みなさまこんばんは!そしてあけましておめでとうございます!!生きていた証シリーズ三回目は皆様の元へ届くことは少ないのですがヨロイと言われるものについてご説明します。私も獣害に係るようになって初めて知った言い回しです。TOP画の写真の下の方、穴が開いている部分ありますね。あれは脂の塊が下にあって鞣す際にその部分がとても堅く処理の段階で皮膚と一緒に剥がれる(破れる)事によりあのような穴が開きます。この原因を作っている脂の塊、これを猟師さんたちはヨロイと言います。語源は「鎧」で読んで字のごとくこの脂の塊は硬く、叩くとコンコンと音がするものもあります。特にオスのものは大きく非常に硬いので肩口まで広がるようなもっと大きな穴となり、鞣し作業も困難です。イノシシは縄張りを持たないと言われていますがオスはその発達した鎧を持つ身体で雌へのアピールだったりもちろん喧嘩の為にも活きていると思われています。鞣しが難しい以上、中々目にすることは少ないと思いますがこれらを活かしたデザインなども面白いかもしれませんね。と言うわけで本日は世には出回らない皮(革)になる「ヨロイ」の話でした。只今79%達成!残り約2週間、引き続きのご支援・拡散など宜しくお願いします!それでは皆様にとって素晴らしい一年になりますよう祈念いたしております。本年も宜しくお願い致します!!
#獣害 の付いた活動報告
みなさんこんばんは!本日のTOP画はイノシシ特有のスリツケの傷です。スリツケ=擦り付けと書いた方がイメージ付けやすいかと思いますが読んで字のごとく、この傷は山中でイノシシが木や石などに自身の体を擦り付けて付く傷です。なぜこのような行為に及ぶのかは昨日の活動報告に書きましたがあの傷の主に関係します。やつらを落とすためにこのようなスリツケ(擦り付け)を行うと言われています。そしてもう一つ、ヌタについてですがこれはスリツケをを行う前に行う行為でそれを行う場所をヌタ場(沼田場)と言います。これは知り合いの猟師さん、大木さんから頂いたヌタ場・スリツケの画像です。少し窪んだところに本来であれば水がたまっていてそこで猪さんはゴロゴロと泥を全身にな擦り付けます。そうすることにより毛についたまだ噛みついていないマダニや害虫を落とします。人間でいうところのシャワーみたいなもんですw体温温度調節をしてるとの説もあります。そして木の右半分の灰色部分、イノシシの体高に合わせて泥が付いているのがわかりますか?これがヌタ場で泥浴びをした後でそれを擦り付けた跡です。人間でいうところの体を擦り洗う行為でしょうwそうそう、この画像提供いただきました猟師の大木さんは自身で獲った獣肉などをキッチンカーで移動販売をしています。各地でイベントへ出展していたりします。今記事へタグ付けもしていますのでチェックして下さい。企業の方もお繋ぎしますので自社で縁日等行いたいなどそういったご相談もできるかと思いますので気になった方はメッセージよりご相談ください!閑話休題TOP画の傷はこれらの行為の際についた傷というわけです。これとよく似たものでオス同士の喧嘩で付く牙傷もありますが比較的もう少し深い傷になると思われます。これなんかは恐らく牙傷かと。牙傷とスリツケ傷裏から見ると・・・ 見分け方はナイフ傷だとこのように穴の前後に線のような跡が出ます。これはナイフの刃が当たっている証拠でその深い部分が引っ張る工程のときに穴になって出ます。個体を常に追いかけているわけでは無いのであくまで習性などからの推測ですが。 このような痕にならないものは恐らく牙傷が多いと思われます。推測ついでに語源と言われている言葉を一つご紹介します。先ほどヌタ場と言いましたがここでゴロゴロする行為をヌタウチやヌタウツと言い、ヌタウチマワルと言う事もあります。勘のいい方はお気づきかもしれませんが「のた打ち回る」というのはこれが変化したものだという話です。※諸説ある中の一つ。というわけで今回の生きてた証その②は如何でしたでしょうか?これまできめ細かで傷の無い革が珍重されていたかもしれません。しかしこの傷は昨日も申した通り生きていた証でありこの猪のいのちが皆さんに引き継がれた(いのちの引継ぎはクラファン本文に記載しています )ことを知る証だと思って下さい。さて本日は大晦日、あと数時間で新しい年がやってきます。このプロジェクトを始めてからまだ二十日余りですが沢山の方にご支援いただき、そして考えて頂ける機会を創れていると思うと非常に意味のある時間であるとうれしく思います。折り返しを過ぎたあたりですがもうひと踏ん張り、皆様と共に獣害を資源化し環境も事業も持続可能にし未来世代に「真のいただきます」を伝える為進んでいこうと思います。変わらぬ支援・応援と更なる拡散をお願い致します!!皆様にとって素晴らしい一年になりますようにお祈り申し上げます。どうかよいお年を!!