はじめまして!
生まれも育ちも北海道のいしとび、といいます。初めて利用させていただきます。
私は、30歳前半まで全く別の仕事をしていました。日々過ごす中で、このまま定年を迎えても何も残らない!という危機感から、心機一転、調理の世界に飛び込むことに。
幸いにも札幌の有名なお店で就職させていただいたところから調理人人生は始まり、洋食少々と鉄板焼きの技術を身につけました。
営業の合間や仕事が終わったあとに必死で勉強し、調理師学校に通わず、「一般」枠で調理師免許を取りました。
現在は釧路市内のホテルで調理人を続けさせていただいています。調理経験は今年で6年目となります。
包丁を握っているときは本当に幸せですし、新しい料理を覚えられた時は本当に心が震えます。
今回やりたいこと
① 釧路市内で、和牛、交雑牛を出すステーキの鉄板焼きと、牛100パーセントのハンバーグを提供するお店を建てたい。
② 店舗兼住宅を建てることを考えていて(予定)、住宅ローンを組む際の頭金と政策金融公庫(店舗部分)から借りる際の「最低でも10%の自己資金」を確保したい。
店舗兼住宅の仕組み
今回、色々な業者さんから話をきいたところ、店舗と住居部分では借りる機関が違うことが判明しました。
住宅部分 ⇒ 銀行の住宅ローン
店舗部分 ⇒ 政策金融公庫
政策金融公庫のルール上、「借りる額の10%の自己資金を持っていること」とのことでした。
店舗部分の見積もりは約600万円(あくまで一般的な最低限度の機器)とのことで、最低限の機器を揃えるだけでも60万円の自己資金が必要なことが分かりました。
これに、鉄板焼き用の鉄板やコンベクションオーブンなどを買うことを考えると、自己資金100万円以上は必要で、そちらにお金を充ててしまうと、住宅ローンの頭金が減ってしまう現実がありました。
悩んだ挙句、今回のプロジェクトをお願いすることにした次第です。
今年の4月、地元の工務店さんに見積もりをお願いしました。
建物だけで5300万円。。。。。
厨房機器600万円。。。。
なぜ鉄板焼き店?
少し長くなりますが、最後まで読んでいただけたら幸せです。
洋食レストランから鉄板焼き屋に異動になったとき、最初はお好み焼きか何かと思っていました。行ってみると、中庭のある和の雰囲気のホールに、ぴかぴかのステンレス製鉄板がいくつもあるのに驚きました。諸先輩方の焼いている姿はとても格好よく、凛としていて、所作はとても美しいものでした。
清潔感があって、非日常空間を味わえる店。値段が高いのも納得でした。
休みを返上して練習し、ようやく私も人前に立つことができるようになると、見るとやるは大違いで、「いったいこれの何が楽しいんだ」と悶々とした月日が2年ほど続きました。
「先輩から叱咤される、お客の要求も多い・・・」
何度ももう辞めよう、と思いましたが、折角覚えたことなのだから、と今年で何とか6年目を迎えることができました。継続は力なり、です。
日に日に技術は向上しますし、何より色々な人との出会いがあります。色んな話を聞くことができます。
心ゆくまで楽しんで頂くおもてなしの空間。
面と向かって「美味しい」と言われたときの幸福感は、鉄板焼き屋ならではだと思っています。
鉄板の温度は220度ほどあります。家庭の最高温度でも200度くらいでしょうか。
高い温度で焼くとスカッと火が入ります。だらだらと旨みが抜けていく温度ではなく、一瞬で閉じ込めることができるから、何を焼いても美味しいのです。
高級すぎる鉄板焼き店
しかし普通のコースを頼んでも、1万円は超える鉄板焼きです。私の働くホテルでも、8000円から14000円という価格設定。人件費を考えると仕方のないことですが、これでは選ばれたお客様しかこられません。
釧路はごく平凡な漁師町です。誕生日や記念日に「今日は奮発しよう」と思ったとしてもなかなか食べにこられる環境ではありません。
原価率で言うと、本当はもっともっと値段を下げられるメニューなのです。
働く人数を最小限にして、私はどんどん価格を下げていきたいと思っています。
ホテルで味わう高級感と同じ技術を、リーズナブルに提供し、もっと敷居の低い分野のものにしたい
元々釧路に縁があった訳ではありません。生まれは隣の帯広市で、住んでいたのは札幌市。鉄板焼きができたからこそ、大きなホテルで雇ってもらうことができました。感謝です。
釧路は本当にいい街です。雪は少ないし、夏は風が気持ちいい。缶のプルトップを開ける音で100メートル先を歩いている人が振り向くほど静か。人があたたかい。災害が多いので、みんなの心に助け合いの精神がある。普通に道を歩いているだけで、知らない人に挨拶されることも。
私は繊細で、人が苦手でした。釧路に来るまでの数十年、ずっと人生に悩んでいました。
小さな縁が積み重なって、今では色々な人に支えられ、生きる気力を持つことができています。
今年で42歳。そろそろ支える側の人間になりたいです。
私が出来る精一杯のことで恩返しをして、人間として自信を取り戻してくれたこの街に少しでも貢献できたらと思い、今回チャレンジさせていただきました。
独立とお金
北海道にはステーキに適した黒毛和牛がたくさんいます。富良野と帯広が主な生産地ですが、釧路の隣街の標茶町、という町にはその和牛とホルスタインを掛け合わせた「星空の黒牛」というブランドがあります。
あまり知られていませんが、釧路では色々な野菜も採れます。
魚はもとより、肉、野菜も豊富。全てを地産地消することができるのです。
私が、独立を考え出したのは、40歳を過ぎたここ2年ほどです。調理は厳しく、若く才能ある人がどんどん辞めていってしまう世界です。 畑違いの世界で培った色々な考え方と、調理の世界で身につけた技術を融合させ、志半ばで去っていった若い調理人さんを再び調理の世界に呼び戻して、一緒に働き、調理を選んだことを間違ってはいなかった、と思ってもらえたら幸いです。
しかし大変給料が安い世界です。思い立ってもすぐにお金が貯まる環境ではありません。 これからコツコツ貯めても、頭金が貯まったころには、既に体は動かなかくなっていると思います。どうしたものか、と呻吟した結果、今回のクラウドファンディングに出会いました。
素晴らしい時代になったと思います。全ての利害が一致して誰も傷つかない。
こんな素敵な環境になってくれたことを本当に感謝しています。
時間をお金で買わせてください。
メニューやお店について
完全ではありませんが、今考えているコンセプトをお伝えしたいと思います。
お店の名前は「Slow Hand」にしようと思っています。あるアーティストが好きで、彼のあだ名がSlowHandなのです。遅い仕事はするなよ、など自戒の意味を込めたいです。
店内にレコードを置き、ジャズやJpopなど色々な音楽を流しながらくつろいで頂きたいです。
冬は、バイオエタノール燃料の暖炉を灯したいと思います。
《メニュー》
★ランチ★
星空の黒牛のひき肉を使った、ホイール包みハンバーグ+ごはん+味噌汁付き
(ソースはみぞれ和風ソース、きのこ、チーズフォンダン、トマトガーリックなどを考えています)
¥1300~¥1500ほど
★ディナー★
同じくハンバーグ+サラダ+デザート
¥1800ほど
鉄板焼きステーキ(ディナーのみ)
ホルスタイン牛 フィレ
道産黒毛和牛 フィレ、サーロイン、
星空の黒牛 フィレ、サーロイン
¥5000~¥8000
ステーキにフォアグラを乗せた「ロッシーニ」コース(ディナーのみ)
¥10000
★営業時間★
毎週水曜、第三火曜日休み、午前11時~午後10時 (午後2時から5時までは仕込み時間)
★ドリンク★
ソフトドリンク、ビール、ワイン
(400円~)
来ていただきたい方
◎ お子さん連れやそのママさんたち
◎ 誕生日や結婚記念日などで利用したいが、手頃なお店がなく困っている方
新型コロナ感染症対策について
出入り口にアルコール消毒液を置き、席は適度な距離を取りつつアクリルなどの仕切り板を置くことを考えております。
計画中のこと
① お店の場所
釧路の西側にある「昭和」という地区に出したいと思っています。工務店さんにも現在探してもらっています。綺麗な家が立ち並ぶ閑静な住宅街です。
② 規模
◎駐車スペースは5台ほど
◎小上がりとテーブル席、鉄板焼きカウンターを併せて20名ほどが入れるような空間にしたいです。
③ 現状
お店を出したい地区を決め、工務店さんを決め、見積もりを出してもらうまでは話が進みました。
住宅ローンで建物を建て、お店の設備部分は政策金融公庫で充てようと考えています。
政策金融公庫でお金を借りるには、「借りる額の10%は自己資金として持っていなければならない」らしく、今回のプロジェクトで集まったお金は、金融公庫から借りるための「自己資金」と、余りを住宅ローンの頭金に充てたいと考えております。
まだ土地も決まっていない状況ですが、見つかり次第、直ぐに実行に移せるように、資金を持っておきたい、という気持ちが本音です。それだけ人気の地区であり、まだ時間が掛かるそうなので、早くても、オープンは来年の夏ころになるかと思います。長期的な計画なので、リターンまで長くなるとは思いますが、必ず実行しますので、ステーキが好きな方、釧路が好きな方、オープンの際はぜひ足を運んでいただければと思います。
共々、心からおもてなしいたします。
④ 仮に店舗建設が叶わなくとも、元飲食店などの居抜き物件を借りるなど、とにかく店舗として形にする計画は変わりません。どんな形であっても自己資金+クラウドファンディング資金を活用してお店を運営させます。
《スケジュールについて》
2021年 4月 釧路昭和地区での土地探しを依頼
同 5月(現在)土地探しと並行してクラウドファンディングを開始
同 7月 クラウドファンディング終了、リターン「お礼メール」送付
同 12月 政策金融公庫へ
2022年 1月 物件契約完了(もしくはテナント契約)、着工
同 4~5月 厨房機器の搬入、オープン準備、HP開設、SNS発信、リターン「お礼メール」送信
同 5月下旬 店舗運営に必要な「食品衛生管理者」取得
(調理師免許を持っているので、申請すれば直ぐに取得できます)
同 6月 店舗オープン、その他リターン開始
※あくまで予定ですので、月日が前後する可能性がありますことをご了承いただけたらと思います。
調理の世界の現状
ここからは少し、ネガティブなことを書きたいと思います。
調理の世界は厳しい、とよく聞きますが、その厳しさの種類が独特だと私は感じました。
完全に縦社会
そこのお店、ホテルに先に入っている人は何が何でも先輩であり、上司の判断は絶対です。
いい結果を産むリードならいいのですが、悪い方向に行っていても口を利けず、最悪な状況になることもしばしばです。個人店は違うと思いますが、どこのホテルもだいたいそうだと思います。
このままでは、能力のある若い人が育たず、どんどん衰退してく業界だと思いました。
料理の世界が大好きだからこそ、本気で悩みました。
若い人たちがどんどん辞めていく
しかし、それでも極めごたえのある世界です。中華、洋食、和食などさまざまな分野があって、そのどれもにゴールがなく、十人十色、さまざまな料理の可能性があるのです。
頭の中は常に創造力に溢れていて、本当においしい料理を作るためにみんな日々頑張っています。
無限だからこそ飽きないですし、無限だからこそ。とても難しい世界です。
でも、さきほどの体制の中にいる、社会に揉まれていない若い子たちは、
◎ 面倒な仕事は全て下がやらされる
◎ 時には人格否定されるようなことを言われる
◎ 上が辞めるまで、自分が本当にやりたいことはできない
どんどん辞めていってしまっているのが実情です。
私が今お付き合いしている女性も、そういった理由から退職を余儀なくされてしまいました。
調理経験2年足らずでした。
僕もそうでしたが、3年超えると気持ちが飽和され、体が勝手に動き出してくれます。頭では別のことを考えているのに、体は動いてくれる状態。
良識ある先輩方は口々に「何でもいいから3年は続けた方がいい」と言っていましたが、本当にその通りだと思います。
彼女と過ごしていると、言葉の端々に料理の世界への未練が聞こえてきます。
まずは彼女と二人で、小さなお店をスタートさせたいです。
若い子の方が可能性に満ち溢れています。柔軟でクリエイティブな発想。
この業界を変えたい
私ができることなんて大河の一滴にしかすぎないと思っていますが、それでもだれかが変えないといけないと思っています。マンパワーで変えていきたいのです。
とてつもない才能があるのにやめていった人に、もう一度働ける環境を作る手助けをしたい、そう思っています。そっと背中を押してあげる手助け。
きっと、もう一度、あのステンレスの上にまな板を置いて、玉ねぎをみじんぎりしたり人参を千切りしたり、灰汁をとったり、詰めたり、繋いだり、煙が出るまで熱したフライパンに油を引いてキャベツを煽ったりしたい人がいるはずです。
私が自身のお店をオープンさせて、モデル店となり、たくさんの人を雇って、みなそれぞれ幸せな人生を歩んで欲しい。私自身も幸せになりたい。私を産んでくれた親に、私を産んで良かった、と思って欲しい。私を取り巻く全ての人が、幸せになってくれれば、その輪はどんどん広がっていくと信じています。
みなさま、よろしくお願いします。
資金の使い道
CAMPFIRE手数料など:約40万円
頭金の充当:約60万円
対・政策金融公庫の自己資金:100万円
(上記基本見積もり約600万円+専用の鉄板約200万+α、コンベクションオーブン100万に対して、公庫の借入額の枠を大きくしたい)
※ 自己資金100万円で最大1000万円の借入が可能
なぜ今、出店するのか
① 料理への情熱
昨今のコロナの影響で、釧路でもバタバタとお店が潰れていってしまっています。同僚に相談しても「無難な方を選んだ方がいいよ」と言われます。その通りだと思うところもあります。
しかし現実を見てみると、美味しいお店はコロナに関係なく繁盛しています。「美味しいものが食べたい」という気持ちがコロナに優っているのです。
私には美味しいハンバーグとステーキを焼く自信があります。料理が好きだからです。
美味しいものを作るのには、美味しい物を作りたいという思いだけで十分だと私は思っています。
無駄な心を削って何十年も費やす修行は少なくとも私には必要がないことです。
経験不足は、感覚と物事の見方の違いでカバーします。
情熱を持った仕事は、絶対に人に伝わるはずです。
② 体力的なこと
今年で42歳です。「まだ」とも「もう」とも言える年齢だと思います。
でもコロナ終息を待っていると、どんどん体力がなくなっていきます。今やらないと、もうできないと思います。最期の言葉に一番多いのが
「やらなかったこと」
だそうです。
わがままかもしれませんが、一度しかない人生なら、本当にやりたいことをやって最期を迎えたい、とわたしは思っています。
★ALL IN方式を選んだ理由について★
精一杯、不器用なりに気持ちを書きました。今回、多少金額が少なくとも、上記の計画通りにはいかなくても、どういう形であれ、私は自分のお店を持つ夢を諦めません。
限られた人生の時間の中で、もう一度、本気を出して挑みたいのです。
金額が少なければ、それだけ店舗オープン日は伸びますし、再来年や3年後以降の実現になるかもしれません。オープンしなければお食事に関するリターンを差し上げることはできませんが、ALL IN方式の特性を生かして、わずかな支援金でもオープン資金に充てたいです。いつオープンさせられるか分かりませんが、支援金が入るたび、お礼メールを差し上げます。
支援したのに、お店がオープンしない、、、と思う方もいらっしゃるかもしれません。
他のプロジェクターと違って、かなり貧弱で特殊な話で申し訳ないと思っています。
気長にお待ちいただける方の支援を心からお待ちしております。
リターンについて
500円
◎誠心誠意、お礼メールをお送りいたします
2000円
◎来店時に、支援した方であることとお名前を伺った上でランチ・ディナーコースのお会計を、支援者+お連れ様全員、半額にさせていただきます。
(ランチメニューはお食事だけでお一人様1300~1500円を考えていますし、ディナーはそれ以上ですので、お得です)
5000円
支援者であることそのお名前を伺った上で、
◎ランチ・ディナーともに、支援者とそのお連れ様全員お会計半額
◎ソフトドリンク、酒類ともに飲み放題
◎お名前を、SNS+店内ボードなどで掲載させていただきます
※ いずれのリターンもおひとり様1回限り、有効期限はいずれもオープン~お店が継続する限り有効とさせていただきます。
10000円
上記5000円リターンコースのうち、
◎ランチ・ディナーともに、支援者とそのお連れ様全員お会計半額
◎ソフトドリンク、酒類ともに飲み放題
の有効を、
最初に来ていただいた日~半年間
とさせていただきます。この間、いつ来られても上記条件で半額にさせていただきます。
100000円(10万円)
上記5000円リターンコースのうち、
◎ランチ・ディナーともに、支援者とそのお連れ様全員お会計半額
◎ソフトドリンク、酒類ともに飲み放題
の有効を、
お店がオープンしてから存続する限り
いつでも適用させていただきます。
※ まとめると
●2000円リターン
一度限り、お食事半額
●5000円リターン
一度限り、お食事半額+飲み放題
●1万円リターン
来ていただいた最初から半年間 お食事半額+飲み放題
●10万円リターン
お店が存続する限り お食事半額+飲み放題
ということです。分かりづらくてすみません、、、、。
どうぞよろしくお願い申し上げます。
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