2021/05/29 08:51

メッセージ全て一つ一つ有り難く読ませていただいています。本当にありがとうございます。

愛知県内の浜辺に下半身付随のダックスが捨てられていたそうで、センターから保護依頼のご連絡があり、急遽引き出しを行いました。
後ろ足が完全に麻痺している子です。
名前はキースちゃんと名付けました。

飼い主の人へ
神聖な海の浜辺に動けない子を置いて行くと言う事は、この子が波にさらわれても良いと言う気持ちだったのでしょうか。
人間のする事とは思えず、同じ人間である事が恥ずかしく、こんな飼い主と同じ愛知県民だと思うと情けなく感じます。
キースちゃんの飼い主の人も、誰かのお腹から産まれ、今まで誰かに助けられ生きてきたのではないですか?
どんな気持ちですがる目をし、身動きが取れない小さな命を置き去りにしたのでしょうか。
浜辺を背に歩いて行く度に、自分を見つめるキースちゃんの姿が小さくなる様子を背中越しに感じませんでしたか?

当会スタッフ達は捨てる飼い主が見放したワンコに温かく寄り添い、自分達のプライベートも寝食も削って必死に保護活動しています。
そして、そんな裏切りにあってもキースちゃんは笑顔で。
胸が詰まります。

私は自分が産まれてから、今までどんな保護っ子に対しても名前を呼び捨てにしない理由はここにあります。
私は人間に対してよりも、ワンコ達の方に敬意と尊敬の念を持っているからです。
学ぶべき所は ここにあります。
私もワンコのように聡明で全てを受け入れ今を一生懸命生きていきたい。
それなのに今、私の心は理不尽な人達に心が苛立ち、擦り切れてしまう時があり
もっと、もっと自分を律し、ワンコ達から学びたいと日々思うのです。

スタッフにはよく話しますが私にとっての動物愛護は偽善でも、性善説でも自己満足でもない。
趣味でもなければ生き甲斐でもありません。
心は常に動物達と共にあり、動物達に寛容でない社会への反逆の気持ちで活動しています。
キースちゃんがどんな気持ちでいたかこれから他の子達みたいに本当の笑顔一杯にさせてあげたいと強く思います。

まずは車椅子を用意するよ。キースちゃん。
今日は怒りたいのか泣きたいのか分からない感情ですがまた明日から心穏やかに活動していきたいと思います。

皆様、キースちゃんの応援宜しくお願い致します。