2021/03/30 07:00

Paper dreamsは、2020年から2021年にかけて、広島の爆心地から半径約1km以内で写真を撮り続けてきました。平和都市広島として長い間、大きな責任を感じ、役割を果たそうと努めてきたこの街。パンデミック、いつもより静かな日常で写真を撮り続ける中で私は、原爆が投下され、被爆地と呼ばれるようになる前の広島の街、そしてそこにかつて暮らしていた人々が、時折見えたような気がしました。美しい植物、光、心地よい風の中に亡くなってしまった命を感じ、遠くの月や太陽に平和な未来を思い描きました。広島で受けた平和教育は、私の心に傷も残しましたが、自然の力、人々の祈りや努力によって浄化し続けるこの場所と共に私自身の心も変化していることに、写真を撮ることを通じ気がつくことができました。

Paper dreamsのCAMPFIRE CHALLENGE、本日最終日となりました。ご支援くださった方々、プロジェクトを閲覧してくださったみなさま、ありがとうございました。CAMPFIREスタッフの方々をはじめ、地元の方々も協力してくださいました。色々と勉強をさせていただき、ありがたい気持ちでいっぱいです。

今年も川沿いの桜がきれいです。大変な時間が続いていますが、人々の心が、それぞれの場所でこの春少しでも癒されていますように。色とりどりの、かわいいおりづる再生紙との出会いに感謝して、願いを込めて、Paper dreamsをお届けします。

※写真はリターンのカレンダーです。2020年4月に撮影した、広島の河川敷の桜で始まります。さみしい気持ちでいる私を、桜はそっと見守ってくれていました。