
そのためのポスター・チラシ等の作成や新聞広告なども必要となるでしょう。
また、シンポジウムは一日限りのものですが、雪村画像を取り込んだグッズを製作し頒布することにより、シンポジウム終了後も雪村を身近に感じていただけることになります。
この広告やグッズ製作の資金をクラウドファンディングで募りたいと思います。
シンポジウム開催概要
このシンポジウムには、当協会より3名が参加します。
当協会代表理事 河合 正朝(千葉市美術館館長・慶応義塾大学名誉教授)は、長谷川等伯・海北友松といった桃山絵画の研究から出発し、そのルーツとなる室町水墨画壇の研究へと進み、室町水墨画研究者の泰斗です。
(主著『河合正朝絵画史論集 上巻』2018年 中央公論美術出版社)
当協会評価委員 河野 元昭(静嘉堂文庫美術館館長・東京大学名誉教授)は、四条派の研究から出発し、琳派研究へと進み、尾形光琳研究の泰斗となりました。
(主著『琳派 響きあう美』2015年 思文閣出版)
当協会事務局長 安村 敏信(北斎館館長・大倉集古館館長代行)は、狩野探幽研究から出発し、江戸時代絵画のユニークな展覧会を次々と企画し、多くの絵師を発掘しその多様さを示しました。
(主著『江戸絵画の非常識 近世絵画の定説をくつがえす』2013年 敬文舎)
本シンポジウムでは、特別ゲストとして 林 進 先生(文学博士・元大和文華館学芸員)をお迎えします。
林先生は絵画の図像を読み込む名手で、雪舟・雪村をはじめ琳派や曽我蕭白・与謝蕪村の絵画を深く読み解いてこられました。また三春町には、雪村「奔馬図」の購入や雪村まつりの実施に多大な貢献をされています。
(主著『絵画の深意 日本近世絵画の図像学』1999年 非売品)
以上の4名によって雪村についての基調講演とシンポジウムを行い、今までの雪村研究を振り返り、雪村の遺した作品がわたしたちの時代にどのような意義をもつのかを考えていきたいと思います。
会場の三春交流館「まほら」には、雪村の「奔馬図」がデザインされた緞帳があり、三春町と雪村の深いつながりを象徴しています。
三春町では早々期の雪村まつりの熱気が次第と冷め、あまりにも身近すぎる雪村に対する関心が少なくなっています。
このシンポジウムの実施で、三春町の方々にもいまいちど雪村の魅力を見直して頂ければと思います。
●会期
2021年4月17日(土)13:30~15:30
●会場
福島県三春町 三春交流館「まほら」まほらホール
●主催
一般社団法人 日本アート評価保存協会
●共催
三春町教育委員会
●後援
三春町、NHK福島放送局、福島民友新聞社、郡山市、郡山市観光協会、
郡山市教育委員会、公益財団法人諸橋近代美術館
●基調講演ならびにシンポジウムパネラー
河合 正朝(一般社団法人 日本アート評価保存協会代表理事・千葉市美術館館長)
林 進 (文学博士・(元)大和文華館学芸員)
河野 元昭(一般社団法人 日本アート評価保存協会評価委員・静嘉堂文庫美術館館長)
●司会進行
安村 敏信(一般社団法人 日本アート評価保存協会事務局長・北斎館館長)
<タイムスケジュール>
2021年4月17日(土)
13:25 <緞帳の紹介、開会宣言> 安村 敏信
13:30~13:50 <基調講演> 河合 正朝「室町画壇における雪村」(仮題)
13:50~14:10 <基調講演> 林 進 「雪村画の魅力」(仮題)
14:10~14:30 <基調講演> 河野 元昭「尾形光琳と雪村」(仮題)
14:30~14:45 休憩(質問票回収)
14:45~15:30 <シンポジウム>「今、雪村を問う」
・司会 安村 敏信
・パネラー 河合 正朝、林 進、河野 元昭
15:30 <閉会のことば> 伊勢 彦信
(一般社団法人 日本アート評価保存協会理事・イセ文化財団代表理事)
『雪村周継』と福島(郡山市、三春町)
戦国時代の16世紀はじめ頃に、現在の茨城県に戦国大名の一族の子として生まれた画僧・雪村周継(せっそんしゅうけい)は、東国各地を遍歴し、晩年は現在の福島県三春町に小庵を構え過ごしたと伝えられています。現在、郡山市西田町にある「雪村庵」がその遺構といわれています。
中国画を学び、水墨画に新境地を拓いた雪村の画風は、江戸時代の画家や近代の画家に大きな影響を与えました。戦後、多くの雪村画の名品が欧米に流出し、有名な美術館や個人コレクタ―に収蔵され、現在、雪村は世界的に高い評価を受けています。
遺作が200点を超えるという他に例のない多さを誇る雪村ですが、雪村について記す同時代の文献資料はほとんどなく、日本美術史の上で不思議な存在です。
雪村筆「奔馬図」
会場「まほらホール」緞帳デザインの「奔馬図」は、三春町の歴史民俗資料館に所蔵されています。
シンポジウム当日は、歴史民俗資料館で展示されます!
三春町の桜
三春町は「三春滝桜」が有名です。日本三大桜の一つで天然記念物の「三春滝桜」の開花の時季には、全国からたくさんの方が三春町を訪れます。
(雪村シンポジウムも桜を楽しめるであろう日程です!)
全国的に三春滝桜が有名ですが、町内にはほかにもたくさんの桜の名所があります。
福聚寺の「福聚寺桜」もその一つ。福聚寺には雪村筆の「達磨図」が所蔵されています。
また、雪村庵には「雪村桜」があります。
資金の使い道
皆様からご支援いただいた資金は、主に
1、グッズ製作費
2、広告宣伝費
に使用します。
※新型コロナウイルス感染拡大の際には、シンポジウム開催を中止もしくは延期する可能性がありますが、リターンの発送をもって終了とし、返金はございません。
※本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。
リターンについて
ご支援いただいた方に、以下のリターンをご用意いたしました。
全て「雪村シンポジウム2021」のために作成したオリジナルグッズ3点セットです。
・一筆箋(80×190mm)
表紙は「まほらホール」緞帳にも使用されている「奔馬図」(雪村筆)。
中身は3種の柄(「呂洞賓図」「自画像」「布袋図」全て雪村筆)が順番になっています。
・エコバッグ(250×250×200mm / 材質:ポリエステル)
男性でも女性でも使いやすいグレーの生地に、「奔馬図」がデザインされています。
コンパクトサイズながらマチがあるので、コンビニのお弁当にもピッタリです。
収納は畳んでゴムバンドでまとめるだけ!
・抗菌マスクケース(205mm×110mm)
使用中のマスクをケースに挟んで保管できます。
折りたたんで保管できるため、小さなかばんやポケットにもはいります。
※発送は2021年3月以降を予定しています。
当協会の主な活動
<秀逸企画賞>
展覧会の評価が入場者数によって成され小規模館の有意義な企画展に光があてられないという状況に鑑み、真に秀逸な企画を表彰するものです。
首長や財団の理事長を表彰し、副賞の賞金を該当館に授与するユニークな方式です。
<美術品の評価査定>
現在の市場価格に照らしあわせ作品を査定し、評価額をだします。
皆様が所有する美術品を個人法人問わず評価査定いたします。
<スペシャルトーク>
アート業界で活躍する皆様を講師に迎え、スペシャルトークを開催しています。
一般の方もワンコイン(500円)で参加できます。
(新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、現在は開催を中止しています)
<ベトナム・ハノイでのシンポジウム>
2018年には、ハノイのベトナム工業美術大学にて、『日越両国外交関係樹立45周年を祝って「現代アートの中の伝統との出会い」についてのシンポジウム』が開催されました。
日本アート評価保存協会からは評価委員の3名が参加し、ベトナムからのパネリストを含め5名の基調講演が行われ、その後ディスカッションへと続きました。
日本からの工芸作品も展示していた会場は、立見が出るほどの盛況となり、ベトナムの学生や関係者の日本美術・工芸への関心の高さを感じるシンポジウムとなりました。
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