みなさまこんばんは!
ピアノの大貫夏奈です。
今日は本番の会場〝かながわアートホール〟で朝からリハーサルでした。
ピアノはスタインウェイです!
神奈フィルさんの練習場なので、定期公演でソリストを務める名ピアニストたちが弾いてきたピアノなんだろうなぁと思いながら…
柔らかいまろやかな音色のピアノでした。
リハーサル中のお二人。
手乗りっぽくしたかったのに出来なかった写真。笑
↑ドヴォルザーク作曲のユモレスクは、ヴァイオリンとチェロの二重奏でお届けします!
さて、今回メインで演奏するスメタナ作曲のピアノ三重奏曲について少しお話をさせていただきます。
スメタナが作曲した室内楽曲は4曲のみで、それぞれが深い個人的な意義がある作品となっています。
このピアノ三重奏曲は、スメタナの幼い娘が病気で亡くなるという深い悲しみの中で書かれました。
悲しい、、悲しすぎます。。
第1楽章はヴァイオリンのソロによる悲痛の叫びで始まりますが、第3楽章のラストは、長調(明るい調)に転調して悲嘆と希望が絶妙に交差する感動的な終始部となっています。
スメタナといえば、名曲「モルダウ」が特に有名ですが、モルダウもはじめ哀愁漂うメロディーから始まり、最後が長調に転調して終わります。
その当時の時代背景もあり、〝川が流れ続けるように、大変な時代もいつか乗り越えていけることを表現した〟と言われていますが、このピアノ三重奏曲にも同じようなメッセージを感じます。
〝どういう状況に置かれても希望を持って生きていく〟というのがチェコの国民性だそうです。
音楽は、作曲家が言葉にできない想いを曲に託していると思いますが、今の私たちにも時代を超えてそのメッセージを届けてくれているように感じます。
それではみなさま、暑い日が続きそうですが、お身体ご自愛くださいませ。^ ^