皆さん、こんにちは!「さっぽろレインボープライド実行委員会」実行委員長の柳谷です。
私たちは、多様性あふれる社会を創り上げ、LGBTQをはじめとした多くの人たちが「自分らしく」生きられる社会の実現を目指して活動をしています。
(左から金子弘実[副委員長]、柳谷由美[委員長]、満島てる子[副委員長])
私たちは2018年から札幌市中心部においてパレードを開催することで、社会に対してさまざまなメッセージを発信してきました。毎年参加者の方たちと共に、「自分らしさ」を最大限に表現しながら、手を取り合い、札幌の街を行進してきました。
・2018.10.7 さっぽろレインボープライド2018(行進人数:680名)
・2019.9.15 さっぽろレインボープライド2019(行進人数:800名)
・2020.9.12 さっぽろレインボープライド2020(行進人数:340名)
・2021.9.19 さっぽろレインボープライド2021(行進人数:25名)
(2020年以降は新型コロナウイルスの状況を考慮し、イベント規模を大幅に調整)
今年の開催に向けてのごあいさつ動画も作成しました。(13分)
そして今年も、「さっぽろレインボープライド2022」として、9月にパレードを開催することを目指しています。今年は初めて、二日間の開催を目指しています。
LGBTQとは、多様な性のあり方を持つ人たちをまとめて表現するための言葉です。
もちろん、多様な性のあり方はLGBTQだけではありません。たとえば、恋愛感情を持たない人、自分を男性でも女性でもないと思っている人など、まだまだたくさんあります。
私たち「さっぽろレインボープライド2022」の実行委員15名の多くは、自分のことをLGBTQだと自覚しながら、生きてきました。
LGBTQとして自信を持って生きること。それはそう簡単なことではないのです。その理由は、シンプルです。
–––「女なのに女が好きって、変じゃない?」
–––「男なら『男らしく』生きるべきじゃない?」
–––「それって『普通』じゃないよ。治した方がいいよ」
こんな言葉や考え方を、私たちは、日常のいたるところで投げかけられるからです。もちろん直接的に投げかけられなくても、身の周りはそんな「空気」に覆いつくされています。
自分のことをLGBTQであると周りの人に伝えるだけでいじめられたりする。嫌われたりする。だから本当の自分を押し殺して、ウソをついて生きていく。そして、自分の命を絶ってしまう人もいる。そんな生活を、多くの人がしているのです。
いくつもの調査がありますが、自分のことをLGBTQなどと自覚する人は5%〜10%ほどいると言われています。これだけ多くの人たちが苦しい思いをして生きている社会を、私たちは望んでいません。
今年は15人の実行委員によって準備を進めています。高校生から社会人、10代から30代までと、幅広い世代のメンバーがいます。もちろん背景も違うこのメンバーが、「自分らしさを認めあい、共有し、祝福したい!」という共通の目的を持って活動をしています。
私たちが企画者としてパレードを実施しているということ、その理由はもちろん、さまざまな形で私たちそれぞれがパレードに助けられたからにほかなりません。だから継続させ、未来に繋げていきたい。
私たちは継続してパレードを開催する中で、さまざまなことを経験してきました。
––– 普段は「本当の自分」を押し殺して生きている人が、「自分らしさ」を最大限に表現して街中を行進する姿を見ました。
––– 普段は同性の恋人と手を繋いで街中を歩くことのできない人が、同性どうしで、手を繋いでいる姿を見ました。
––– 「今回はじめて、勇気を持ってパレードに参加してみました」という方と出会いました。
––– パレードのゴール地点で、涙し、抱擁し合う参加者の姿を見ました。
––– パレードをきっかけに、社内での取り組みを始めた企業の方たちと出会いました。
––– 札幌市長が、数百人のパレード参加者の前で、盛大なスピーチをする姿を見ました。
––– そして、「パレードを開催してくれてありがとう」と声をかけてくれるたくさんの参加者の方と出会いました。
特にここ数年の新型コロナウイルスの状況下では、パレードを開催すべきかどうか、という議論を何度も繰り返しました。ですが私たちは、パレードの「力」を信じ、どのような形であっても、徹底した感染予防をし、継続させようと、惜しみなく努力をしてきました。
私たちがパレードを通して達成したいことは、三つあります。
(1)私たちLGBTQも、社会の一員として存在していることを知ってもらいたい
自分がLGBTQであることを多くの人が隠して生きていかなければいけないということ、それはつまり、LGBTQがいるということを、いつまでたっても知ってもらうことができない、ということでもあります。
ひとりの行動では難しいことでも、仲間どうしで手を取り合って、パレードという形で街中に繰り出していけば、それは大きな力になります。
(2)LGBTQについての正しい情報を広め、当事者どうしのつながりを作りたい
まだまだこの社会には間違った情報がたくさんあり、LGBTQの当事者には自分のことを受け入れることができない人がたくさんいます。「あなたはあなたのままで、いいんだよ」――― そういうメッセージを届けたいのです。
あなたと同じ仲間がこんなにいる、あなたを支援する人たちがこんなにたくさんいるんだよ ――― そういうメッセージを届け、「自分らしく生きる」ことを認め合える人たちどうしのつながりを作りたいのです。
(3)さまざまな人たちを巻き込んで協力者を増やし、より良い社会の制度が作られるための足掛かりを作りたい
パレードにはLGBTQではない、たくさんの支援者も参加しています。「自分らしく生きる」という思いに共感をしてくれる人を、一人でもたくさん増やしたいのです。
協力者がたくさん増えることによって、市や国に対するメッセージを発信する力も大きくなります。それは最終的に、同性婚などの制度を実現させるための大きな足掛かりになるはずです。
これらの目標は、一部的には達成されてきているというのも、私たちの経験から確かに言えることです。ですが、それはまだまったく十分とは言えないのも事実です。私たちはたくさんの支援者の方たちとともに、この目標をさらに前に進めていきたいと思っています。
今年は札幌のパレードとしては初めての、二日間の日程で開催を目指しています。パレードは札幌市中心部を約1時間かけて行進します。またブース出展などの催し物もおこないます。
◇フロートを走らせます!
トラックをカラフルに装飾した「フロート」がパレードを先導します。このフロートは、パレードをお祭りとして盛り上げたり、街頭で見ている方たちにメッセージを発信するための役割があります。今年もこのフロートを盛大に準備し、パレードを盛り上げます!
◇歩行者天国を実施します!
札幌市中心部の道路を歩行者天国にします。歩行者天国は、参加者どうしの交流の場であり、ゲストによるステージパフォーマンスも実施予定です。また協力企業や団体によるブース出展もおこないます。
◇ブースをたくさん出展します!
今年は最大50近くのブースを出展する予定です。パレードのグッズ販売、企業・団体の取り組み紹介や物販、縁日のような催し物などをおこないます。
◇関連イベントを開催します!
パレードの前後には関連イベントを開催します。講演会、参加者交流会、映画上映会など多様なイベントを企画中です。
▼今後のスケジュール
【5月】
・イベント会場・パレードコース公表
・各種関連イベント実施(~2022年10月まで)
【6月】
・公式マガジン作成
・フライヤー・ポスター作成
・クラウドファンディング終了
【7月】
・公式マガジン完成
【8月】
・リターン発送
・パレードの詳細公表
【9月17・18日】
・さっぽろレインボープライド2022開催
※本年も新型コロナウイルスの感染防止対策を徹底した上で開催をいたします。ソーシャルディスタンスの確保、会場内の消毒、来場者へのマスク着用と手指消毒の呼びかけなどを逐一おこないます。また開催時の状況によっては、パレード行進者数に制限を設け、事前申し込み制にするなどの対策を講じます。
※悪天候、災害、感染病の拡大等の不測の事態によって、やむを得ずイベント内容が変更、またはイベントそのものが中止となる場合があります。イベント内容の変更・イベントの中止の情報は、公式ホームページや公式SNSにてお知らせいたします。
私たちは営利団体ではないため、クラウドファンディングなどの募金と、企業・団体からの協賛金を資金として活動しています。私たちがパレードを継続して来られたのは、多くの方達の協力があったからです。皆さんからのご支援は、そのまま社会を動かす力になっていきます。
クラウドファンディングでご協力頂いた資金は、パレード当日の運営のために使わせて頂きます。当日の運営費300万円のうち、以下の費用をご支援いただきたいと思っております。
■フロート関係
・フロート車両レンタル費
・発電機
・ステージ骨組み材料
・設営撤去人件費
計:400,000円
■音響関係
・機材運搬費
・音響一式
・音響設営スタッフ&オペレーター人件費
計:400,000円
■ステージ関係
・ステージ用タワー
・ステージ用音響機材
計:100,000円
■会場関係
・テント
・テント用ウェイト
・テーブル&イス
・プラスチックフェンス
・カラーコーン
・展示用パネル
・消火器
・現場管理&設営撤収スタッフ人件費
・資材運搬費
・トラック燃料費
計:700,000円
■クラウドファンディング手数料&返礼品経費
計:400,000円
合計:2,000,000円
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刺繍入りのワッペン、ソックス、ミニバッグ、Tシャツはすべて、今年のクラウドファンディングだけの限定商品です。その他の場所での販売予定はありません。
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この刺繍は、札幌のパレードでこれまでに使用してきたレインボーフラッグを用いたデザインになっています。レインボーフラッグはその他の地域のパレードでも使われてきましたが、このデザインは札幌に特有のものです。「札幌らしさ」あふれる、かわいい刺繍です。
(1)1,000円
お礼のメール
(2)3,000円
ワッペン オリジナル刺繍入
(3)4,000円
マガジンへのお名前記載(個人名のみ)
(4)4,500円(早割)
ソックス オリジナル刺繍入(限定15人)
(5)5,000円
ソックス オリジナル刺繍入
(6)5,000円
お礼の直筆お手紙
(7)5,000円
実行委員とのアフタートークにご招待(限定15人)
(8)5,500円(早割)
ミニバッグ オリジナル刺繍入(限定15人)
(9)6,000円
ミニバッグ オリジナル刺繍入
(10)9,500円(早割)
Tシャツ オリジナル刺繍入(限定15人)
(11)10,000円
Tシャツ オリジナル刺繍入
(12)10,000円
お礼の動画メッセージ
(13)25,000円
グッズ詰め合わせ
(ワッペン、ソックス、ミニバッグ、Tシャツ、ミニレインボーフラッグ)
(14)30,000円
公式ホームページバナー広告(ホームページ下部掲載)
(15)50,000円
講演等へのスピーカー派遣(限定5人)
(16)70,000円
公式ホームページバナー広告(ホームページ上部掲載)
(17)100,000円
公式マガジン 1面広告
※「(1)1,000円 お礼のメール」以外のコースには公式マガジン1冊・バルーン1個・お礼のお手紙がつきます。
※パレードが中止となった際も、リターンは予定通り制作する予定です。
最後までこのページを読んでくださり、ありがとうございました。
最後にお伝えしておきたいのは、私たちの目標はパレードを開催することではなく、パレードを開催することを通して、社会を変えるということです。誰もが自分らしく、否定されずに生きることのできる社会を作るということです。
皆さんのご支援・ご協力も、パレードを開催するためのものではなく、社会を変えるためのものです。つまりそれは、パレードの2日間だけのものではなく、その先の未来へと続いていきます。またそして、当日に参加する人たちだけのものではなく、この街に生きるすべての人たちのものになります。
クラウドファンディングの支援者のみなさんもまた、私たちと同じ〈パレードの運営者〉のお一人であり、みなさんひとりひとりの思いと力が、社会を変えるきっかけになると信じています。
ぜひ、私たちと共にパレードを成功させ、「誰もが自分らしく生きられる社会」の実現を目指しませんか? 皆さんのご支援・ご協力、よろしくお願いいたします。
最新の活動報告
もっと見るアライとして、たくさんできること
2022/06/17 13:30はじめまして!実行委員のさわねです。いよいよクラウドファンディング終了まであと1日を切りました。皆様のお陰で目標まであと少しという数字です。たくさんのご支援ありがとうございます!本当に嬉しいです。皆様の期待に応えられるよう、私ももっと活動に尽力していきます...!6/25(土)には「あなたはひとりじゃない2022」を開催予定です。是非SNSからチェックしてみてください~!ところで私は、当事者としてこの実行委員を務めているわけではなく、支援者、「アライ」として運営に携わらせていただいています。LGBTQを知って数年、「アライ」だと自分は思っているけども、実際のところ自分にはなにができるのかわかりませんでした。でも、なにができるのか、ではなく、なにをしたいのか。できることを待っているだけではなにも始まらないと最近感じ、実行委員に飛び込みました。実際、今私が「これにとても貢献している...!」とは実感できていません。ですが私はこの活動を通じて、アライの自分自身ももっと認めていけたらと思っています。もしかしたら、私と同じように「なにかやりたいけどなにができるんだろう」と悩んでいる方がいるかもしれません。ボランティアや活動への参加など、パレードを通じてできることはたくさんあります!当事者も支援者も一緒に楽しめる、そんなパレードを一緒に作り上げていきませんか?!参加、お待ちしてます!!! もっと見る
残り3日!
2022/06/14 20:00皆さんこんにちは!さっぽろレインボープライド実行委員会の「のむ」です。私たちが現在実施しているクラウドファンディングも残すところあと3日となりました。ここまで180人もの方々に支援して頂き、私たちの活動が多くの方々に支えて頂いていることを実感することができています。しかしながら、まだまだ多くの方々にご支援して頂きたいと考えています。以前の活動報告で書かせてもらったように、クラファンは単なる資金集めのための手段ではありません。クラファンを通じて多くの方々に支援して頂くことで、私たちの活動にこれほど多くの方々が賛同してくれている、ということを社会に示すための機会にもなっています。特に、私たちの活動のように社会の「あり方」を変えていこうとする活動の場合、多くの方々の支持が必要になります。多くの方々に賛同してもらったうえで、パレードを開催することではじめて、私たちの活動も意味をもつようになると考えています。もしこの投稿を見てはじめて私たちの活動を知った方がいれば、ぜひ私たちの過去の活動報告や、私たちのHPやtwitterを見てください。まずは活動を知っていただくことが、活動の輪を広げていくための第一歩になります。また、既にご支援して下さった方々、改めましてご協力ありがとうございます。ただ、私たちはまだ皆様の力を必要としています。ぜひ身近な方々やSNSのお知り合いに、私たちの活動やクラファンについてお知らせください。「こんな活動をしている人たちがいるんだ」と誰かが気付くきっかけをぜひ作って頂きたいと思っています。繰り返しになりますが、私たちが現在実施しているクラウドファンディングも残すところあと3日となりました。 より多くの方々にご支援してもらうことが、私たちの活動の励みにもなります。今度とも、どうぞご協力よろしくお願いいたします。 もっと見る
高校生だからこそできること
2022/06/07 20:00みなさんこんにちは!さっぽろレインボープライド実行委員会のかずてるです。クラウドファンディングへのご協力、ありがとうございます!すでに100人以上の方からご支援いただき、驚きと嬉しさでいっぱいです。皆さんからいただいた応援メッセージもしっかり読ませていただいています。たくさんの方がパレードを心待ちにしていることに気づき、気が引き締まったり、皆さんの優しさに触れ、まだまだやってやるぞー!と前向きになったり。とても力になっています、本当にありがとうございます。さて今回は、「高校生だからこそできること」についてお話しようと思います。僕は今、高校2年生の新人実行委員として活動しています。実行委員内ではいつも大人メンバーに助けてもらってばかりで、迷惑なんじゃないかと悩んだりもするのですが、最近は、僕だからこそできることもあるんじゃないかなぁと思うようにもなってきました。その「僕だからこそできること」というのが、「さっぽろレインボープライド」と「高校生」をつなぐことです。僕は今、自分の通っている高校で、さっぽろレインボープライドの関連イベント「レインボーハイスクール」を7月に行おうと準備を進めています。このイベントでは、ジェンダーやセクシュアリティに関わらず、多くの生徒が、「多様性を認める」という言葉が持つ意味や、「アライとしてできること」についてディスカッションを通して意見を持つということを目指しています。話は変わりますが、僕は自分がゲイであることをカミングアウトしたいと思い始めてから実際にするまで、約3年かかりました。このイベントを開催することで生まれる変化は大きくはないかも知れませんが、当事者が生きやすい環境を作って、僕のようにカミングアウトするまで3年もかからずに済むような世界になってほしいなと願っています。こんな感じで、高校生だからこそ出来ることについてお話しさせていただきましたが、自分の話が多くてすみません、、笑開催まであと3か月ほど。この3か月を大切に、一生懸命がんばります!ぜひ、会場でお会いしましょう☆次回の更新は6月10日(金)ですお楽しみに〜♪ もっと見る
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