「音楽のチカラで、組織のエンゲージメントを高める」をミッションに本プロジェクトを進めておりますが、そもそも企業はなぜ組織のエンゲージメントを高める必要があるのか?という点について、簡単にまとめてみました!
まず、自分の中で、エンゲージメントを高めるということは、「企業と個人のビジョン達成が、互いのビジョン達成に貢献し合える(と認識する)=ビジョンをリンクする」と定義しています。
「社員は"人生のビジョンを達成する手段"として企業に関わり、企業は"組織のビジョンを達成する手段"として社員を雇う。」という、相反する2つを両立させることが重要であると考えています。
では、なぜビジョンをリンクする必要があるのか。
それは、"世代による、働くための価値観の変化"が起きていること。
すなわち、「乾けない世代」の台頭です。
30代以下(厳密には、36歳以下)の世代は、働くための価値観が大きく変わってきており、生まれたころからなにもかもが揃っていて、「なにかが欲しい!」と"乾けない"=「乾けない世代」と言われています。アメリカの心理学者であるマーティン・セリグマンが唱えた人間の幸福は、「達成・快楽・意味合い・良好な人間関係・没頭」の5つ。団塊世代以前が「達成」「快楽」を強く欲したのに対し、乾けない世代は「意味合い」「良好な人間関係」「没頭」を重視します。
すなわち、企業のマネジメントにおいて、達成・快楽に紐づくインセンティブ制度やキャリアパスの提示だけでなく、この仕事は何故やるのか、どこに繋がっているのかといった意味づけや、社員同士の人間関係、没頭できる業務を与えるといった最適な人材配置が求められるようになったということです。
それらを行うためには、企業のビジョンだけを浸透させるだけでは成立しません。
社員の価値観から形成される個人のキャリアビジョンをきちんと具体化・理解し、企業のビジョンとリンクさせることで、初めて個々の価値観にフィットする制度設計が行えるようになるのです。
上記の「乾けない世代」や5つの幸福は尾原和啓さんの著書『モチベーション革命 稼ぐために働きたくない世代の解体書』にてご紹介されています!
そんな素敵な著書に大きな影響を受ける中、今日はその尾原さんと実際に語れる会「朝渋」に参加してきました!
尾原さんはバリ島在住のため、ロボットによるオンラインでのご登壇。
とてもシュールな印象を持ちつつも、「これからの社会はこれがスタンダードになってくるのか」と、未来にワクワクした時間でした!