今回開催をしたい!
とご提案している創業スクールのベースは、
渡辺勝幸が平成26年から継続して講師をしている、東北大学における「情報技術経営論」の講義にあります。
創業スクールのイメージを知ることができると思いますので、ぜひご覧ください。
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今年も平成29年4月から8月にかけて、
毎週月曜日に、
私、渡辺勝幸は、東北大学大学院情報科学研究科において、
非常勤講師として、
情報技術経営論の講義をしました。
今年でこの講座を持つのは四年目となりました。
今年の履修者は23名。
履修者のほぼ全員が講義を受けていました。
私がこの4か月間講義した内容と、
大学院生の受講しての感想を以下の項目で書いていただきましたので、
「起業家教育」をテーマに格闘している私の活動を、
みなさんにシェアしたいと思います。
1、この情報技術経営論を受講しての全体の感想
2、最も印象に残っている講義(第○講と記してください)とその理由
3、この講義を受けて、自分がこれからの人生をいかに生きていくか実践の「置換え」を表明してください。
この講義は、初回講義において受講者全員に
メールアドレスを登録してもらい、
メーリングリストを作成しました。
このメーリングリストを使って、
講義の週の金曜日までに、
1、講義において気づいたこと【気づき】
2、その気づいたことから自分は何を実践するか【置換え】
を毎週提出していただきました。
平成29年度シラバス 情報基礎科学専攻
【情報技術経営論 Management of Information Technology】
1学期 (月) 10:30-12:00
授業の目的・概要及び達成目標等
授業の目的
起業家学。会社の作り方、ゼロから事業はいかにしてつくられるか、起業成功のエッセンスを学ぶことにより、ビジネスで成功する極意を習得し、受講者が修士終了後社会に出たときに即戦力として活躍できることを目的とする。
到達目標
情報科学を基礎として起業することに理解を深める。
講義カリキュラムは以下の通りで行いました。
第1講 4月10日 オリエンテーション・起業には何が必要か
第2講 4月17日 起業戦略と新規事業立案戦略ー6W2H
第3講 4月24日 起業家ゲストスピーカーその1「日本と世界を繋ぐビジネスクリエーター! 中小企業の世界進出支援事業」 "KM International Trading & Consulting中 正宏 代表"
第4講 5月1日 起業支援政策の形成過程ー安倍政権の成長戦略とは
第5講 5月8日 ビジネスは問題から生まれるー問題把握、現状分析と客観視
第6講 5月15日 事業計画を『つくる』その1(ワークショップ)
第7講 5月22日 起業家ゲストスピーカーその2「家事代行サービスの可能性と私の履歴書」 株式会社 IDENTITY 野地数正 代表取締役
第8講 5月29日 どの会社にも必ず起業家がいるー起業家の歴史・値決めは経営
第9講 6月5日 ビジネスの基礎、人事管理ー起業がうまくいくチームは『桃太郎』
第10講 6月12日 事業計画を『つくる』その2(ワークショップ)
第11講 6月19日 起業家ゲストスピーカーその3「人生を変えるエクササイズ!コンプレックスから生まれた起業ストーリー」 パーソナルトレーニング スタジオ・ラヴィ 山本志乃 代表
第12講 7月3日 起業家ゲストスピーカーその4「社会課題とビジネスをつなぎ持続可能な地域づくりに貢献するビジネスモデル事例」 株式会社ラポールヘア・グループ 早瀬 渉 代表取締役
第13講 7月24日 公益経済と共通価値の実現(ポーターの経営論)・プレゼンを学ぶ
第14講 7月31日 【最終講】事業計画発表
■成績評価方法及び基準
レポートで評価する
■教科書、参考書
資料を配付する予定
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【Aさんの講義の感想】
1、この情報技術経営論を受講しての全体の感想
【講義】
・講義前は顧客側の人間であったが、
講義を通してビジネス視点を持つことができるようになった。
・以前は無難に稼いで困らない程度の生活ができればいいなと思っていたが、
その考え方が180度変わった。
社会の役に立ちたい、未来の日本を支えたい、
インフルエンサーになりたいと強く思うようになった。
それと同時に、男性と同様にバリバリ働く女性に(女性の社会進出に)理解のある風潮になってほしいと思った。
・日本社会への問題意識が増した。
【グループワーク】
・自分が組織の中でどういったポジションに立てるのか
身をもって感じることができた。
社内では「数字に弱いがアイデアはある自称隠れ系桃太郎(桃子?)」だったと思っている。
他社員の評価が気になるところである。
・チームで成し遂げる達成感を得たと同時に、一人では何もできないと感じた。
仕事はチームだと思った。
・チームでプロジェクトを遂行することは、
普通、社会に出てからではないと経験できないことである。
にもかかわらず、授業内で経験することができ、大変有意義であった。
いわば、「授業で行うインターンシップ」であろう。
忙しい院生にとって大変効率が良いものであった。
2、最も印象に残っている講義(第○講と記してください)とその理由
【第5講】
就活への置き換え要素が多い講義であったためである。
第5講では、問題解決の手法を就活に置き換えて紹介していた。
1.現状把握 2.客観視 3.業界研究 4.しあわせ論という4つの手法は、絶賛置き換え中である。
3、この講義を受けて、自分がこれからの人生をいかに生きていくか実践の「置換え」を表明してください。
・明日死ぬことを前提に生きる。
・今できることは今やる(課題を1番に出す)。
・100%の力を出し切って一日を終えるようにする。
・この夏は、1.インターン(目標5社参加) 2.大会(サークル)
3.旅行(3か所) 4.研究(方向性を決めたい)を全てやりきる。
【Bさんの講義の感想】
1、この情報技術経営論を受講しての全体の感想
・主に起業に関するお話であったが、
「今の自分に足りないものは何か」と自分を見つめ直す機会にもなった。
・事業計画を作成するにあたり、チームワークの大切さを実感した。
自分はチームにあまり貢献できたとは思えないが、
その時自分ができることは何かを意識することが話し合いへのモチベーションにつながると感じた。
・創業者の多くは、数多くの失敗や困難に見舞われても、
諦めずに成功を得るために邁進していた。
数多くの失敗や困難から成功へのヒントとなるものを得ることもある。
今後、数多くの失敗や困難を経験していくであろうが、
本講義はそれらを恐れずに何事にもチャレンジしていく姿勢の後押しとなった。
2、最も印象に残っている講義(第○講と記してください)とその理由
最も印象に残っている講義は第5講
(ビジネスは問題から生まれるー問題把握、現状分析と客観視)であり、
理由は内容が就活により近く、
就活において自分に足りない意識に気づかされたからである。
学部生の頃は進学を考えていたため、
就活は「ただやればいいのでは?」という考えが強かった。
そうではなく、「何が問題なのか(企業が求めるものは何か)」を
常に意識しなければならないことを第5講で改めて認識できた。
3、この講義を受けて、自分がこれからの人生をいかに生きていくか実践の「置換え」を表明してください
私は本講義を受講した大きな理由は、
就活とつながるとしたからである。
実際、起業に関する話だけでなく様々な企業の話も聞けたので、
本講義を受講してよかったと感じている。
先日ある就活セミナーで、
日経新聞を読むことが就活準備を効率良く進められる一番の近道だと教わった。
また本講義では、渡辺先生から「私の履歴書」を読むことを勧めていただき、
それ以降定期的に図書館に行って「私の履歴書」を読んでいる(ちなみに7月は日本ガイシ会長・柴田昌治氏)。
現段階では、毎日は図書館に行けず、
さらに「私の履歴書」しか読めていない。
徐々に日経新聞を読む日数を増やしつつ、
さらには企業を取り上げている紙面にも目を通していき、
各業界や各企業が抱えている問題や現状を把握していきたい。
【Cさんの講義の感想】
1、この情報技術経営論を受講しての全体の感想
-
要所要所の授業で、ハッとさせられる言葉をいただき
モチベーションや自分が何に悩んでいたのかを気づくことができた。
(富士山を登った人は登ろうとした人、失敗の連続が成功に繋がる、応援する人はされる人)
-
チームのリーダーとして、
メンバーの力を借りながらマネジメント経験を積むことができた。
ほとんど共通しないバックグラウンド、
一人ひとりのモチベーションの違いがありマネジメントが難しかったが、
自分なりに試行錯誤しながらチャレンジしていくことができた。
課題として個人のモチベーションの管理及び託す力が不足していると感じているため、
今後の人生で取り組んでいきたい。
-
序盤にチーム編成が決まり、
中盤から後半にかけてはチームでのワークがメインだったため、
授業1回分を中間報告に当てて、しっかりと議論する時間が欲しかった。
全体的に、話し合う時間は多く持ったと感じているが、
討論の時間までとることができなかった。
来年度以降にはその時間が多くとられていることを望む。
-
発表の時に収益計画について、
厳しく突っ込まれると聞いていたので、
数字に関する妥当性及び議論が行われるかと思っていたが、
思いのほか数字については触れられなかったのは残念だった。
2、最も印象に残っている講義(第○講と記してください)とその理由
- 1講目、9講目及び最終講
- 「失敗するほど、成功する」という逆張り思考に気づいたから。
- 「もしかしたら、今日死ぬかもしれない」ことを
頭の片隅において人生の優先順位を決めたいと思ったから。
3、この講義を受けて、自分がこれからの人生をいかに生きていくか実践の「置換え」を表明してください。
-
「もしかしたら、今日死ぬかもしれない」と思って、
「富士山を登った人は富士山を登ろうとした人」という行動力を持って、
「失敗するほど成功に近づく」と信じて生きていきたい。
- まずは周りの人を応援する(できる)人間になりたい。
【Dさんの講義の感想】
1、この情報技術経営論を受講しての全体の感想
起業のためのエッセンスを学ぶという名目の講義であったが,
起業に限らず研究や日常生活で役に立つ知識が盛りだくさんであった.
また,グループワークでは,
話し合いの進め方やチームの結束力が
いかにいいものを作るかを学ぶことができた.
2、最も印象に残っている講義(第○講と記してください)とその理由
自分がこの講義を取ることを決めた【第一講】である.
いきなり,前に出てきて自己紹介をする人を募ったり,
私の中では今まで前例のないメーリス形式での課題の提出であったりと
他の講義にはない何かを感じた.
また,講義を聞いて終わりではいけない,
置き換えをして今後に活かさないといけないという言葉も
今でもずっと大切にしている.
3、この講義を受けて、自分がこれからの人生をいかに生きていくか実践の「置換え」を表明してください。
起業家は今できることを全身全霊でやっていて,
明日死んでもいいように精一杯毎日を生きている.
私も,できればそうしたいが,たくさんのブレーキがかかっていて,
結局のところそうもいかないのが現実である.
大切なことは,今後もこういった方々の話を取り入れて,
自分を焦らせ続けることなのかと今は考えている.
最後になりますが,渡辺勝幸先生をはじめ,ゲストスピーカーのみなさん,
そして一緒に講義を受けた皆さん,
ありがとうございました!
【Eさんの講義の感想】
渡辺先生,ゲストスピーカーの皆さん,ムーブック社の皆さん
およそ5ヶ月の間ありがとうございました.
皆さんのおかげで,とても充実した講義になったのだと思います.
それでは,以下に課題を示します.
1、この情報技術経営論を受講しての全体の感想
自分にとって,「情報技術経営論」は
大学で受けた講義も含めて一番将来のためになり,
最も興味の惹かれた講義でした.
なぜなら,この講義ではビジネスの知識が
毎度の授業でわかりやすくまとまっていたため,
一回ごとにビジネス書を読んだかのような密度の高さを感じたからです.
講義が終わるたびに「今回の話も勉強になったな..」,
「こんな考え方があるのか!」と毎回感じられたのは「情報技術経営論」が初めてです.
そして何よりも,毎回の授業で「気づき」「置き換え」を書くことで
授業を自分はどのように理解したのかを考え直すことができたのがよかったと思います.
そうすることで,講義をただのいい話で終えるのではなく,
自分の中で講義の内容を咀嚼してより深く理解できました.
また,ゲストスピーカーの方々の講義は
渡辺先生とは違った面白さがありました.
起業家はどのような考え方をしているのか.どうして起業家になろうとしたのか?
などを「生の声」,一次情報として聞くことができて非常に勉強になりました.
後期に「情報技術経営論2」がもしあれば,
もっともっとビジネスを学びたいです.
楽しく,ためになる講義をありがとうございました.
2、最も印象に残っている講義(第○講と記してください)とその理由
第9講
講義のメイントピックとは違いましたが,
第9回の「社会では断られて当たり前,失敗しても成功に近づいたと考えられる人が成功する人」
という話が私はとても印象に残っています.
印象に残った理由は営業が成功して売れる回数に対して,
断られる回数が圧倒的であったからです.
「失敗は成功のもと」といった,
失敗から成功につながるということは頭で理解していましたが,
私の中では失敗の回数がせいぜい10回くらいで成功するものとなんとなく考えていました.
しかし,講義で具体的に営業によって
製品が売れるまでのプロセスを見て自分の失敗回数の予想は,
本当に必要な失敗の回数より非常に少ないということがわかりました.
そういった点で失敗の捉え方,
価値観が自分の中で変わったのが第9回だったので印象に残っています.
3、この講義を受けて、自分がこれからの人生をいかに生きていくか実践の「置換え」を表明してください。
今回の講義全体を通してよい話を聞いて「気づき」,
自分の立場に「置き換える」経験を多く積むことができました.
今後の日常や社会に出ても「気づき」と「置き換え」を習慣付けます.
また,今後の人生で失敗をしても成功に近づいたと考えます.
以上よろしくお願いします.
皆さん,本当にありがとうございました.
【Fさんの講義の感想】
1、この情報技術経営論を受講しての全体の感想
・経営の方法を通して,物事に対する取り組み方が学べた.
特にどのような理由・動機で物事に対して取り組むのかということは,
現在行っている研究や,就職活動を行う上で参考になった.
・チームワークを行う上での役割分担などが学べてよかった.
しかし,今回講義の中でもグループワークを行ったが,
チームで効率よく物事を進めていくには,
役割分担など知っているだけではあまりうまくいかなかった.
この講義で学んだことを頭に置きつつ,
経験を積んでいくことによってうまく進めていけるようにしていきたい.
2、最も印象に残っている講義(第○講と記してください)とその理由
最も印象に残っているのは第9講のチームワークに関してです.
効率的な人ばかりなど,
同じような人ばかりがいてはチームとしてはうまくいかないだろうなとは
なんとなく思っていましたが,
この講義でどのような人たちが集まればうまくいくのか等知れて,
なるほどと納得することができた.
今後チームワークが必要な場面では
自分にどのような役割が期待されているかなど考え
うまく役割を分担していけたらと思った.
3、この講義を受けて、自分がこれからの人生をいかに生きていくか実践の「置換え」を表明してください。
自分の人生に対する”why”を常に頭において生きて行きたい.
今までも何度かどのような目的で生きて行けばよいか等考えたこともありましたが,
あまり明確な答えは出ていませんでした.
そのため物事がうまく進んでいるときは良いですが,
大変な時期には目標のために耐えると言ったことがあまりできていませんでした.
簡単には決められることではありませんが,
時々振り返って考えていきたいと思います.
【Gさんの講義の感想】
1、この情報技術経営論を受講しての全体の感想
今まで取ってきた情報系の講義と全く異なり,
そうでありながらも人生に必要不可欠な内容を学ぶことができた.
本講義には起業するしないに限らず,
社会で活躍するために必要な知識の一部が含まれていたのだと思っている.
渡辺先生からの経営についての系統的なお話,
起業家であるゲストスピーカーの方々からの実践的でパワフルなお話は,
これから社会に出ようとしている私を自信づけてくれた.
2、最も印象に残っている講義(第○講と記してください)とその理由
第8講
シャープ創業者早川徳次のお話が最も印象に残っている.
恵まれない生まれや災害に負けず,
堅実な行いにより信頼を得られながら成功したその姿に感銘を受けた.
3、この講義を受けて、自分がこれからの人生をいかに生きていくか実践の「置換え」を表明してください。
この講義全体から学んだことは,
成功者は皆日々「考えている」ということである.
私もまずは「なぜ」から考える癖をつけ,
志を持って行動するようにしたい.
考えることに慣れたら,今度は考える内容を洗練させて,
より高度な行動を実行できるような人間になりたい.
内容は以上です.
4ヶ月間ありがとうございました.
【Hさんの講義の感想】
1、この情報技術経営論を受講しての全体の感想
-グループワークでは社会問題や解決方法について、
具体的な数値に基づく議論を進めることができた。
また、解決方法を思いつき、
事業に落とし込んだとしても、
収益が出しづらいなど経営の難しさを実感できた。
2、最も印象に残っている講義(第○講と記してください)とその理由
最も印象に残っている講義として「第4講 起業支援政策の形成過程」を挙げる。
私はニュースをよく観るが、
政府が起業支援に対する取り組みを
行っていることは知らなかった(税金って正しく使われているんだなぁ...と感じた)。
この講義を受講していなかったら、
社会問題に取り組むWASABI Japanは
100%自己資本で事業を起こさなければならず、
経営が厳しくなっていたと思われる。
3、この講義を受けて、自分がこれからの人生をいかに生きていくか実践の「置換え」を表明してください。
自分は元々起業に関心が無かったが、
将来会社で出世をすれば、
新規性のあるプロジェクトや商品の提案を任される可能性がある。
その時に本講義で学んだ、
「なぜやるのか?」や「社会に貢献できるか?」
を意識しながら、より良いモノを作っていきたいと思う。
【Iさんの講義の感想】
1、この情報技術経営論を受講しての全体の感想
この授業を通して,経営に必要な心構えを学ぶことができた.
チームで一つのプロジェクトを完成させるという経験ができ,
タスクの割り振りの大変さや,
他のタスクとの兼ね合いなどを考える必要があり,
将来のためになる授業だった.
方向性の議論も大切だが,
実際に数字を出しあって議論を進めることの重要さと難しさを実感した.
2、最も印象に残っている講義(第○講と記してください)とその理由
第8講の,収入を自己投資に当てることが大切だというお話が印象的だった.
道具にこだわり,
良いものを揃えることが可能な場合には
そのようにしたいと思った講義だった.
また,自分で選んだ情報ではなく,
全く専門外の分野の知識も取り入れるということは
非常に納得のいく話だった.
3、この講義を受けて、自分がこれからの人生をいかに生きていくか実践の「置換え」を表明してください。
失敗は成功の母というのは昔からよく言われることだが,
実際にそれを実践することは想像以上に困難である.
起業というのは失敗の連続であり,
それらの失敗を乗り越えて現に講義をして下さった講師の皆様を見習い,
今後の人生で失敗してもめげずに再挑戦するという精神をものにしたいと思う.
【Jさんの講義の感想】
1、この情報技術経営論を受講しての全体の感想
ゲストスピーカーの先生方、
講義中に紹介のあった多くの起業家・経営者に共通する核として
「世のため人のため」「社会貢献」の考えが存在していると知ったことは、
自分にとって大きな気づきであった。
また、このような軸があっても全てが順風満帆にいくことはなく、
経営者は多くの困難・挫折を乗り越えて成功を手にしていると学んだ。
自分のネガティブな部分と対比して考えさせられたことで、
改善への一つの糸口になると思った。
2、最も印象に残っている講義(第○講と記してく ださい)とその理由
【第2講】
経営理念(なぜその事業を行うのか WHY)は創業の原点であり、
何かあったときに立ち返る場所である
多くの企業がwebサイト上で経営理念を公開しているが、
これまでそこを見たことはほとんどなかった。
第2講で経営理念とその役割・立ち位置について学んだことで、
インターンシップや就職活動で企業について調べるなかで
経営理念と自分の思想を比較することが増えた。
【第9講】
現在の自分に直結するトピックとして、
マーケティングにおける集客→…→顧客化の流れについての話題が印象に残っている。
前進率と目標件数から必要集客数を逆算するという具体的な流れの例示があり、
多くの失敗がなければ成功は生まれないことを学ぶことができた。
3、この講義を受けて、自分がこれからの人生をいかに生きていくか実践の「置換え」を表明してください。
職業選択において、
受講前の自分であれば「自分の興味」「専攻を生かせること」だけを
軸に選んでいたと思う。
講義がきっかけでここに「社会需要のある産業」という視点が加わったことは、
これからの自分に活かしていきたい。
また、小さなミスでもへこんでしまう自分の打たれ弱さを、
失敗は糧になるとポジティブに捉えるように心掛けることで改善したい。
【Kさんの講義の感想】
1、この情報技術経営論を受講しての全体の感想
将来の選択肢を増やしてくれた講義だったと思う。
工学部という環境ではどうしても流れてくる情報は
研究職に関するものが多くなる。
ほかの選択肢を見落としがちである。
講義を通してそれ以外の職種、
また様々なサービス業に触れることで、
将来の職業について比較・検討する視点が加わった。
2、最も印象に残っている講義(第○講と記してください)とその理由
第3講 「日本と世界を繋ぐビジネスクリエーター! 中小企業の世界進出支援事業」
受講時の気づきと置き換え
中さんが常に持っているとおっしゃっていた
危機感,ワクワク感,使命感のうち
自分の経験上は特に危機感が成長には重要だと感じた。
常に危機感を持つために自分の実力よりも少し上に挑戦していきたい。
社長に立候補するきっかけになったお話であったため。
3、この講義を受けて、自分がこれからの人生をいかに生きていくか実践の「置換え」を表明してください。
講義のハイライトは「気づき」と「置換え」だと思う。
特に私はより良い「気づき」があってこそ「置き換え」もよくなると考える。
良い「気づき」を得られるかは
話をいかに多くの切り口から見られるかにかかっていると考える。
学生ならではの切り口、経営者の切り口、顧客の切り口。
これから多くの方々の話を聞くことになると思うが、
そういった視点を大事にしていきたい。
【Lさんの講義の感想】
1、この情報技術経営論を受講しての全体の感想
起業とはなんたるか,
そして起業者は何を考えているのかを,
効率的に知ることができた.
2、最も印象に残っている講義(第○講と記してください)とその理由
第8講及びゲストスピーカーによるお話
私が想像していた以上に起業家の皆さんは困難な経験をされていて,
それがクリティカルであったからこそ芯のある企業理念があり,
だからこそ良いプロダクトが生まれるのだと実感した.
3、この講義を受けて、自分がこれからの人生をいかに生きていくか実践の「置換え」を表明してください。
すでにこの講義を受けていた中で置き換えられていることとして,
困難なことをプラスに考えるようになったと感じる.
どう対処するかだけでなく,
その対処でどう行動したかが今後に生きると考え,
これからも多くの困難を乗り越えてそれを財産にしていきたい.
【Mさんの講義の感想】
1、この情報技術経営論を受講しての全体の感想
自分は企業をする意思はなかったが,
企業について漠然としたイメージしかなかったため,
この講義を受講した.
実際の企業家の方から話を聞いて,
実際に企業について考えるという経験は,
自分によって非常に良い経験になった.
全員が忙しいこともあり,グループでの話し合いの時間を,
そこまで多く取れなかったが,
講義を通して,限られた時間で話をまとめて実行することの
大切さと難しさを学ぶことができた.
2、最も印象に残っている講義(第○講と記してください)とその理由
第2講 起業戦略と新規事業立案戦略ー6W2H
6W2Hという考え方は知っていたが,
実際に実行したことはなく第2講を受講後もあまり認識は変わらなかった.
しかし,実際にグループワークを通して6W2Hを考えることで,
決めなければならないことが決まり,
また課題が可視化されることでスムーズに作業を進めることができた.
受講後の話ではあるが,
課題に対して1つの型に落とし込んで
論理的に考えることの大切さに改めて感じた講義だった.
3、この講義を受けて、自分がこれからの人生をいかに生きていくか実践の「置換え」を表明してください。
事前に計画を立てることも大切だが,
何かを成し遂げたいときに一番大切なものは熱意である.
これは渡邊先や企業家の方も話していたことであるが,
どれだけ綿密に計画を立てても,
全てが計画どおりに行くことはなく,
行き詰ったてどうしようもなくなった時に必要なこと熱意だと私も考えている.
これから先の人生でも何事にも熱意をもって臨みたいと思う.
【Nさんの講義の感想】
1、この情報技術経営論を受講しての全体の感想
この講義は起業家学の講義で,
最初は自分に関係があるのかと疑問を持って講義に臨みました.
しかし,例えば起業家の話を通じて
自分の人生の生き方を見つめ直すことができ,
とてもいい講義でした.
後輩にも是非勧めたいと思います.
2、最も印象に残っている講義(第○講と記してください)とその理由
第2講
第2講を選んだ理由として,
この講義では6W2Hの説明があり,
この考え方は事業計画を作る時のみならず
普段の行動から常に伴ってくるものだと気付いたからです
(例,why:なぜどこどこへ行くのか).
今後生きて行く上で困難に直面した時は
6W2Hに立ち戻って考えることが大事だと感じました.
3、この講義を受けて、自分がこれからの人生をいかに生きていくか実践の「置換え」を表明してください。
この講義で,問題を見つけて行く力が求められているという話がありました.
これは将来,仕事をしていく上で
絶対必要なスキルなので,
例えば何かを行う際に,問題や穴がないかを
学生時代から常に考えていきたいです(例えば,ゼミの質問など).
【Oさんの講義の感想】
1、この情報技術経営論を受講しての全体の感想
企業が何をしているのか、
どのような理念や考え方の枠組みをもって活動しているのかを
多少なりともできたような気がします。
座学の講義が効果的なインプットになった一方、
グループワークを通じてそれらの一部を
自分の思考の中に落とし込めたように思います。
またゲストスピーカーの先生方がご自身のされている事業について
「なぜそうしようと思ったのか」をとても丁寧に話してくださったのも良かったです。
私自身に起業する意思は今のところありませんが、
仕事と自分の将来を併せて考えたときに参考にしたいです。
2、最も印象に残っている講義(第○講と記してください)とその理由
第5講と第11講
2つになってしまうのですが、
問題把握、現状分析と客観視がテーマとなった第5講と、
山本志乃先生がお話しされていた第11講を選びます。
それぞれ理由を以下に述べます。
第5講の講義の内容は、
仕事や自分の生き方についての漠然としている自分のイメージに、
より具体的な形を持たせることのできるものでした。
そもそも事業が
ある問題の解決策の実践の側面を持っているということ自体が
私にとっては印象的だったのですが、
その問題というものをどのように発見し、
縦糸と横糸という発想を用いて
広い視野の中で位置づけていくかという考え方が重要であることがわかり、
企業に対してますます興味を持つようになりました。
就活をするうえでも大切な自分の客観視をするための手法を聞けたのも、
より実用的で勉強になりました。
第11講で話されていた山本先生には、
好きなものにかけるお金や時間の多さや、
節約のために水道水を持ち歩いているところという点で共通点があり、
それゆえにお話の内容が印象に残っています。
先々仕事をしていくことを考える上で、
今のところ私は自分が好きなものを重視しています。
それは研究でもありますし、趣味でもあります。
山本先生のお話の中で特に大事だと思い、
実践しなくてはと焦ったのは、
期限を決めて宣言することと、優先順位をつけることです。
この2つは、私が(特に好きなものにおいて)好きだからこそ
なあなあにしてしまうものだったので、
きちんとけじめをつけられればと思いました。
3、この講義を受けて、自分がこれからの人生をいかに生きていくか実践の「置換え」を表明してください。
第5講の内容は、
社会で起きていることをとらえて、
そこに自分との接点を見つけて
「そこに自分が関わって、
何か良くすることができるとしたらどうするか?」
と考えるやり方で置き換えて、
自分の進路を考えていく上でヒントにしていこうと思います。
第11講の内容はお話しの内容をそのままに、
自分が何かやりたいとぼんやり思っていることについてそれを明確にし、
友達にでも宣言してみることで実現性を高めたいと思います。
また好きなものがいくつもある場合、
またいくつかの要素で構成されている場合に
「本当に自分が大切にしたいものはどれなのか?」を突き詰めて考え、
多少の痛みも伴いつつ取捨選択をしていくことで
自分の価値観や嗜好を実人生の中で価値のあるものにしていきたいです。
長くなっていましたがご確認のほどよろしくお願いいたします。
4か月間、ありがとうございました。
【Pさんの講義の感想】
1、この情報技術経営論を受講しての全体の感想
この講義を通じ、起業に対して具体的なビジョンを見出す事が出来るようになりました。
また、起業のノウハウに留まらず、
社会に出た時に必要とされる様々な事に関して多くの事を学びました。
講義を振り返った時にまず思い出されるのは、
子供が倒れた木を起こそうとする動画です。
動画を見て、「起業ってこういうことか」と思ったのを覚えています。
この夏休みにはインターンシップが控えていますので、
この講義で培った知識を是非活かしていきたいと思います。
2、最も印象に残っている講義(第○講と記してください)とその理由
第12講、ラポールヘアの早瀬さんのお話がとても印象に残っています。
若い時からインターンに行って活躍した早瀬さんのお話を聞くと、
自分も頑張らなくてはという気持ちにさせられました。
また、公益資本主義という考え方は
自分の中に全く無かったものだったので新たな知見が開けました。
3、この講義を受けて、自分がこれからの人生をいかに生きていくか実践の「置換え」を表明してください。
生活の中、仕事の中に
問題が無いかを常に探すようになりました。
渡辺先生が最後の講義で仰った
「社会に出てから必要とされるのは問題を探す事だ」
という言葉はこれからも念頭に置いて生きていきたいと思います。
【Qさんの講義の感想】
1、この情報技術経営論を受講しての全体の感想
学部時代通して,
このような授業を情報系コースの中で受けられたことがなかったので
とても新鮮で,これから社会にでていくうえでとても勉強になった.
経営はエンジニアリングを学ぶ私にとっては
遠いもののように考えていたが,
たとえ自分が経営に携わらなかったとしても大切な考えが含まれていると思ったし,
自分がどのようなポジションにこれからつくとしても,
忘れずにしていこうと思った.
2、最も印象に残っている講義(第○講と記してください)とその理由
私が一番印象に残っているのは第9講の講義である.
今回はチームで新規事業について考えるということを行ったが,
実際に活動しながら,たとえその人が優秀だったとしても,
同じような人だけでは会社が成立しないということを体感し,
それぞれの良さや特徴があることで,
補い合いながらチームとして成果を上げていくことができると感じた.
私も,自分の特徴を理解しながらチームが欲しているポジションが
どのようなものかを考え,
その時々でチームの中での一個人を意識して活動していこうと思った.
3、この講義を受けて、自分がこれからの人生をいかに生きていくか実践の「置換え」を表明してください。
今あるいはこれから何が必要とされているのか,
自分がなぜこの課題に取り組むのかということを大切にしながら,
世の中に必要とされるプロダクトを生み出し,
さらに自分が世の中から必要とされる人材になるために精進していこうと思った.
【Rさんの講義の感想】
1、この情報技術経営論を受講しての全体の感想
経営者の方たちの考え方を聞く事で、
今まで自分にかけていた運営側の観点を頭に取り入れる事ができ、有益だった。
2、最も印象に残っている講義(第○講と記してください)とその理由
第12講が最も印象深かった.
社会課題を考え, 自分のスキルと照らし合わせて
何が出来るかを考えることが起業に繋がる事を学んだ.
3、この講義を受けて、自分がこれからの人生をいかに生きていくか実践の「置換え」を表明してください。
自分はこれ、というスキルを身につけるために今からの10年間を生きる.
【Sさんの講義の感想】
1、この情報技術経営論を受講しての全体の感想
私自身、起業する意思を持ってこの講義に参加したわけではなかった。
起業案を出すという課題を通して起業を経験をしてみると、
根拠や数字を出すことは大変であったが、
実現可能性が見えてきたときの達成感は大きなものであった。
また、これは起業しなくても企画提案などで行うこと考えられ、
将来への経験としても有益だったと思う。
2、最も印象に残っている講義(第○講と記してください)とその理由
私が最も印象に残ったのは、
第8講の起業家の歴史についてです。
現在の有名企業の起業者にも困難を経験して、
それでも挫折せずに事業を持った結果今に至っている。
安全側に進んでいっても完全に安全である保証は無い以上、
ある程度のリスクを許容し挑戦していくのが大切なのだと考えた。
3、この講義を受けて、自分がこれからの人生をいかに生きていくか実践の「置換え」
現時点では私はそこまで大きなリスクを背負っているわけではない。
おそらく次の大きな選択は就職活動であろうが、
そのときに安全性だけで無く、
自分がなにに価値をもち、何をしたときに満足できるか
といったことまで含めた選択を意識したい。
【Tさんの講義の感想】
1、この情報技術経営論を受講しての全体の感想
企業自体に興味はなかったが、
学部時代にこうした授業を履修した経験がない為、新鮮味があり面白かった。
企業に関する知識に限らず、
数字を用いた議論、プレゼン方法、など学ぶことが多い授業であった。
2、最も印象に残っている講義(第○講と記してください)とその理由
第11講 ゲストスピーカー山本詩乃さん
仕事について話す山本さんのお姿が、
生き生きと輝いていた点が印象に残っている。
年齢に関わらずに様々なことにチャレンジしていきたい、
その中で自分が誇れるものを見つけ出したいと思えた。
3、この講義を受けて、自分がこれからの人生をいかに生きていくか実践の「置換え」
"人生とは失敗の連続である"という言葉が記憶に残っている。
失敗や挫折を恐れずに、多くを経験する中で、
自己の経験値を高めていきたいと思う。
【最後に渡辺の感想】
この講義については、
四年前に東北大学から最初にお話をいただいたとき、
かなり悩みながら時間をかけて講義をつくり、
年々改良を重ねながら今に至っています。
私の大学院の専攻は政治学でしたので、
政治学だったらまだ自信を持って講義できるのにと思いながら、
しかしこれこそが起業家精神だと思って、チャレンジをしたことを思い出します。
講義の準備はけっこう大変なものがあり、
寝られない日々が続きましたが、
真剣に聞いて下さる優秀な大学院生たちを目の前にして、
自分が起業について、
必死に勉強しメルマガに書いたこと、
あるいは震災後の自らの経験から、
選挙の出馬、起業、失敗の連続等を思い起こしながら、
あらゆる蓄積を、集めて、整理し、彼らに届けました。
この東北大学での講義がベースとなって、
つくる仙台の創業スクールのカリキュラムが生まれています。
最初の年の講義のときには、
創業スクールをやろうとは全く思ってもいなかったのですが、
不思議なことに講義が終わってすぐに中小企業庁の起業支援事業を知ったことを思い出します。
いろいろな蓄積とご縁の流れで、
様々な事業というものが生まれます。
ところで、この講義は、
決して「起業家養成」を目的としているわけではありません。
しかし、それぞれの分野で研究者になったり、
公務員やビジネスパーソンとなっていくであろう優秀な彼らが、
この起業家精神をもっていれば、
この仙台から東北から、
世界を変えるきっかけを「つくる」ことができるのではないか、
そんな思いで全力で取り組みました。
つたないところもありましたが、
全力投球した結果、
きっとこの講義を受けた何人かは
「世界をつくる」
そんな人材になっていくだろうと確信をしています。
彼らとこれからの人生においても様々な面でお付き合いし、
ともに「世界をつくる」、
そんな人生を送っていきたいものです。
この講義の感想を読み、
もし何か感じることがあったり、
さらにご意見ご感想などいただけたら嬉しいです。
どうぞメールやコメントに記してください。
よろしくお願いします。
四年目の大学講師業ですが、
この4か月の講義、県議会議員の公務は最優先としながらも、
東北大学への勤務を楽しくすることができました。
東北大学の関係者の皆様には、
機会をいただきまして、
誠にありがとうございました!
(日本一元気になるビジネスマガジン 第2519号 平成29年8月7日(月)発行)