こんばんは。心を唄う鍵盤弾き、長利和季です。
ようやく活動復帰のご報告と、1ヶ月連続LIVEの告知をお伝えすることができました。
突然こんなとんでもない復帰企画の、突拍子もない先行販売、クラウドファンディングにご支援いただき本当にありがとうございます。
本文にはとても書ききれなかった思いを、活動報告という形で綴らせてください。
良い機会なので、あまり詳しくお話しするタイミングのなかった僕の病気や気持ちの話を。
僕の病気は大変珍しいことに、喉と右手どちらにも症状が出ています。
歌唱時機能性発声障害、局所性(音楽性)ジストニアなど、呼び方や症状は人によって様々。
最近になって、ようやく名前を聞くようになってきた病気たちです。
活動休止してから約3年。
完治もなく、良くなるかどうかも分からない。
そんな治療とリハビリの日々は、正直に言えば決して楽なものではありませんでした。
なかなか良くならないもどかしさ、いたずらに時間だけが過ぎていく焦燥感。
すべて鮮明に思い出せます。
今だから告白すると、病気が判明した当時は心が荒れました。
なぜ僕なんだと嘆きもしました。
でも、病気が判明した日のその夜「night blue」という曲ができたんです。
「こんな時でさえ、浮かんでくるのは歌なのか」
そのことに気づいたとき、今やれることは全部やろうと決めました。
それから2018年3月までで、僕はやりたいことをすべて詰め込みました。
形にしたい歌をCDに残し、大学の最後の夏休みを利用して全国ツアーを周り、2018年3月にはたくさんの人の前でバックバンドをつけてワンマンライブをしました。
そして4月1日、ただ1人の唄うたい「長利和季」として約2時間の追加公演ワンマンライブを歌いきり僕の約2年間の音楽活動は幕を下ろしました。
長利和季、活動期間2年。そう、2年なんです。僕が「長利和季」として歌を歌っていたのは。
目まぐるしく時世や環境が変わり続けるうちの、ほんの2年間活動していた唄うたい。
そんな僕のことを、ただ忘れずにいてくれることがたまらなく嬉しい。
新しく僕のことを知ってくれた方が、当時の僕を思ってくれることが本当に嬉しい。
今回こうして1ヶ月連続復帰ライブという大きなご報告ができたのは、間違いなくあなたたちのおかげです。僕と関わってくれたあなたのおかげです。
僕のことを優しく応援してくれて、おかえりと迎えてくれる。
頑張って、と温かい言葉をいただける。そのことが心の底から嬉しいです。
その気持ちに全力で応えるため、1ヶ月連続ライブを企画しました。
ごめんなさい、半分は嘘です。
僕がやりたいだけ。1ヶ月連続ライブもその一つです。
3年前できなかったことを、今回たくさんの仲間の力を借りて。
僕はみんなにもらってばっかりです。
言葉も心も、たくさんのものをもらい続けています。
今度は僕が音楽でお返ししたい。
だから「半分は嘘」です。
僕は音楽という自分のやりたいことを、あなたのためにも奏でたい。
あなたのための音楽を、自分のために奏でたい。
少しだけのつもりが、だいぶ長くなってしまいました。
昔から照れ屋な性分で、心のうちをこう、書き連ねるのはやっぱりちょっと恥ずかしいです。
なので、みなさんが寝静まる頃にそっと投稿させてください。
ただいま とは言っても、まだ僕は完全に帰ることができていません。
まだ歌は歌えないし、ピアノも1日に弾けるのは2、3曲が限界です。
玄関に片足だけ入ったくらいの ただいま 具合です。ただいま一歩目くらい。
いつかあなたに本当の「おかえり」を言ってもらえるように。
今回の1ヶ月連続ライブはその一歩です。
たくさんの支えてくれる仲間と、応援してくれるあなたと、またここから、この一歩を歩き出させてください。
いつか必ず心からの「ただいま」が言えるように。