本日応援メッセージをいただいたのは、梟文庫の西尾美里さんです。写真は、梟文庫とちいさなとびらで出店した京都の「遊ばな秋まへん」のイベントにて。2020年9月『子どもの権利と新型コロナ』が初お目見えした時のもの。西尾さんは、京都市北区の上賀茂あたりで梟文庫という家庭文庫をされています。はじめて地域ニュースのような媒体で梟文庫(https://www.fukuroubunko.com/)を知った私。大事に切り取ってノートに貼っていました。その後、会員となり、週末のたびに文庫で主催されるワークショップへ参加するようになりました。文庫を利用する、子どもさんが不登校状態にある保護者の方たちとも知り合い、さまざまなことを一緒に考えることができるようになりました。地域で子どもの育ちと教育をともに考え、具体的なアクションをともに起こせる、そんな仲間に出会えたことには感謝しかありません。私たち家族にとっては拡大家族のような、そんなありがたい存在です。コロナ禍が始まってすぐに子どもの権利を学ぶワークを企画したりもしました。(子どもの権利のワークショップ 1 ~休校対応へのささやかな抵抗 https://chisanatobira.exblog.jp/240176177/)旧版『子どもの権利と新型コロナ』の絵本から本クラウドファンディングも、ずっと応援してくださっています。子育てなんて、子どもの権利をめぐる修羅場の連続梟文庫 西尾 美里子どもに権利がある。とても当たり前のことなのに、その視点を持って子どもとの関係を考えるようになったのは、実のところ友人の長瀬さんと出会って以降であると思います。でも子どもとの日々を振り返ってみると、まさに「子どもの権利vs大人の事情」のバトルが延々と繰り返されてきたことに気付きますし、親(おとな)として権力を行使し、子どもの権利を奪ってしまう修羅場だって、残念ながら何度も経験しました。もしその時に「子どもの権利」という視点を持っていたら、強権的に振る舞うのではなく、子どもの権利を侵害せざるを得ない痛みを自ら引き受けながら、子どもに協力をお願いするという選択肢を選べていたかもしれません。しかしその一方で私が声を大にして言いたいのは、「修羅場化を防ぐのは、個人の努力だけではできない」ということです。自分の非道を棚に上げて言いますが、「子どもの権利を侵害せざるを得ない状況」を生み出しているのは、当事者の個人(とその家庭)だけではなく、それを含みこんだ大きな社会そのものだから。子どもの権利を大切にする社会、子育てにサポーティブな環境、経済的余裕、人的資源、知的リソース・・・そういったものが欠けたり十分にない場合、大人の側の余裕を奪い、子どもの声を聞きながら権利を保障する働きができず、強権的にならざるを得なくなります。そのような事態を社会全体で回避していく必要がありますから、子育ては社会全体で応援しなければなりませんし、様々な資源やゆとりが子育て世帯にめぐっていける、そんなシステムを考えていかなければなりません。長瀬さんと絵本制作チームのみなさんが出版される新しい絵本は、きっと子どもの権利をみんなで大事にしていける社会に向けて、たくさんの人たちがそれぞれに考え、他者と対話するきっかけを与えてくれると信じています。心より、応援しています!梟文庫https://www.fukuroubunko.com/Instagram :https://www.instagram.com/fukuroubunko/note長瀬おすすめ記事 → 権利という視点からhttps://note.com/misatowl/n/n2cc30959577c