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「ありがとう!」の思いを写真に込めて!奥能登・珠洲再訪、撮影旅行

「この町の今を記録したい!」友達に誘われて、初めて訪れた能登半島先端の町、珠洲。存在さえも知らなかった町が出会った人たちとの3日間で、いつでも帰れる場所になった!奥能登芸術祭の裏舞台の地元の人たちのおもてなしの気持ちに、珠洲の町と人々の記録を写真にすることで「ありがとう!」を伝えたい。

現在の支援総額

34,000

11%

目標金額は300,000円

支援者数

8

募集終了まで残り

終了

このプロジェクトは、2017/09/15に募集を開始し、 8人の支援により 34,000円の資金を集め、 2017/10/16に募集を終了しました

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行かずにはいられなくなる! 奥能登への誘い

椋田祥子(むくだしょうこ)です。東京で会社員をしています。

「 珠 洲 」この地名、読めますか?

「 すず 」と読みます。能登半島の先っぽの町です。私は読めませんでした。その地名も初めて聞きました。

6月のはじめ、この町に女3人で2泊3日の旅をしてきました。誘ってくれたのは高校時代の友人、石丸ひろみ。ロサンゼルスに住んでるのに最近よく日本に出没して、よくわからないけど(笑)いつも面白そうなことをやってる友達です。

左から石丸、伊藤、椋田。 

 

そして、もうひとりの同行者は、建築家の伊藤朱子
その二人が、3月に珠洲から帰ってきて「よかったよー!」というのです。

この二人を繋いだのは私だったはずなのに、なぜかいつの間にか二人で一緒に珠洲に行ってる! ずるい!
しかも、現地で古民家リノベーションのワークショップなんかもしてて。

何?何が起こってるの?

私の質問に、二人はニコニコと珠洲の話をするのです。
彼女らから伝わってくるワクワク感に抗えず、愛犬ジローを連れて(3日も放っておけません!)3人で東京から珠洲まで(どのくらい時間がかかるかもよくわからず)車で行くことになったのでした。

 
サイハテの珠洲。

東京を朝早く出発、10時間もの運転を3人で交代して、ようやく珠洲に到着。
ホッントにサイハテ〜!すごいとこ、来ちゃった!というのが最初の感想。

でも本当のびっくりが始まるのは、そこからでした。

どうして、こんなところ “珠洲”(失礼!)まで来ることになったの?

 

こんな遠くに、今年になって4回も海を渡ってきている石丸ひろみ。彼女はAirbnbを利用して、LA空港の近くで「チャノマハウス」という民泊を運営しています。Airbnb(エアビーアンドビー)は、宿泊施設・民宿を貸し出す人向けのウェブサイトです。

昨年11月にLAでAirbnbイベントが行われ、日本からやって来たAirbnbのホストたちと石丸ひろみが意気投合。「Airbnbを通じて、なんか楽しいことしよう!」というノリで、ゆるーいグループ「カズンズ」を作りました。

今年、カズンズが「金沢HACK!シェアリングが地方を変える!」というイベントを開催。その参加者の中に、珠洲でNPOの仕事をしている、故郷・珠洲をこよなく愛する浜さんがいらっしゃいました。
その浜さんに、石丸ひろみが古民家改装ワークショップのファシリテーターとして招かれたのでした。

 
古民家改装ワークショップ

能登半島は、ちょうど10年前の2007年に能登半島地震の被害にあっています。その時の支援金を活用した「古民家改装ワークショップ」に、カズンズのメンバーでもある石川健さんが講師として招かれ、古民家の活用例として、民泊やスペースレンタルの話をしました。

そのほか地元の職人さんの協力によって、左官仕事や床の張替えなども実現することに。そこで、私が紹介した建築家の友人、ビフォー/アフターの匠、伊藤朱子に、石丸ひろみが「このワークショップに来てみませんか?」と声をかけたのです。

 
KASO空間の誕生      

ワークショップに使われたのは、この家。

10年ほど前に東京から移住してきた後藤さんという方が、移住者や地元の人たちが自由に利用できる場として、自分が住む家とは別に購入した空き家です。

 

3月の古民家改装ワークショップの模様。地元の人や移住した人たちが集まってきました。

 

みんなでお片づけ。

 

ホイホイハウスで打ち上げ〜。

 この日集まった人たちで、後藤さんのこの家を「KASO空間」と名付け、みんなで作って行くことを決めたそうです。

 

どうして “ 珠 洲 ” なんだろう?

ワークショップから帰ってきた石丸ひろみと伊藤朱子は、すぐまた行く気になっていて、私にも「一緒に行こう!」と誘ってきました。

「なんで、そこまで?」と二人に聞いてみました。

「人かなぁ、やっぱり」

「なんか、お客さんっていうより、遠い親戚みたいな感じで受け入れてくれて、居心地がよかったんだよねー」

........ふーん。いいなあ、それ。
あまりイメージもできないまま、とにかく私も旅に出ることを決めていました。 

 

ホイホイハウスにご用心!

珠洲に入って最初に向かったのは「ホイホイハウス」。その名の通りゴキブリのお家みたいですが(笑)ゴキブリがいるわけではありません。居心地が良くて入ったらなかなか出られなくなるので、ホイホイハウスというのだそうです。

 

着いた途端、まるで自分の家に帰ったかのように囲炉裏の側でくつろぐ二人。
入ってみて魅力に気づくホイホイハウスの罠。
昔ながらの畳の間、生活空間。
はじめて来たのに確かに居心地がいい。

 

その後も私は、彼女らに連れられて行く先々で、たくさんの地元の人や風景と出会います。

 

例えば、

ホイホイハウスの廊下に飾る花を、KASO空間の庭から調達して歩いているとお弁当屋さんの奥から駆け出してきて「きれいやねー!」と話しかけてきたオーナーの女性。

 

ホイホイハウスの近くの、今は営業されてない銭湯。

芸術祭の作品展示会場にもなっています。豊かな文化を感じさせる建物や風景がそこここに現れます。

 

珠洲には、都会から移住されてきた人もたくさんいらっしゃいます。 

移住してきて、農業をしている大野さんを訪ねました。

グリーンハウスを見学して、

炭焼き小屋を見に行くため、軽トラの荷台に乗って農道を走るなんて、初体験! 気持ちも笑顔も、子供のように、自然とはじける大人たち。

 

最終日は、金沢からきた奈緒ちゃん一家も合流して、珠洲観光。

ランプの宿近くで、野いちご見つけて、みんなに配る奈緒ちゃん。

実は、金沢在住の奈緒ちゃんが、石丸ひろみと金沢を結んだ、そもそものきっかけ。
彼女が3年前、シンギュラリティ大学を訪れた旅の最後に立ち寄ったロサンゼルスで、チャノマハウスに泊まって石丸ひろみと出会ったのが始まりでした。

そのご縁が珠洲へと繋がり、3月の古民家改装ワークショップで伊藤朱子を巻き込み、私がこうして能登半島の先端から海を眺める図へとつながるのです。

帰る日は、皆さん総出で、珠洲の名所を案内してくださいました。

 

 

この珠洲のみなさんへのお礼を、どんな形で返そうかと思案しました。

私が考えられる中で、一番のお返し。
それは、今の珠洲を写真に記録すること。

お仕事でご一緒したことがある、私の尊敬するカメラマンお二人にお願いして、珠洲への撮影旅行を企画しました。

 
▼おもてなしのお返しは、記憶のアート

珠洲の美しい風景や、懐かしい雰囲気の家々を眺めながら「これは五島さんに撮ってもらいたい」と思い、出会った人たちを思いながら「この人たちとの思い出を、マッキーさんの写真で残したい」と思いました。

 

廃坑になった炭鉱遺産を撮るために北海道に移住した五島さん。空き家1000軒と言われるこの珠洲を、どんなふうに撮るのか、とても興味があります。

KEN五島/Ken Goshima
http://kengoshima.com/

 

また、このプロジェクトのタイトルの写真(私と五島さん)を撮ってくれたマッキーさん。家族の肖像など人物写真をとても豊かに撮られる方で、彼のファインダーから珠洲の人たちがどんなふうに見えるのか。

私の最初の旅の感動が消えないうちに、お二人に記録していただき、その写真を記憶として皆さんとシェアさせていただきたいのです。

川名マッキー/Macky Kawana
http://mackykawana.com/

 

奥能登芸術祭の最後の週、10月19日(木)〜22日(日)にこの撮影旅行は実施されます。

●芸術祭をまだ見ていない人。

●珠洲のことをもっとディープに知りたい人。

●カメラマンお二人の撮影現場を目撃してみたい人。

 

ぜひ、このプロジェクトを支援していただき、KASO空間やホイホイハウスにお越しください。私が受けた本当の珠洲のおもてなしを、少しでも多くの人にシェアしたいです。

 

 

  

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