▼アースキャラバンって?
もしかしたら、向こうが理解してくれないかもしれない・・・。
もしかしたら、向こうが嫌っているかもしれない・・・。
もしかしたら、向こうが攻めてくるかもしれない・・・。
そういうお互いの ”ちょっとした恐怖の積み重ね” が、「戦争の原因」なのではないでしょうか?
アースキャラバンで会って見れば、
お互いに、家族を愛し、ジョークが好きで、
音楽やダンスやお祭りも大好き、
争いごとや、ましてや戦争なんてしたくない、
同じ人間だとわかるのではないでしょうか?
それを目の前で確認しあったら、どこに戦争をやる理由も必要もあるのでしょう?
このことを世界に示して、
異なる国籍、人種、宗教を持つ人たちが、
お互いがお互いに認め、信じ合うキッカケにしたい!
そんな”場”を創ろう!
この想いから、『アースキャラバン』は生まれました。
こんにちは。
アースキャラバン実行委員の橋元大和と申します。
トップの写真は、アースキャラバン2015中東の『ベツレヘムフェスティバル』で、パレスチナの子どもたちと踊った時のものです。
アースキャラバンのスタート当初から、「撮るしかない!」と、カメラ片手に駆け回ってます。大好きなダンスの時以外は!
その間に撮影した写真と映像の一部をご覧いただきながら、アースキャラバンのこと、中東のこと、駆け足ですがご紹介させてくださいね。
アースキャラバンは、2015年7月5日、広島原爆の残り火を『平和の火』として携え、広島よりスタートしました。
この火は、「戦争はもういらない!」という、私たちの、世界の、心のシンボルです。
そして、この心のシンボルを、日本中に、世界中に届けよう!という想いを胸に、先ずは、広島~京都~東京を拠点に自転車で日本を巡り、その後、飛行機でヨーロッパへと一路旅立ちました。ダッハウ・アウシュビッツ・ウィーンなどを巡礼しながら、今尚紛争の絶えない中東、パレスチナ・イスラエルのある聖地エルサレムで、8月12日にフィナーレを迎えました。
この旅の記録は、ドキュメンタリー映画『Be Free!』として各地で自主上映しています。
▼アースキャラバンの想い
2014年夏、アースキャラバンの発起人である遠藤喨及(りょうきゅう)は、アースキャラバンの実現に向けてパレスチナの地にいました。
ちょうど、日本でも報道された、イスラエル国防軍とパレスチナ自治区のガザ地区を統治するハマスとの間で行われた紛争、いわゆる「ガザ侵攻」の真っ最中でした。
その時のことを、ミュージシャンでもある喨及さん(尊敬と親しみを込めて)は、アースキャラバンのテーマソング『SHARE!』のライナーノーツの中でこう語っています。
これまで、インストルメンタル音楽しか創って来なかった僕が、
この曲に詞をつけざるを得なかったのにはわけがある。
この時僕は、ガザ空爆中のパレスチナにいたのだ。
連日、ガザの子どもたちは空襲にさらされ傷つき死んでいた。
そのわずか数十キロしか離れていない土地で、
僕は、怒りと悲しみを無力感の中に押し込め、
広島からエルサレムまでを巡礼する、
アースキャラバンの実現に向けて活動していた。
このときの僕には、少しでも未来に希望を感じるような言葉が、
何よりも自分自身に対して必要だったのだ。
ある日、活動のさなかに、空襲で怪我を負った子どもの見舞いに訪れた。
それはパレスチナ人居住地である、東エルサレムの病院だった。
人々でごった返す病院の中、
看護婦をつかまえて許可を得て僕は、病室に入った。
そこには、人の良さそうな小柄なお父さんがいた。
そしてベッドには、
10歳ぐらいの少年がぼんやりした顔で横になっていた。
少年を見るなり、僕は言葉を失った。
彼の足は膝から下がなかった。
僕には何もできなかった…。
ただ泣くことしかできなかった。
泣いて子どもの身体をさすり、
そして抱きしめることしかできなかった。
この少年は、もう2度と二本足で歩くことはできない…。
父子にかけるどんな慰めの言葉も、僕には持ち得なかった。
"子どもたちが誰一人傷つくことのない世界を願わない人はいない。"
涙でかすむ病室の中、そう自分に言い聞かせることで、
アースキャラバン・テーマ曲”SHARE!"の詩は生まれた。
「日本でも報道された」とは言え、喨及さんの見た、感じたような「真実」を伝えるメディアがどれくらい存在するのでしょうか?
パレスチナは、「国」として認められていない数少ない国です。(かなり矛盾しますが)
パレスチナ・イスラエルの聖地エルサレムは、旧約聖書の時代、いえ、もっとずっと前から幾度も統治が代わリ、土地の奪い合いが繰り返されてきました。
その歴史が今も尚、人々の前に大きく立ちはだかっているのです。
その結果としての今の悲しい真実が、日本のメディアで報道されることは決してない、と言ってもよいのかもしれません。
世界の最も悲しいツボを癒すことこそが、世界の ”幸せ” と ”自由” になる。
この想いが、アースキャラバンの生みの親となっているのです。
▼Share!
Share The Earth Happiness and Freedom!
分かち合おう地球を 幸せと自由を!
「もしかしたら・・・」が重なった不安や恐怖。
その不安や恐怖が生み出した、「安全」という名の軍事費。
何と、1年間に1兆6860億ドル(189兆円・2016年)にもなるそうです。
その軍事費を、幸せのために「Share!」したら・・・。
アースキャラバンは、”幸せ” と ”自由” を ”想像”(Imagine)し、”創造” (Create)しよう、というムーブメントです。
そして、その ”幸せ” と ”自由” を地球のみんなで分かち合おう、との想いで世界中から集まった集合体でもあります。
この集合体は、まだまだ小さな ”種” の集まりにしかすぎません。
けれども、その小さな ”種” たちは、一つとして同じもののない、個性的な ”種” たちです。
▼ベツレヘムと日本
2015年夏、私たちは、イエス・キリスト生誕の地ベツレヘムにいました。
日本でいうと京都や奈良のような、世界中の人々が目指す聖地であり、観光地でもあります。
2014年夏、喨及さんは、このベツレヘムの『ホーリーランド・トラスト』という人権団体と、運命的な出会いをしました。
そして、数年前に始まったばかりの地元のお祭り『ベツレヘムフェスティバル』に、私たちアースキャラバンも参加することとなったのです!
そこでは、『平和の火』を掲げてのオープニングピースウォークから始まり、私たちも歌って踊って参加したばかりでなく、「折り鶴コーナー」「タオ指圧」など、ボランティアスタッフとしても汗を流しました。
そこで何よりも印象的だったのは、人々の明るい笑顔!
日本の報道では決して見ることのない、同じ人間としての生き生きとした、その姿でした。
2016年夏、私たちは新たに『ジャパンコーナー』として、「浴衣」「抹茶」「かっぱ巻き」「折り紙」体験や、「名前習字」「タオ指圧」、ステージでの歌や踊りのパフォーマンス、などなど、 4日間、ひたすら走り続けました。
一生忘れられない時間とともに。
また、それ以外にも、戦争孤児のセンターや難民の居住区、自給自足のお手本となっている農場や大学、パレスチナ家庭へのホームステイ、パレスチナ・イスラエル両国の平和を願う人々との交流といった「スタディツアー」を行い、自分たちの目で、肌で、現実をしっかり感じる貴重な体験をさせていただいたのです。
彼らは皆、同じことを私たちに訴えかけます。繰り返し。
「私たちのこの姿を、日本に、世界に伝えて欲しい!」と。
どこにいっても人々の明るい笑顔は変わりません。笑顔とともに、子どもたちの大きな輝く瞳は、 私たちの心の中に永遠に生き続けることでしょう。
今年の夏も、アースキャラバンは中東を訪ねます。 8月3日~6日までは、ベツレヘムフェスティバルです。
今年は、どんな笑顔に出会えるでしょうか!
▼100%チャリティ
私たちアースキャラバンは、”幸せと自由を想像し創造しよう!” 、というムーブメントであるとともに、「100%チャリティ」を目的としたフェスティバル、「お祭り」でもあります。
その想いに共感した人々の笑顔で、世界中で個性あふれる「お祭り」が繰り広げられてきました。
今年『アースキャラバン2017』のフィナーレを飾る、ここ「東京」でも、2015年、2016年と、 たくさんの個性あふれるみなさんが集まってくださいました。
「ピースアート」「ボードゲーム」「射的」や「トランポリン」など、子どもも大人も楽しめる遊びのコーナー、「ケバブ」や「サモサ」などのエスニックフードやヴィーガンフード、ノンシュガー のおやつが楽しめる「チャリティマーケット」も、このお祭りの主役たちです。
もちろん、平和を愛し、歌い、踊る、ミュジシャンやダンサー、パフォーマーたちも。
会場に集まってこの「お祭り」の一員となった、すべてが主役です!
アースキャラバンという名前の通り、アラブやペルー、韓国に日本、と会場が小さな地球儀のよう です。
ここにも、たくさんの子どもたちの笑顔と、真剣に遊ぶ姿がありました。
また、アースキャラバンらしいといえば、何と言っても他では見られない「コラボ」が楽しめるこ とです。
「国交のないシリア人とイスラエル人の握手」、「ロックミュージシャンと障がいを持った子ど
もたちの共演」など、環境を超えて、国境を越えての分かち合いです。 そして、「アースキャラバン名物」とも言えるのが、『宗教融合』という分かち合い。
まるで、聖地エルサレムのように、イスラム教・キリスト教・ユダヤ教、そして仏教が一つとなる のです。
▼パレスチナに浄水器を!
パレスチナでは、水源を奪われ慢性的な水不足が深刻な問題となっています。
イスラエル政府による管理と破壊によって、自由に安全な水を入手することができないのです。上の写真中央の黒いタンク。これに雨水を貯めて使っています。もちろん飲料水としても。
それ以外にも、様々な問題がパレスチナの人々の “幸せ” と ”自由” を阻んでいます。 下の写真をご覧ください。
ここは、難民キャンプのゴミステーションです。
一時的な集積所ということでなく、こうして放置された状態のままです。 集積所の両脇に見えるのが、隔離された難民キャンプを取り囲むフェンスです。 余程のことがない限り、住民はこのフェンスを越えることはできません。 そして、越えられない人とゴミは、集積所以外にも溢れかえっています。
ここ日本では、当たり前のように安全な水が飲め、毎週決められた日にゴミ収集車がやってきます。
わたしたちは、いつしかそんな ”幸せ” に、無頓着になっていたのかもしれません。
わたしたちにできることは何か?
そうして、パレスチナの人々の飲料水確保のため、2016年、『アースキャラバン浄水器プロジェ クト』が動き始めました。
▼木場公園
2017年9月9日(土)・10日(日)、アースキャラバン2017東京は、2016年と同じく、江東区木場公園のイベント広場で行います。
この日は、東京での「お祭り」であるとともに、アースキャラバン2017年のフィナーレを飾る日、『平和の火』を携えた「ピースサイクリング」のゴールの日でもあるのです。 4月25日、広島をスタートしたピースサイクリング第1弾は、5月2日に京都に到着、『アースキャ ラバン2017京都』の会場「梅小路公園」でたくさんの人の想いを繋ぎました。
続く第2弾は、6月30日に長崎を出発、7月8日、9日開催の『アースキャラバン2017広島』に向けて『平和の火』をリレーで繋ぎました。
そして第3弾、いよいよ東京です!
9月3日(予定)に京都を出発する『平和の火』。 今年は、福祉型専攻科「シャンティつくば」のみなさんが、ゴールに繋いでくださることとなり ました。
また、会場には、2016年に続き、「縁台アート」などアート活動の盛んな地元のみなさんのご協力もいただき、ここから笑顔で世界と繋がれることと、私たち誰もが、明るく笑顔で盛り上がっていきそうです!
▼最後に
ここまでご覧くださり、どうもありがとうございました!
何か気になる! 面白そう!
と感じられた方。
ぜひ、木場公園に遊びに来てくださいね! 一緒に歌って、踊って、みんなの、笑顔を繋いでいきましょう!
当日のボランティアも大歓迎! まだまだ募集しています。
東京の、日本の笑顔が、パレスチナの、世界の子どもたちの笑顔と繋がっていく。
応援したい!
と思ってくださった、あなた!
ぜひ、このプロジェクトにご支援ください!
いただいた支援金は、2つの目的に使わせていただきます。
1つは、『パレスチナ浄水器プロジェクト』や、支援先への資金として。
もう1つは、『アースキャラバン2017東京』の資金としてです。
せっかくのチャリティイベント。 なるべく経費を抑えて、1円でも多くチャリティしたい! その想いに共感して多くの方がご出演、ご出店くださってます。
100%チャリティです。 それでも、どうしても掛かってしまう経費があります。
会場費とステージにかかる音響代です。 その負担をなんとか減らそうと、積立金などもしているのですが、、、。
ということで、ここでお世話になることにしたのです。
そして、もっともっと、アースキャラバンのこと詳しく知りたい、という方はアースキャラバンHP をご覧くださいね。
どんなカタチだろうと参加してくださったあなたは、このアースキャラバンのアーティストです。
それぞれのイメージする ”幸せ” で ”自由” な世界は、どんな色で輝くのでしょう?!
最後に、アースキャラバンの指針にもなっているこの言葉を。
「人が、お互いの幸福に責任を持つようにならなかったら、世の中は変わらない」
ヘレン・ケラー
▼お礼として
ご支援くださったあなたには、アースキャラバンから心ばかりのお礼をご用意いたしました。 毎年製作しているオリジナルグッズ、新作は木版画家の小林煌(こう)さんが描き下ろしてくださった、繊細で楽しいイラストで作りました。
煌さんは、アースキャラバンにご共感くださり、『平和の火』をオマージュした「さよなら核。一切よ平和であれ」との願いがこの作品には込められています。
ご支援くださった方は、イベント当日、本部受付でお名前を仰ってください。その場でお渡しいたします。
また、ご支援くださったけれど、当日はどうしても会場にいらっしゃれない方。ご心配なく! イベント後にはなりますが、郵送させていただきます。
日常でもご愛用くださいね。
それでは、ここまでお付き合いくださりありがとうございました!
ぜひ会場でお会いしましょう!
最新の活動報告
もっと見るガザから届いた手紙
2017/09/03 16:02『アースキャラバン2017東京』まで、あと6日となりました。 多くの方に『アースキャラバン』を知っていただくこと、そして、より多くの方にパレスチナの”今”を知っていただくようにと、このクラウドファンディングを立ち上げ、またドキュメンタリー映画『Be Free!』の上映会を、各地で開催しています。 深刻な状態が続くパレスチナの中でも、特に厳しい状態の「ガザ地区」。 "安全な水”どころか、海水の混ざったものや、下水さえもが貴重な ”命の水” なのです。 そして、そんな”安全でない水”さえも、無くなってしまうギリギリの状態なのだそうです。 通常入ることのできないガザ地区の医師から、アースキャラバンの代表である喨及さんに、手紙が届きました。 これが、パレスチナのリアルです。 どうか、あなたの ”愛” を。 もっと見る
『Be Free!』特別上映会のご案内
2017/08/19 21:28 『BE FREE!』スペシャル上映会 のご案内です。 中東から帰国したばかりの鈴木聡監督と、パレスチナの人々を取り続ける写真家、高橋美香さんとのスペシャルトークショーとの2本立てです。 入場無料、途中入退出可能ですので、ぜひお誘いあわせの上いらしてくださいね。 お待ちしています! 「アースキャラバン2017中東」報告トークライブ by 鈴木聡監督 ☆8月20日 (日)特別ゲスト:写真家 高橋美香さん 13:15 / 会場 13:45 / 上映 16:00 / トークライブ 場所 / なかのゼロ 学習室2 入場無料(ドネーション) もっと見る
『アースキャラバン2017中東』を終えて
2017/08/18 22:16このプロジェクトをご覧になっているみなさん、パトロンになってくださったみなさん、どうもありがとうございます! 『アースキャラバン2017中東』、先日8月7日エルサレムですべてのミッションを無事終えることができました。 その時の様子を、参加したメンバーがfacebookで発信していますので、ぜひチェックしてみてください! また、アースキャラバン発起人の喨及さんからの報告です。 「ガザの深刻な水問題のレポートが、アハメド医師(ガザ在住)から届いています。イスラエルはパレスチナ人に対し、井戸を深く掘ることを禁じているため、人々は毎日、塩や尿素の入った水を飲まねばなりません。ユネスコは、あと3年でガザ市民は生存そのものが不可能になる、と、、、。アハメドと電話で話していて、僕はどうにも耐えられなくなり、つい「脱塩の浄水器(130万円也)を購入設置するから!」と約束してしまいました。ああ、またこの“お気軽に約束→後で必死こく”というパターン!(笑) ベツレヘムのサミーに「原爆の残り火をパレスチナに必ず持って行くから!」と約束した時と同じだぁ。NPOのホームページに掲載して募金を呼びかけたいので、誰か訳をお手伝い下さる人がいらしたら、ぜひぜひよろしくお願い申し上げます」 ”パレスチナの子ども達に安全な水と笑顔を届けたい” と謳い立ち上げたこのクラウドファンディングの使命が、一つ、ここで具体化されることとなりました。 みなさん、どうかよろしくお願いいたします! もっと見る
コメント
もっと見る