皆様こんにちは。共同代表の綿貫です。
本日は、講座を作るにあたった原体験である、バングラデシュでのお話をさせていただきたいと思います。
ページなどで既に申し上げているとおり、バングラデシュでは多くの「制約」に直面しました。
日乗生活においても、例えば30分で500m程しか進まないような極度の渋滞が頻繁に発生したり、雨季には道が毎日冠水する、または言語や価値観など、小さなコトから、個人ではどうにもできないことまでたくさん経験しました。
もちろんそれはプロジェクトにおいても同様で、ストリートチルドレンの教育・社会復帰支援を行うNGOで働いていたときにも、子どもたちとの関係や、プロジェクトの進捗など、苦い経験もしてきました。日本だったらもっと早く簡単に進んでいたのに・・・なんて思ってしまうこともありました。
しかし、そんな環境だったからこそ、その制約を見つめ、工夫を生み出す訓練をすることができました。うまくいかない原因である制約は本当にこれだけだろうか、と自らに問いかけながら、制約に対する工夫のアイデアを試行錯誤してきました。
そんな日々を経験してきたからこそ、リアルで、かつ多様な視点を取り込んだ「制約をみつめる力」と「工夫を生み出す力」の大切さを痛感しています。
ただこれらの力が必要とされるのは、決して国際協力の現場だけではありません。日常生活や家族や友達との関係にも、大いに活用することができます。これこそが、国際協力に携わってきた私たちが日本社会に還元できる新たな方法であり、また同時に、コロナ禍における国際協力という制約を乗り越えるまさに工夫のアイデアを体現しているものでもあります。
バングラデシュの経験を語るには紙幅がいくらあっても足りませんので、今後も何度かに分けてご紹介させていただきます。ぜひ今後もお読みいただけましたら幸いです!
最後までお読みいただきありがとうございました。