2023/07/06 00:39

こんにちは。六畳映画制作です。

「シャコンガ」の制作を始めた2020年の夏から3年が経とうとしている中、ようやく完成が近づいています。

たくさんの大学の先生方や友人にさんざん迷惑をかけ、そして何より楽しみにしてくださっている支援者の皆さんを長らくお待たせしてしまいました。申し訳ありません。ですが、ようやく完成をお披露目できそうです。


編集

かつては「サウンド8ミリ」と呼ばれる、撮影と同時に録音もできるフィルムが販売されていました。

現在流通していて本作にも使用しているフィルムは全て無声なので、撮影後に効果音、台詞、楽曲を録音する必要があります。

その編集の結果を、「シャコンガ」冒頭を例にご覧下さい。



コツコツとひとつひとつの音を作っていく作業は大変ですが、音をつけると一気に映画らしさが増していくのが実感でき、とても楽しかったです。


生活音は監督の三宅が制作し、爆発・シャコンガの鳴き声など特撮シーンの効果音は製作担当の張本くんが約30時間ものぶっ通しの作業で作ってくれました。とても迫力のある音を作ってくれたおかげで作品が引き締まり、世界観が何段階にも広がりました。「シャコンガ」は彼のガッツとド根性が無ければ成立しえない作品であると、今回を含めこの3年間で何度も何度も感じました。

ジオラマを製作する張本君(2022/4/28/フィルムで撮影)


イベントに参加しました

大学を卒業してから就職をし、仕事をしながらの編集作業、イベントの準備、プライベートの用事などが重なってしまい、こちらの活動報告での告知が間に合わず、本当に申し訳ありませんでした。

広島市の音楽喫茶ヲルガン座の映像イベント「フィルムユニバース」にて本作の一部を公開しました。



大きな画面と大音響で上映していただき、圧倒されると同時に音響バランスなどの課題も多く見られました。

僕達の尊敬する方がイベントの情報を聞きつけて見に来て下さり、「クオリティが高くて驚いた」「隣りに座ってた子どもが『シャコンガ』を本気で怖がっていた」と言ってくださりとても嬉しかったです。ものづくりの楽しさと素晴らしさが身に沁みました。一生忘れない思い出になると思います。


そしてタイトルにもある通り、告知です。


7/16(日)大海獣シャコンガ 大完成披露上映会 開催決定!!


昔の映画館に貼ってありそうなこだわりデザイン(手書きフォントとアナログ印刷風の文字のにじみと、かすれを見てほしいです)。


ヲルガン座にて「大海獣シャコンガ」の予告編、本編、製作ドキュメンタリー「シャコンガ制作記」を上映します!

オリジナル入場者特典もご用意しております!すでに多くの席のご予約をいただいておりますがもっともっと多くの方に来ていただきたいです!

同時上映「シャコンガ制作記」は監督と製作担当のトークショー付き。


また、支援者してくださった皆様向けに、完成した「大海獣シャコンガ」本編をYouTubeの限定公開URLにてイベント前日の7/15(土)、世界最速でメールにてお送りします。どうぞお楽しみに。

また、イベント終了後にはクラウドファンディングの返礼グッズの準備を本格的に進めていきます。もちろん10000円以上ご支援いただいた方には本編を収録したDVDをお届けしますのでそちらもお待ち下さい。

この活動報告ページにてグッズ制作の進捗もお知らせしていきますのでこれからもご覧いただけますと幸いです。


本当にありがとうございました

この3年間、本当に長かったです。大学の課題に取り組んでいる時も、バイトのシフト中も、大学院の試験中も、「シャコンガはよ完成させんとなあ」と考えなかった瞬間はありません(結果大学院は落ちた)。


身体的にも、精神的にも本当に大変でした。コロナで撮影が思うように進まなかったり、戦争による原材料費の高騰などをうけフィルムが入手困難になったり、カメラが何度も壊れたり、そんな中1か月ほどかけ苦労して撮ったフィルムが真っ黒で何も映ってなかったり⋯。でも大変だったのは僕達だけではありません。クラスメイトや先生方の、周りの方にもたくさん迷惑をかけました。それでもみなさんは「いつできんねん」「早く見たい」と厳しくも嬉しい応援の声をかけてくださいました。作品の完成を待ってれる人がいることがこんなにも幸せなことなのかと痛感させられます。

「シャコンガ」のせいでめちゃくちゃ細くなってしまった張本君、制作を手伝ってくれた上出演もしてくれた柳瀬君と宍戸君。エキストラとして出てくれた友達。映像やフィルムを提供してくださった業者様、SNSのフォロワーの方々、遠くの地元からずっと応援してくれた家族や親戚⋯。そして何より完成を待ってくださっている支援者の皆様の応援のおかげでここまで頑張れました。本当にありがとうございました。

まだまだやる事は残っていますが、ひとまずここで僕の3年間感じてきたことを書かせてもらいました。

これからのイベントもグッズの制作も楽しみです。「シャコンガ」を作って本当に良かったと思います。

もうしばらく本作とお付き合い下さい。ここまで読んでくださりありがとうございました。


六畳映画制作 三宅