ご挨拶
こんにちは!
牛久シャトー株式会社 代表取締役の川口孝太郎と申します。
茨城県牛久市にて、明治時代のワイン文化発祥の地『牛久シャトー』を運営しております。
このコロナ禍、長年にわたり地域の皆さまに愛され続けてきた牛久シャトーを存続させて、牛久の街に賑わいを取り戻したい!と強く願い、私と当社スタッフが実行チームとして、クラウドファンディングを立ち上げることになりました。
初めての経験なので分からないことばかりですが、皆さまどうぞこのチャレンジにご理解を頂き、牛久シャトーの存続に力をお貸しいただけますよう、よろしくお願いいたします!
牛久シャトーはこんなところ
牛久シャトーは、実業家である神谷傳兵衛が、1903(明治36)年に茨城県牛久市に開設した、日本初の本格的ワイン醸造場です。フランス・ボルドー地方の技術を用いて、葡萄の栽培からワインの醸造・瓶詰め・出荷までを一貫して行っていました。
現在は、約6万平方メートルある敷地内に、当時の建物を活かした記念館を展開し、ワインづくりの歴史を多数の写真と、実際に使われた醸造器具で紹介しています。
2007(平成19)年11月には経済産業省より「近代化産業遺産」に認定、2008(平成20)年6月には国の重要文化財に指定、そして2020(令和2)年6月に「日本遺産(Japan Heritage)」に認定されるなど、その歴史的価値の高さが広く認められています。
併設されているブルワリーは、茨城県第1号の醸造施設でした。
開設時から「牛久シャトー」「牛久ワイン」として、地域の皆さまに親しまれ、愛され続けてきた牛久シャトーは、牛久の街のシンボルです!
現在一部レストランとショップの営業を再開しています。
お土産としても人気の「シャトー・ドゥ・ヴァン」は、牛久シャトーで収穫されたブドウ(メルローとマスカット・ベーリーA)を100%使用しています。
桜まつり、ワインまつりの時期には、お子様からご高齢の方まで、大勢の皆さまにお楽しみいただいておりました。
牛久市はこんな街
牛久市は東京都心から50km圏内に位置しながら、自然に恵まれた都市と自然のバランスのとれた暮らしやすい街です。
全国的に人口減少が叫ばれる中、牛久市においても人口減少時代への大きな局面を迎えていますが、「住みたい街」「選ばれる街」を目指して魅力ある街づくりを進めています。
牛久市には、国の重要文化財であり日本初の本格的ワイン醸造場「牛久シャトー」や、
高さ120mと迫力満点、世界一の立像「牛久大仏」をはじめ、素晴らしい観光資源があります。
牛久シャトーは魅力的な観光スポットとメディアでもしばしば取り上げられ、地域の皆さまにも長年親しまれ、愛され続けています。
「食」の大切さに気づいて
私が牛久シャトーに来たのは2005年のことでした。
大学を卒業して14年間、国際物流の仕事をしている中で、日本の食べ物は輸入が6割強、将来的にどうなるのだろうと、食に関心を持つようになりました。日本人の食に携わる仕事がしたいと思っていたら、ワインの輸入なども手掛ける合同酒精という会社にご縁をいただき、その会社の開発事業部が運営していた牛久シャトーで働くことになったのです。
2007年近代化産業遺産、2008年国の重要文化財、2012年の東日本大震災の補助金による震災復旧工事も行っていたので、牛久シャトーの建物にはかなり思い入れがあります!その後、会社を離れましたが、牛久の街の賑わいをなんとか取り戻したい、という思いを温めながら過ごしていました。
市長のことばに覚悟を決めた社長就任
2018年10月、牛久シャトーの経営に関し、当時の運営会社は経営継続が困難と判断し、牛久シャトーは、当時の所有会社から牛久市に全体貸しをされることになりました。
同年12月末日、牛久シャトーが閉鎖され、やるせなさ、虚しさ、無力感を感じるとともに、「牛久シャトー」という醸造場の素晴らしさ、大切さを改めて感じた瞬間でもありました。
そして、その思いは牛久市民の方々も同じでした。同社が撤退後、牛久シャトーの存続をはかるため、2万5千人もの想いを“嘆願書”という形で表されたのです!
その後、市長から私に声が掛かりました。
「牛久シャトーを復活させ、賑わいを取り戻してくれないか?」
私は、「宜しくお願いします」と答えました。
私は別会社の内定をもらっていましたが、牛久の街に賑わいを取り戻すには、覚悟を決めなければならないと強い想いを持ったのです。
私は2019年10月に会社を辞めて牛久シャトー再生を引き受けました。
今年6月20日、新生・牛久シャトーがオープンしました!オープニングセレモニーは3日間行い、日本遺産にともに認定された甲州市も参加し、多くの人が応援に駆けつけてくれました。ああ、こんなに多くの方が、真剣に牛久シャトーの存続を考えてくれているんだ!と感動しました。
私は、地域の方からの「応援します!」という言葉に、どれだけ勇気をいただいているか分かりません!今いる25人のスタッフも、牛久シャトーをなんとかしたい!牛久の街を良くしたい!という志を持った同士です。
プロジェクトを立ち上げた背景
私は、全国のワイナリーを歩くたびに、牛久シャトーが歴史的、規模的な面からみて「全国的に類をみない醸造場である」ということを確信しました。経営者としての神谷傳兵衛は革新的で、当時は先駆的であった従業員持株制度など、経営者と従業員とが協働した経営スタイルをしていた醸造場だったのです。
明治時代から続く、国指定重要文化財 新生・牛久シャトーはオープンしたものの、まだ大半の施設が再開できていない状態です。皆さまの“力”をお借りし、ワイナリーとブルワリーの醸造施設を復活させ、「日本初の本格的ワイン醸造場」を後世に残していきたいと思い、今回のプロジェクトを計画しました。
コロナ禍が終わったとき、「準備万端!」と言えるように、今、スタートを切りたいです。
リターンについて
ご支援くださる皆様に、牛久シャトーの魅力を詰め込んだ、多彩なメニューをご用意しました。リターン一覧をご覧ください。
また、ご支援頂いた皆さま(希望者のみ)を、牛久シャトー“とく得”応援メンバー「 pas à pas(パ・ザ・パ) 」限定会員に登録させていただきます。「pas à pas」はフランス語で一歩一歩という意味です。限定会員の皆さまには、随時、お得な情報を提供させていただきます。
牛久シャトーのこれまで
1897年 神谷傳兵衛が、現牛久市の原野120町歩(約120ヘクタール)を購入して、開墾をはじめる
1898年 フランス産ぶどう苗6,000本を、現 牛久市の開墾地に移植する
1901年 神谷傳兵衛、牛久ぶどう園に、醸造場建築を開始する
1903年 牛久醸造場竣工 牛久葡萄酒、カミヤシャンパン、リンゴシャンパンの製造を行う
イギリス水晶宮で開催された「万国衛生食料品博覧会」に“牛久葡萄酒”を出品
*名誉金賞牌を受賞
1904年 パリの「チュイルク博覧会」に“牛久葡萄酒”を出品 *金賞牌受賞
1907年 東京勧業博覧会に“牛久葡萄酒”を出品 *一等金賞牌受賞
1964年 牛久シャトー ワイン70KL生産
1976年 ワイン資料館開設
1980年 料理運搬用のふるさとSL誕生
1985年 つくば科学万博85に“牛久シャトー アンテナショップ"を開設
1996年 牛久ブルワリー竣工(製造免許取得))*茨城県第一号地ビールの誕生
2001年 牛久ワイナリーで国産ワインの製造再開
2007年 経済産業省「近代化産業遺産」認定(11月)
2008年 文部科学省「国の重要文化財」指定(6月)
2018年 所有企業が、牛久シャトーでの飲食業、物販業、製造業から撤退(12月末日)
2020年 日本ワイン140年史で、山梨県甲州市とともに「日本遺産」認定(6月19日)
牛久シャトー株式会社を設立し、一部レストランとショップをオープン(6月20日)
応援メッセージ
株主でもある牛久市長の根本洋治様より、応援メッセージをいただきました。
優雅さを纏うヨーロッパの古城のような牛久シャトー。
街のシンボルであり、長い歴史と伝統を有する日本ワインの原点です。
現在は、再開の歩みを進めたばかりですが、
再び、牛久シャトーに復活の灯がともり、多くの方々が訪れ、憩い、愛される施設として、
一日でも早い再生、復活を果たして欲しいと願っております。
皆さまからのご支援を支えに
みなさまからいただいた支援金は次の用途に使わせて頂きます。
①日本初の本格的ワイン醸造場であり、今閉鎖している「ワイナリー」の醸造再開
②茨城県第一号地ビールとして誕生し、今閉鎖している「ブルワリー」 の醸造再開
③レンガ造りの建物群を構成する園内の保全・整備活動
④今閉鎖しているバーベキューガーデン、レストランのオープン
⑤さくらまつり、ワインまつりの開催(各1回)
⑥上記に係る人件費、リターン費用、クラウドファンディング手数料
皆さまからいただいた支援金で、明治時代から続く文化を未来へ継承し、牛久シャトーを地域の方と観光に訪れる方とが交流できる場所にしたいです。牛久の街に賑わいを取り戻したいです!
【プロジェクトスケジュール】
2020年12月24日 クラウドファンディングスタート
2021年3月12日 クラウドファンディング終了
2021年3月〜 リターン発送、施設の整備、イベント準備開始
2021年7月頃~ ブルワリー再稼働・醸造開始予定
2021年9月頃~ ワイナリー再稼働・醸造開始予定
最後に
新型コロナウイルスの影響で、当社は厳しい経営状況に直面しています。現在も新型コロナウイルスの第三波の影響で、さらに厳しい状況下に置かれています。私たちは覚悟を決めて、地域の皆さまに愛される牛久シャトーとして再び復活するために、そして、訪れる人も住む人も、この街で安心して楽しい時間を過ごせるように、プロジェクトを成功させます!
最後までお読みいただき、本当にありがとうございました。
皆さまの、温かなご支援を賜りますように、心よりお願い申し上げます。
牛久シャトー株式会社 代表取締役 川口孝太郎
クラウドファンディング実行スタッフ一同
牛久シャトー
〒300-1234 茨城県牛久市中央3丁目20-1
電話番号 029-873-3151(担当:クラウドファンディング事務局)
メールアドレス info@ushiku-chateau.co.jp
定休日 レストラン・ショップ:月曜日、年末年始
見学施設(神谷傳兵衛記念館、オエノンミュージアム):年末年始のみ
(ただし施設点検等で休みとなる場合があります。)
*返礼品は牛久シャトー事務所(月曜日を除く10時~16時)で、直接引き渡しが可能となります。
最新の活動報告
もっと見る【ご連絡】10月リターン 牛久シャトービール (1L)の発送及びお引取用ハガキの発送について
2021/10/26 13:38こちらの活動報告は支援者限定の公開です。
リターンのお知らせ
2021/04/18 15:09当社クラウドファンディング 日本のワイン城「牛久シャトー」復活プロジェクトへのご支援を賜り、ありがとうございました。今回のクラウドファンディングは、3月12日にご支援を締め切らせていただき、支援額2,200万円、支援者数1,430人を超えるご支援をいただき、本当にありがとうございました。締切から約1カ月が経過し、ご支援に関するデータも集計、確認作業を終了しました。本日より、4月に予定しておりますリターン(返礼品)のメール送信をさせていただきます。また、その他のリターンについても、お届け予定の月に順次実施(配送、ご連絡)させていただく予定です。今後とも牛久シャトーへのご支援、ご協力を、あらためてお願い申し上げます。牛久シャトー株式会社 クラウドファンディング事務局 もっと見る
79日間、多くのご支援を賜り、本当にありがとうございました。
2021/03/13 00:20先ほど、クラウドファンディング期間が終了となりました。 昨年12月24日にスタートし、本日までの79日間、皆さまには多くのご支援を賜り、本当にありがとうございました。 このプロジェクトでは、多くの方々と出会い、多くのことを学び、いろいろなことを経験させていただきました。 最後の十数分、皆さまから投稿いただいたメッセージをあらためて拝読し、牛久シャトーの本当の価値を感じ取れました。 もちろん、醸造施設としての歴史的価値のほかに、多くの来場者の方々の「心のふるさと」のような場所でありたいと個人的に感じました。 緑豊かで、季節感を感じ取れ、ゆったりとした時間がながれる癒しの空間、いつも見守ってくれるレンガの建物。そして人の笑顔に、ワインやクラフトビールが華を添える場所「牛久シャトー」。 日本ワイン史に1頁を刻む「牛久シャトー」を、次世代に引き継いでいきたいと思います。 勝手な個人的感想ばかり書いてしまい、申し訳ありません。 明日からリターン(返礼品)の準備にも取り掛かります。 すでにワイナリーやブルワリーの準備にも入っています。 3月20日(土)には、バーベキューもオープンする予定です。 今後とも、牛久シャトーを宜しくお引き立て賜りますよう、お願い申し上げます。 本当に、皆さまにはご支援、ご協力を賜り、ありがとうございました! もっと見る
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