<男性の皆様へ:クラウドファンディング限定品を追加しました>
プロジェクトを開始してから、男性のお客様より大きめのサイズを購入したいというご要望がありましたので、クラウドファンディング限定品として、『大きめサイズの濃色Tシャツ』のリターンを追加させて頂きました。限定50点となりますので、この機会にお買い求めください。
<100年の歴史と藍を守るために>
高城染工は、大正4年創業。瀬戸内海を臨む、繊維の町・インディゴブルーの町、倉敷市児島にて、
100年以上続く小さな染色工場です。
糸染め、反物染色、ジーンズ生地の黒染めを経て、藍染めとともに
インディゴの手染めも加え、時代の流れとともに変化しながら進んでまいりました。
世界最古の染料と呼ばれる藍。
その防虫・抗菌効果から、ミイラも藍染めの麻布を巻いていたといわれます。
そして、1500年以上前の飛鳥時代に中国から日本に伝わり、
鎌倉時代より「褐色(かちいろ)」=「勝色」として武将たちが身に付けた、勝利と守護の色。
江戸時代には人々の暮らしに深く根ざし、「ジャパン・ブルー」と呼ばれた、凛とした深く美しい青。
そんな藍染めを、今も手作業で行い、独自の色を守り続けているのが、
高城染工4代目代表の角南浩彦です。
2005年には、新たな試みとしてオリジナルブランド「blue in green」を立ち上げ、
藍とインディゴを軸とした「着心地がよく、長く着ることができる」レディースアイテムを、
各地の百貨店での催事をメインに展開してきました。
年々、お取扱い下さる店舗やリピーターの方も少しずつ増え、徐々に手応えを感じていたところに…
押し寄せてきたのが、コロナ禍の波。
相次ぐ百貨店の休業、取扱い店舗の休業。
お客様と店頭に立つスタッフの健康と安全を守るため、
年内全ての百貨店催事をキャンセルせざるを得ない状況に追い込まれました。
それは、主な収入源を絶たれるということを意味します。
初の直営店であった岡山市内の店舗もなくなった今、
2020年の新作を含めたオリジナル商品を見ていただく機会は殆どないままに、
2021年の構想を練らなければならない……
そんな現状となっています。
100年という長い時間の中で、代々受け継いできた染工場を守り続けていくこと。
染料の匂いと、さまざまな情景と記憶が染み込んだその染め場を、繋げていくこと。
また、今後も藍とインディゴの持つ魅力や可能性を探りながら、そのすばらしさを発信していくこと。
その継続のために、クラウドファンディングに挑戦します。
皆さま、どうかよろしくお願いいたします。
<高城染工の歴史と現在>
HISTORY
大正4年、初代である高城伊吉が学生服の糸染めや畳縁・地下足袋などの染めを始める。
養子として迎えられた2代目・角南愛太郎(祖父)が軍服などの染色を手掛け、
3代目となる角南浩平(父)がブラックジーンズの生地の黒染めを始める。
アパレル市場が、中国をはじめとする海外生産に傾倒し始めたころ、
現在の代表である角南浩彦が、藍染めを手染めで行う下請け工場として営業を再稼動させる。
角南浩彦
1971(昭和46)年、倉敷市児島に生まれる。
群馬の美術短大を卒業後、東京の広告系デザイン事務所に入社するものの、バブル崩壊で会社が倒産。
アパレルメーカーの知人を頼って、東京・高井戸の染色工場に転職。
おもに化学染料を扱っていたその工場で、染料の化学的知識や扱い方を身に付ける。
その後NYに渡り「ナショナルアカデミー・ミュージアム・アンド・スクール」にてドローイング、
レディースパターンを学ぶ。
帰国後、時代の流れとともに衰退し、廃業しかけていた家業を手伝い始める。
その数年後、3代目だった父が、56歳という若さで他界。
44歳の時に、3代目代行を務めていた母から高城染工4代目のバトンを正式に託され、
下請け専業だった高城染工の経営を、オリジナルブランドメインにシフトさせる。
高城染工4代目代表の角南浩彦は、オーナー兼・デザイナー兼・染色職人。
時には、新作のカタログやフライヤーの写真撮影・レイアウトまでも担います。
高校時代の同級生であった真由子夫人は、結婚を機に始めた染色に加えて、
ショップや展示会での接客、カタログモデル、卸先への営業及び出荷業務もこなします。
2005年から立ち上げたオリジナルブランド「blue in green」は、
空気に触れ酸化することによってしだいに緑から青へと移り変わる藍の特性と、
4代目夫妻が愛聴するマイルス・デイヴィスの曲名に由来。
ふたりは、大正時代の木組みが残る染め場で……時にはそんな音楽を聴きながら……
素材の持つ特性を考え、細かい部分にも染料がしっかりと染み込むよう、丁寧に大切に、
自分たちが作ったものを日々染めあげます。
高城染工の藍は、そんなふたりによって守り続けられています。
また、高城染工のある倉敷市児島は、古くから繊維業が盛んで、
国産ジーンズ発祥の地としても知られる町。
その周辺には、縫製、生地裁断、洗い加工……等々、
さまざまな分野のプロフェッショナルが存在します。
そんな、地元・児島の特性を活かしていきたいというのが、ひとつの思い。
できるだけ岡山県産の生地を使い、市井のなかにいるプロフェッショナルたちの力を借りながら……
地域でつながり、共有し合える。そんな循環できるものづくりをしています。
<藍への思い>
NYから帰国し、染色という家業の今後の方向性を模索していた2000年。
角南浩彦は、藍の産地であり、藍染めの元となる「蒅(すくも)」作りの本場・徳島へ向かいます。
そこから、週末ごとに藍農家に住み込みながら、実に3年間……
藍の植え付けから刈り入れ、そして発酵を経て本藍染料が出来上がるまで(1年間で1クール)の現場に
身を置き、自らの手で作業をこなします。
藍のルーツを探り、また自分自身と向き合う日々。
その実体験が、のちのオリジナルブランド「blue in green」立ち上げへの大きな礎となりました。
費用(及び労働)対効果の低い地道な作業。
昔ながらの手仕事の持つ凄み。
それらを継続させていくことの難しさ。
藍への憧れや思慕(懐古的な偏った価値観)だけでは続けてはいけない仕事であることを
痛感したと同時に、
天然藍と合成染料それぞれが持つ特性と魅力を理解しながら、
それらを大切に洋服に落とし込んだものを作りたい……そんな構想が明確になります。
<blue in green 紺屋の挑戦>
そして生まれたのが、代々下請けの工場だった高城染工初となるオリジナルブランド、
「blue in green」。
その青は、代々受け継がれてきた色に対するこだわりと経験を受け継ぎ、
更にさまざまな見聞と知識を深めた4代目自身が、
色落ちのしにくさ、発色の美しさ、生地との相性……等々を考慮しながら、
化学的根拠に基づいた独自の染料調合をもとに生み出す色。
そして、4代目夫妻の手によって、じっくりと手染めをすることで色をしっかりと定着させ、
仕上げに丹念な水洗いが施されています。
最初の数回の単独洗い以降、ゆっくりとした色の経年変化を楽しめ、なおかつ色移りの心配はない……
これは非常に稀なこと。
さらに、ファクトリーブランドならではのこだわりが、「染め直し」。
まずは藍そのものの色を味わい、次にゆっくりとした色の変化と自然に出てくるあたり感を楽しんで。
そして最終的には……染め直しをすることによって色を蘇らせ、さらに着続けることができます。
これが、blue in greenが白や生成のアイテムを展開している理由のひとつ。
白を楽しんだあと、汚れが気になりはじめたら、藍色に生まれ変わらせる……
同じ素材であっても、白から染めたものと生成から染めたものとでは、
染め上がりの色も異なってきます。
青から青へ。
そして白や生成から青へ。
それは、藍の色をもっと自由に楽しんでいただくための、思索でもあるのです。
「うちの服は、染め直し込みのもの。売って終わりではなく、アフターケアまでしっかりとしていきたい」と4代目はいいます。
染め直しは、新たな再生への前向きな選択肢。
現代の紺屋(染め屋)である高城染工が提案する、旧くも新しいかたちです。
<生地×デザイン オリジナリティー溢れるものづくり>
色はもちろんのこと…
高城染工blue in greenのもうひとつのこだわりは、
自身のパターンに合わせて4代目がセレクトする、生地のすばらしさ。
染めあがりの発色の美しさは、良質な素材があってこそ。
もともと抗菌作用を持つ藍の心地よさをさらに引き立てています。
そんな素材由来の着心地の良さとともに、
blue in greenがリピーターを増やしている理由のひとつが、その絶妙なパターン。
ゆったりとリラックス感がありながら、横に広がることなく、すっきりと見えるシルエット。
そこには、NYで学んだレディースのパターンが存分に活かされています。
「藍はもともと庶民に親しまれた野良着。普段に使えなければ意味がない」
という4代目の信条のもと、
丈夫で長く着られて、かろやかで動きやすく、年齢を問わないスタイル。
ありそうでない、流行に左右されない、その人らしい装いを叶えます。
例えば、今回リターンとしてご用意している麻コートは、
軽く羽織るだけでぐっと雰囲気が出る1枚。
小柄な男性の方にもおすすめしたいシンプルさです。
染め、素材、パターンとシルエット、そして着心地。
全てに高城染工の今のこだわりが詰まっています。
染め直しをしながら10年ほど愛用して下さっているという、嬉しいお声も頂戴しています。
<最後に>
新型コロナウィルスの蔓延は、私たちの意識や生活に大きく揺さぶりをかけ、
また多くの問いをもたらしました。
何を選択し、また、何を選択しないのか?
自分の暮らしを本当に豊かにするものとは、何なのか?
江戸~明治にかけて、それぞれの町や村には数多くの紺屋(染め屋)が存在しており、
昔の人々は、それを当たり前のように暮らしに取り入れ、生活を彩ってきました。
手を加えながら長く手元に置き、愛していけるものの価値。
サスティナブルな暮らしと衣料。
そこには、コロナ禍のいま、改めて気付かされる真価があります。
手仕事は、人々の暮らしの中で息づいてきた実直さと繊細さを内包しています。
手染めだからできること。
人の手のぬくもり、伝わる思いや情熱。
私たちは、そんなものを大切にし、さらに繋いでいきたいのです。
そして、コロナ禍によりアパレル業界がひっ迫するこの状況のなかでも、
藍とインディゴの持つ魅力やすばらしさを発信し続けていくために、
日常に寄り添う服、流行に左右されることなく長く愛していただける服を作り続けていきたい。
そう考えています。
どうか、ひとりでも多くの皆さまにこの思いが伝わりますように。
私たちがこだわる、透明感のある青色を、実際に感じていただけますように。
<オーナーからのメッセージ>
皆さま、ご覧いただきありがとうございます。
これまでさまざまな苦境がありながらも、藍というものを仕事に出来ている今、
私はとても幸せです。
今後も、この仕事を継続させ、藍とインディゴの魅力をお伝えし続けていきたいと
強く願っています。
高城染工4代目代表 角南浩彦
※支援総額の主な用途:新作の制作、染料や生地の調達、染め場とfactory shopの継続
♦ リターンのご紹介
①4,000円:プチスカーフ 三角絞り
折り紙のように三角にたたんで折り、ゴムで絞り染めました。
濃淡のグラデーションと白のバランスが良く、巻き方で色々な色が出てきます。
とても使いやすい大きさで、首元が寒い時や日よけ代わり、
またアクセントに気軽に使っていただけます。
40cm×90cm
レーヨン70%、麻30%
※配送方法:レターパックプラス
②7,500円:ロングスカーフ たてグラデーション
真ん中を境にして、濃い色と淡い色で染め分けました。
たてのグラデーションにすることで、無地としても使えるものになっています。
ねじって巻くことで濃淡の色が出るので、その日の気分で巻き方を変えて
楽しめます。
40cm×160cm
レーヨン70%、麻30%
※配送方法:レターパックプラス
③7,000円:藍染めTシャツ 淡色
綿100%のTシャツを手染めでじっくりと染めました。
淡い色を染めるときも、淡い色の藍瓶の中で何度も染めを繰り返します。
高城染工の藍は青みが強い染料に配合しているので、
淡い色もクリアな藍色に発色します。
縫製糸も綿糸なので、身頃と同じように風合いよく染まっています。
着ていくごとに色が明るくなってきて、良い色になってきます。
綿100% ユニセックスサイズ
S(着丈64cm、身幅48cm、袖丈18cm)
M(着丈68cm、身幅51cm、袖丈19cm)
L(着丈70cm、身幅54cm、袖丈21cm)
XL(着丈74cm、身幅57cm、袖丈23cm)
※モデル(162cm)はLサイズを着用
※ご希望のサイズをオプションよりお選びください
※配送方法:レターパックプラス
④7,000円:藍染めTシャツ 濃色
綿100%のTシャツを手染めでじっくりと染めました。
濃い色の藍瓶の中で何度も染めを繰り返し、深みのある濃い色にしています。
高城染工の藍は青みが強い染料に配合しているので
深みのあるクリアな濃い色で、着れば着るほど雑味が取れ、
風合いの良い色になってきます。
縫製も綿糸なので、身頃と同じように風合いよく染まっています。
綿100% ユニセックスサイズ
S(着丈64cm、身幅48cm、袖丈18cm)
M(着丈68cm、身幅51cm、袖丈19cm)
L(着丈70cm、身幅54cm、袖丈21cm)
XL(着丈74cm、身幅57cm、袖丈23cm)
※モデル(162cm)はLサイズを着用
※ご希望のサイズをオプションよりお選びください
※配送方法:レターパックプラス
⑤33,000円:麻コート 藍染め プチスカーフ付き
https://shopriver.shop-pro.jp/?pid=104256770
繊細でなめらかな、程よい厚みの麻のコート。
シーズンを問わず活躍します。
控えめなえりと8分袖が軽やかで、普段にさっと羽織れるロングシャツのよう。
ゆるかやなAライン、ひざくらいのとても動きやすい着丈です。
着れば着るほど味が出て、良い色と風合いになっていきます。
あたり感が気になり始めたら、染め直しをして色を蘇らせ、さらに長く楽しんでいただけます。
麻100%
モデル身長162cm
着丈 100cm / 身幅 55cm / 袖丈 52cm / すそ幅 75cm)
⑥30,000円:麻コート キナリ プチスカーフ付き
https://shopriver.shop-pro.jp/?pid=104392183
繊細でなめらかな、程よい厚みの麻のコート。
麻糸本来の色も、どんな色とも合わせやすく、自然な風合いが楽しめます。
ロングシャツ感覚で、季節を問わず気軽に着ていただけます。
控えめなえり、斜めのポケット口。
ものの出し入れがしやすく、
普段にさっと羽織れる、軽やかで飽きのこないコートです。
汚れたら染め直しをして藍色に生まれ変わらせ、2度楽しめます。
麻100%
モデル身長162cm
着丈 100cm / 身幅 55cm / 袖丈 52cm / すそ幅 75cm
⑦7,000円:【クラウドファンディング限定】大きめサイズの藍染めTシャツ 濃色
綿100%のTシャツを手染めでじっくりと染めました。
濃い色の藍瓶の中で何度も染めを繰り返し、深みのある濃い色にしています。
高城染工の藍は青みが強い染料に配合しているので
深みのあるクリアな濃い色で、着れば着るほど雑味が取れ、
風合いの良い色になってきます。
縫製も綿糸なので、身頃と同じように風合いよく染まっています。
※いつもは販売していないクラウドファンディング限定アイテムです
綿100% ユニセックスサイズ
XXL(着丈78cm、身幅60cm、袖丈25cm)
XXXL(着丈80cm、身幅63cm、袖丈25cm)
※ご希望のサイズをオプションよりお選びください
※配送方法はレターパックプラスで送ります。
※本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。
最新の活動報告
もっと見る高城染工通信 vol.30 ありがとうございます
2021/01/28 21:00今日までプロジェクトを応援してくださった皆様、ご覧下さった皆様大変ありがとうございます。この高城染工通信もちょうど30回目です!今までお洋服を通して知ってくださってたり、初めてご覧くださったり、いろんな方からの励ましのメッセージ、本当にありがとうございます。代々続いてきた染工場を何とか繋いできて、本当に良かった、そしてこれからも繋げていきたいと改めて強く思いました。挑戦してきたプロジェクトは今日までとなりますが、明日からまた新たにスタートを切って走っていきたいと思います。(箱根駅伝を思い出します!!)プロジェクトが終わっても高城染工のインスタやブログで発信し続けていきたいと思いますので、今後ともよろしくお願いいたします。高城染工場角南浩彦高城染工HP高城染工インスタグラム高城染工ルームインスタグラム もっと見る
高城染工通信 vol.29 生成りの麻コート
2021/01/27 20:30今日はあたたかく春の陽気こんな日は生成りのやさしい色を着たくなります。この生地は日本の麻の生地でさらっとしていて、なめらかで素肌にあたってもきもちのよい麻生地です。形もすっきりとしたAラインに大きすぎない襟。ロングシャツ感覚で着ていただける軽いコート。高城染工の定番の1品です。髪の色や肌の色で似合わなく感じることもあるかと思います。そういう時は染め直して2度楽しむこともできます。ぜひ、日常の服としてお使いいただけると経年変化がより楽しめると思います。 もっと見る
高城染工通信 vol.28 プロジェクトも残り2日となりました!
2021/01/26 21:00昨年から挑戦させていただいてるプロジェクトも残り2日となりました。色々な方にご支援いただき、応援メッセージもいただいて、本当に嬉しく、心強い毎日です。藍の色はいつ見ても感動する色で、飽きることがありません。仕事として向かい合えてることを幸せだと思っています。お客様の顔を思い浮かべながら一枚ずつ染める作業はとても楽しく、あっという間に時間が流れていきます。今、ご支援いただいてるリターンの商品もこれから1枚ずつ丁寧に染め重ねていきますので、楽しみにお待ちいただけたらと思います。時間の経過とともにあるその変化を、どうか楽しんでいただけますように。 もっと見る
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