はじめに・ご挨拶
2020年の6月、荒川の河川敷で保護されたシカを覚えていらっしゃいますか?
今は『ケープ』と名付けられ、市原ぞうの国の姉妹園「サユリワールド」のバックヤードで暮らしています。
今回のプロジェクトは、野生の日本鹿『ケープ』の新居の工事費用を目標にしています。現在、別プロジェクト「ぞうさんの水遊び場をつくりたい!」(2021年1月14日まで)を実施中ではありますが、保護から半年たったのケープの状況をお伝えしながら、なぜ追加で支援が必要なのかをご理解いただき、皆さんに応援していただきたいと思っています。
このプロジェクトで実施したいこと
現在、市原ぞうの国ではリニューアル工事を進めています。リニューアルは約4年前から構想し始め、やっと昨年より工事をスタートさせたところに、新型コロナウイルス感染症の流行が拡大。例年より少ない入園数の中、工事資金に充てたかった財源を園の運営に回さなければならない厳しい状況となりました。そういった理由からクラウドファンディングで「ぞうさんの水遊び場」への支援を募っています。(2021年1月14日終了 )
【市原ぞうの国】ぞうさん達の水遊び場を皆さんと一緒に作りたい!
皆さんの支援のおかげで、なんとか工事をストップさせずに3月のリニューアルオープンを迎えられそうです。今回、市原ぞうの国のリニューアル計画に、当初無かった野生鹿の『ケープ』が安心して仲間と暮らせる「ケープの森」をつくろうと新たにプロジェクトを立ち上げました。
保護から半年、徐々に環境や人にも慣れてきましたが、野生育ちのケープの性格に配慮する為に見え隠れできる安心感を確保しながら、人とも触れあえる住処が必要だと判断したからです。
2020年6月5日、足立区(東京都)からの要請を受け、荒川河川敷で保護された野生の鹿を市原ぞうの国で引き取りました。引き取った後に、ケープと名付けゆっくりその様子を見守ってきました。『ケープ』が過ごした6か月をみなさんにご報告します。
荒川河川敷で保護、引き取ってからの半年の様子。
6月2日(火)午前
荒川河川敷サイクリングロードで鹿が1匹走りまわっていると地元警察署から足立区に情報が入りました。
6月3日(水)午前
足立区と警察の職員の方が、ケープを捕獲し足立区の施設に保護されました。
足立区の方は、動物園・施設等、数十か所に引き取りを打診しましたが、生息地域も不明な事と野生動物が持つ病気が園内の飼育動物に感染する恐れなどもあるとして、断られてしまったそうです。
市原ぞうの国に足立区の方から電話にて「荒川河川敷で保護した鹿の受け入れ先を探しています」との連絡が入りました。
坂本小百合園長が「川沿いを伝ってたまたま都内に入りこんでしまっただけで受け入れ先が無いのはかわいそう。これも何かの縁だわ」と、受け入れを即決。日本鹿を姉妹園「サユリワールド」で13頭飼育していましたが、野生の鹿を受け入れるのは初めてです。
6月8日(月)午前
「サユリワールド」の敷地に新しく作ったケープの飼育施設に到着しました。到着後、足立区の方も協力して頂き脱走防止の網をかけて施設の寝室にケープをいれました。
ケープは到着後、緊張でドキドキしている様子で「隙あらば逃げよう」というそんな様子でした。
少しして外に出てきたケープに50m離れたサユリワールドで暮らしているメスの日本鹿たちが、熱い視線を送っている様子が見られました。
1週間ほどは、あまり食欲がなく心配しましたが少しづつ木の葉、青草やフルーツなどを完食するようになりました。健康診断でも飼育施設のどこかに角をぶつけ曲がってしまった以外は、特に問題はありませんでした。飼育スタッフが入るとすぐに寝室に入る慎重なケープです。
当園にきて1ヶ月、色々なフルーツを出して何が好きなのか試した結果、「スイカ」や「ヤマモモ」が好物だとわかりました。
暑い日は、寝室で過ごしていたケープ。飼育スタッフのお姉さんが一番のお気に入りのようです。
お姉さんを見つめる目から「好き」が伝わってきます。時々お姉さんの手からもエサを食べてくれるようになりました。
当園に来て3か月体が少し大きく立派になってきました。
大好きなお姉さんの手から時々エサを食べてくれるケープですが、初めて会う人や時々会う人には相変わらず慎重な態度です。
このまま、人と触れ合うのが大好きな動物たちが暮らすサユリワールドで暮らすのは、ケープにとって良い環境とはいえませんでした。他の動物たちとは異なり、とても警戒心が強く、慎重です。
2021年3月に予定している市原ぞうの国リニューアル会議で新しい動物とのふれあいセクション「MAZEOO(メイズー)」で丸太を使う飼育施設の話が出てきた際、丸太がいっぱいあって隠れる場所もあり、メス鹿も一緒にいれる施設であれば、慎重な性格のケープが安心して暮らせるのではないかと考えました。
安心して暮らせる「ケープの森」
野生育ちのケープ君の性格に配慮するため「木」を使うことを基本とし、見え隠れできる安心感を確保しながら、人とも触れあえる「ケープの森」というイメージが出来上がってきました。
そこには、メス鹿2頭も入り、3頭で仲良く暮らす森を想定しています。ケープと一緒に暮らすメス鹿(お嫁さん)は、小百合園長の厳しいチェックの元決められます。
ケープ飼育担当スタッフコメント
野生の鹿を飼育するのは初めての経験で、小屋の掃除をする時には、ケープも私も緊張しながらの日々でした。エサをあげても私がいると食べてくれず、私が飼育施設から出たことを確認してからエサを食べていました。
今では、知らない人が見ていても食べてくれるまで緊張がほどけています。新しい飼育施設で慎重な性格のケープでも無理なく自分のペースでお嫁さんと暮らしていけたら嬉しいです。
そして、いつの日かケープの子供が誕生したら一番に「おめでとう!」を言いたいです。
資金の使い道
集まった資金は「ケープの森」の新設に使わせて頂きます。
リターンのご紹介
・ご支援ありがとう☆ケープ写真付きありがとうメール ¥2,000
・ケープのエサ代&ケープ写真付きありがとうメール付 ¥3,000
・ケープの森エコバック ¥5,000
・ケープの森オーガニックコットンTシャツ(ブラウン・グリーン) ¥8,000
・ケープの落角(来春頃)1本&招待券2枚 ¥20,000
・ケープが隠れる丸太1本&ケープの森エコバック ¥30,000
・「ケープの森」支援ホームページ特設ページに1年間お名前掲載 ¥100,000
・ケープが大好きな大きなヤマモモの木植樹&
ケープの森エコバック&招待券5枚付 ¥300,000
最後に
今回、市原ぞうの国のリニューアル計画に、当初無かった野生鹿の『ケープ』が安心して仲間と暮らせる「ケープの森」を作りたくプロジェクトを立ち上げました。
東京都に迷い込んでしまった鹿は、最悪の場合、殺処分になってしまう事もあるとの報道を聞いた時は、とても悲しい気持ちになりました。縁あって市原ぞうの国にきて6か月、野生の鹿が人に慣れるのは時間と安心して暮らせる環境を作ってあげる事が一番だと確信しています。コロナ禍で多くの方がケープの生末を心配され、野生動物との共存を考えさせられたのでないでしょうか。どこから来た鹿なのかわからないからと引き取りを拒否され山へ放つ事も出来なかった野生の鹿ケープは、いつの日か安心して人と一緒に暮らす事ができるのではと考えています。どうぞ、皆様お力添えいただきますようお願い申し上げます。
市原ぞうの国
園長 坂本 小百合
市原ぞうの国・インフォメーション
入園料金: 大人(中学生から) 2,000円 小人(3歳から)900円
駐車料金: 1回 1,000円
住 所: 〒290-0521 千葉県市原市山小川937
電 話: 0436-88-3001
H P: http://www.zounokuni.com/
アクセス: お車 圏央道「市原鶴舞IC」より約5分
高速バス「市原鶴舞バスターミナル」より無料送迎バスにて約5分
電車 小湊鉄道「高滝駅」より無料送迎バスにて約10分
詳しくは >> http://www.zounokuni.com/access/
<All-in方式の場合>
本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。
最新の活動報告
もっと見るご支援ありがとうございました!
2021/02/15 09:29412名の方から¥395万のご支援を頂きケープの森CF終了いたしました。心より感謝申しあげます。お陰様で近日中に、ケープとお嫁さんがお引っ越し予定です。ケープが安心して暮らせる場所となる様スタッフ一同頑張ります。ケープの森公開日は、市原ぞうの国リニューアルオープン日の3月19日(金)からを予定致しております。ぜひ木の陰から"そっと”ケープをご覧頂けたら嬉しいです。これからも、ケープの成長を見守って頂きます様お願い致します。 もっと見る
終了まであと6時間
2021/02/14 18:06ケープの森CF終了まであと数時間となりました!当園に来てからの、8ケ月間の記録をまとめてみました。ケープが人と暮らす事に少しづつ慣れてきてくれている事がスタッフの励みです。もうすぐ、ケープはお嫁さんと一緒に皆様のご支援で作った「ケープの森」にお引っ越しします。目標金額まで、あと少し!皆様どうぞ、ご支援よろしくお願い致します。 もっと見る
明日最終日です!
2021/02/13 11:30ご支援ありがとうございます。明日14日(日)CF最終日となりました!お陰様で「ケープの森」もうすぐ完成です☆ケープが仲間を呼ぶ声が撮れました(^^)「ケープもうすぐお嫁さんと一緒にお引っ越しですよ(*^▽^*)」 もっと見る
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