【残り一週間】
実際に読んだ人の感想が大切だなと感じていますので、コラム協力いただいた方の原稿を公開します。
「第5章 相手からYESをもらう心理テクニック」は生産者(メーカー)の立場から友人である、カバン職人かばんばかにコラムを書いてもらいました!
※原稿整理前のため書店に並ぶ際は変更がある可能性があります。
友人ならではの視点で面白いコラムになりました。
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#全力でエゴサしてます
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第5章 《コラム》 友人 インタビュー 川本 侑哉(かばん職人)
-メーカー、生産者から見た実演販売士-
実演販売士という職業については知っていたが、いまいちピンとはきていなかった。テレビで見かけることもあれば店頭で出くわすこともあったのにだ。理由は率直に申し上げると胡散臭いからだ。自信のある自社商品であればその会社の社員が1番よく理解しているだろうし、社内の人間が売るのがコストもかからないと考えていたからだ。また誰かに売ってもらわないと売れないものを売っているのかなど、あまりいいイメージがなかった。笑 テレビショッピングで買った商品があまりよくなかったからなのか。
その固定観念が崩れるきっかけが訪れた。本著の著者、御子神氏との出会いである。名古屋で開かれた知人の飲み会で彼と出会った。歳も近く意気投合し今では「みこちゃん」と呼ぶ仲だ。彼の人柄の良さ、オープンに話す内容はぶっ飛んでいて、とても魅力的な方だった。どんな仕事をしてるのかと聞くと「実演販売士」という答えが返ってきた。それまでテレビの中や店頭のスタッフだった人が「こんなに人間味のあふれていたなんて!笑」と思った。僕が事業をしていることもあったのか話も盛り上がり、京都にある僕の鞄屋さんに来てくれたり夜通し電話する仲に。
ある日の深夜2時、zoomで他愛もない話をしていて「そろそろ寝るか」と話していた矢先、ある化粧品の話で盛り上がった。というのも僕がいつも使っている化粧品を彼が取り扱っていたのだ。「気に入って使ってるんだ!」と言うとみこちゃんも「僕もお気に入り。本当にいいから勧めがいがあるんだ!」と言って1時間。深夜3時になるまで寝るのも忘れて話してくれた。僕はその間相槌しか打ってなかったにも関わらずだ。商品に対しての膨大な知識量と商品への理解力を持ってないと話せない芸当である。この化粧品への理解度が増して「また買いたい」と思われたのは言うまでもない。彼が引っ張りだこの実演販売士ということを再認識させられた。
あなたの会社に自社商品を他人にここまで力説する社員がいるだろうか。それも一切の利益なしにだ。本書では売るためのわかりやすい伝え方が書かれていたが、彼の商品への高い理解度と愛が基礎にあってのこだと感じた。例えるなら自分の好きな趣味を楽しそうに、わかりやすく、ルーツから話してくれるのである。一度その説明を受ければ誰でも彼から買いたくなってしまう。