横浜の風土をフォントという1つのパッケージに落とし込むプロジェクト「濱明朝プロジェクト」の両見英世さんから応援メッセージを頂戴しました。7年間という膨大な時間をかけながら、横浜に事務所を持ちながらさまざまな人やイベントと関わり、1万文字のフォントを作り上げた両見さん。プロジェクトの途中にマスマスの間伐材のシェアオフィス、TENTOにも在籍いただきました。濱明朝、よこはまで暮らす全ての人が使える(有料です!)デジタルフォントですので、ご興味ある方はぜひご活用ください!濱明朝プロジェクト|typeproject------------2011年、僕はフォント開発会社で仕事をしていて横浜をイメージしたフォント作りを進めるべく中華街に事務所を借りた。その借りた事務所は新しくできたシェアオフィスの一室で、僕が入居したフロアには他に3組の方が入居していた。そのときにお隣だったのがこのプロジェクトの起案者である森川さん。出会いは10年前に遡る。フォント開発といってもあまり馴染みのない人が多いかもしれない。日本語フォントを構成する文字は、ひらがな、カタカナ、アルファベットに記号、そしてなんといっても膨大な漢字がある。これらを合わせると約1万字が必要で、開発には2〜3年を要する。僕が進めていたプロジェクトはスタートから約7年後の2017年に開発を終えた。開発中の7年間、一人で作り続けるのは難しい。開発に直接携わる他のスタッフはもちろんだけれど、横浜で活動をする様々な人との関わりが大きな力になった。その中でも森川さんやマスマスの存在は大きかったなあとしみじみ思う。横浜の面白い人をたくさん紹介してもらったし、取り組みなんかも教えてもらった。夜を迎えてお酒を一緒に飲むことも翌日の仕事も張り切って頑張ろうと思えるような時間だった。そういったご縁がじわじわとつながって、後にマスマスのサポートを受けて行ったクラウドファンディングへのチャレンジも実を結ぶことができた。クラウドファンディングをしている期間中、すでに中華街の事務所を退去していた僕はマスマスのTENTOというシェアオフィスに入居した。そのときに森川さんのマスマスでの活動ぶりをこれまで以上に知ることができた。僕の取り組みに対して面白がってくれた稀な存在だったけれど、森川さんはあらゆる人の取り組みに興味を持ち、できる限りの応援をしていた。だから、こうして振り返ると僕のように森川さんからもらったエールを力に変えていった人はきっと多いはず。今回、森川さんが作ろうとしている、みんなが本を持ち寄ってできる本屋さんは、いわば様々な興味が集められた本屋さん。思いがけず「なんだこれ!」というテーマに出会える面白い本屋さんになりそう。気になった本があればバーでその本を選んだ店主とお話するのも楽しそうだし、森川さんがこれまで僕たちにしてくれたように、この場所に集う人たちが、それぞれの関心事を応援しあえるようなことが生まれたら素敵だなと思う。応援します。