エッセイコンテストの開催を発表したのは、2020年6月15日でした。
この日は「キタキュースタイル」のオープン3周年記念日です。
コロナ禍で取材もままならない中で、どのように北九州の情報を発信していくのがいいのか、と悩んでいたときに生まれた企画です。
オンラインで行うコンテストの主催など経験したことがありませんが、何もしなければせっかく立ち上げたローカルWebメディアも先細る一方です。
何を揃えなければならないのか、お金はどのくらい必要か、どういったルールで募集すれば良いのか、分からないことだらけの状態から「エッセイコンテスト」をスタートしました。
審査の公正を期すために審査員は他の方にお願いしよう、「やりがい搾取」にならないよう賞金を用意しよう、独りよがりのイベントにならないように地域の事業者の方にご協力いただこう、「第1回」は大切だからケチ臭いイベントにならないようにしよう……手探りながらも少しずつ準備を進めていきました。
6月15日(月)にコンテストの実施を発表して、6月29日(月) にエッセイの応募を開始、そして7月12日(日)にエッセイの受付を終了、と慌ただしい日程でしたが、無事エッセイを集めることができました。
集まった100件を超えるエッセイを全て読み終えたとき、この企画をやって良かったと心から思いました。と同時に、皆さんの「北九州を思う気持ち」に順位をつけるのが申し訳ないという気持ちにもなりました。
ただ、賞金付きのコンテスト形式だからこそ、これだけの数のエッセイが集まったであろうことを考えると、やはり審査は必要です。
審査員を別の方にお願いしておいて良かった、と心から思いました。