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アフリカのインディーズ音楽を、世界へ。スラムのスタジオを一緒に軌道に乗せよう!

現在の支援総額

314,000

127%

目標金額は246,000円

支援者数

74

募集終了まで残り

終了

このプロジェクトは、2012/09/19に募集を開始し、 74人の支援により 314,000円の資金を集め、 2012/11/21に募集を終了しました

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アフリカのインディーズ音楽を、世界へ。スラムのスタジオを一緒に軌道に乗せよう!

現在の支援総額

314,000

127%達成

終了

目標金額246,000

支援者数74

このプロジェクトは、2012/09/19に募集を開始し、 74人の支援により 314,000円の資金を集め、 2012/11/21に募集を終了しました

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■ケニア・ナイロビ。その東端のKochスラムには、音楽への情熱と、夢にあふれる若者たちがいる-

「これはフェアな方法だ。だって自分たちの音楽であろうとマイケル・ジャクソンであろうと、同じように並ぶんだろう?」

私たちは昨年、AMP MUSIC(アンプミュージック)という音楽レーベルを立ち上げました。アフリカのインディーズミュージシャンの音楽を、iTunesなどインターネットを通じて、世界中の音楽ファンに届けようとするものです。

AMP MUSIC、アフリカのインディーズ音楽を、世界へ_09

Koch(コッチ)は、ケニアの首都、ナイロビの東の端にあるスラム。

世界中のどことも同じように、Kochスラムにも音楽が好きな若者がたくさんいて、自分がつくった音楽をたくさんの人に聞いてもらいたいと思っています。彼らの生活は楽ではありません。毎日うまくいかないことだらけ。そんな中でも彼らは夢や願いをリズムにのせて歌い、日雇い労働で貯めたお金で、売るあてもないCDをつくる。いつか音楽で食べていけるプロのミュージシャンになれることを夢みて。世界中のどことも同じです。

AMP MUSIC、アフリカのインディーズ音楽を、世界へ_02

ただ、スラムに住む彼らが自分たちの音楽を販売しようとすると、レコーディングスタジオ代が払えない、コネや慣習、信頼が必要な業界に入っていけない、販路へのアクセスがないといった壁が、世界の他の人々より高く存在します。

AMP MUSIC、アフリカのインディーズ音楽を、世界へ_03

彼ら-Koch Musiciansたち-の音楽は、聴いてもらえればわかりますが、人から1曲も買ってもらえないようなものではありません。音楽の都ナイロビで、若いミュージシャンたちがつくる、ローカルでミクスチャーなアフリカンポップスは、世界中の好みの音楽を探している人たちにとって、新しいお気に入りに出会う機会となるはず。

しかし、彼らの曲が世に出ることは、いままではありませんでした。

AMP MUSIC、アフリカのインディーズ音楽を、世界へ_04

彼らの曲を欲しい人が100人いるならば、世界中の100人にちゃんと届け、あたりまえに100曲売れるようにしたい。足りないパズルのピースはディストリビュータです。代わりに信用保証をし、市場へのアクセスを開く販売者・拡販者です。

私たち-AMP MUSIC-がディストリビュータになることで、iTunesをはじめとする世界400の音楽配信サイトでの販売がいっきに可能になります。ナイロビの隅っこのスラムから、世界へ向けて、音楽を届けることができるようになります。こうやってインディーズのミュージシャンと世界中の音楽ファンをつなげることで、欲しい人がいるならば作る能力がある人に対価が入るという、あたりまえのことを実現したい。それが私たちが音楽レーベルを始めた理由です。

AMP MUSIC、アフリカのインディーズ音楽を、世界へ_05

販売を開始して1年経ち、41人のミュージシャンを扱うまでになりました。つまり、41人のスラムのインディーズミュージシャンたちが、世界デビューを果たしたのです。冒頭の言葉はスラムで言われた言葉。その通り、売るあてもなかった彼らの音楽はいまや、アメリカからもイギリスからも、マイケル・ジャクソンと並んで選ばれ、買われることができるようになりました。

AMP MUSIC、アフリカのインディーズ音楽を、世界へ_06

■スラムのミュージシャンたちの奮闘-自分たちでスタジオを作ってしまった

販売開始以来、毎月ミュージシャンたちに売上を送金しています。彼らの音楽を聴いて気に入ってくれた、日本の、ロンドンの、NYのファンのおかげで、ミュージシャンによってはよいときにはスラムの平均月収程度を稼げる月もでてきました。そうなると、ミュージシャンたちの中には、自分の中にあるこの思いを、もっと曲にして、もっとたくさんの人に聴いてもらいたいという気持ちがでてきます。

世界には自分の曲を聴いてくれる人がいる。-そう思うことが、ミュージシャンたちを支えています。

AMP MUSIC、アフリカのインディーズ音楽を、世界へ_20

しかし、彼らの曲をもっと世に出すためには、スタジオ代という壁があります。ナイロビ市内でスタジオ録音するための費用は、1曲あたり月収の3、4倍以上。曲を創作できても、スタジオ代が払えないため音源にできないというのは、販路の次に彼らがプロミュージシャンとなる際の障壁になっていました。まだ十分でないAMP MUSICからの売上と貯金で賄おうとすると、1年に1曲程度しか録音ができません。

彼らはようやく録音できたCDを、ポケットに入れて大事に持ち歩いています。ジャケットはなく、たいてい盤面にマジックで、誰かがCDを聴いて連絡してくれるのを期待して、自分の名前や電話番号が書かれています。

AMP MUSIC、アフリカのインディーズ音楽を、世界へ_21

スタジオ代については私たちも相談を受けていましたが、事業を立ち上げ彼らの音楽を売るためのプロモーションに精いっぱいだった私たちには、当時はそこまで手が回らないでいました。

すると彼らは言いました。「AMP MSUICが俺たちの音楽を世界へ運んでくれた。俺たちの役割は、いい音楽を作り続けることだ」。

そして、「自分たちでスタジオをつくろう」という声があがりました。

AMP MUSIC、アフリカのインディーズ音楽を、世界へ_07

こうやって、スラムのコミュニティFMラジオ、KochFMを中心に、kochのミュージシャンたち専用のスタジオをつくるためのプロジェクトが立ち上がりました。何回もミーティングをしている様子を、私たちは彼らとのFacebookを通じたやりとりの中でみていました(ミュージシャンたちはみなFacebookのアカウントをもっており、私たちはクローズドグループでやりとりを行っています)。寄付を募り、安く借りられる部屋を見つけ、スタジオ用に工事を行い、プロデューサーをオーディションし、スタジオの名前やロゴをKoch musiciansたちみんなで集まって決めていました。

AMP MUSIC、アフリカのインディーズ音楽を、世界へ_22

そして、9か月かけて、この7月、彼らはとうとう自力で自分たちのスタジオを作ってしまったのです。

その名も「Koch Studio(コッチスタジオ)」。名称はミュージシャンたちが話し合って決めました。Kochスラムに近い建物の一室にあります。
最低限の機材とブース。若い駆け出しのプロデューサー。天井の防音材は、卵のトレイです。

AMP MUSIC、アフリカのインディーズ音楽を、世界へ_08

自分の音楽を聴いてお金を払ってくれる人が世界のどこかにいること、それにより毎月、日雇い労働や臨時の仕事からではない「音楽の」収入を得ることができているという事実は、彼らにこんな大仕事への勇気をわかせるほど、大きなできごとだったのだと思います。

AMP MUSIC、アフリカのインディーズ音楽を、世界へ_01

■この自家製スタジオを、軌道に乗せたい!

スタジオを立ち上げるための費用は、彼らがケニアで集めた寄付により賄われました。スタジオを作る!という熱い思いのもと完成にこぎつけましたが、しかしこれからのKoch Studioの運営費(家賃やプロデューサーの人件費)については、実はあてがありません。このままだとじきに資金は底をつき、せっかく作ったスタジオは継続できなくなります。

AMP MUSIC、アフリカのインディーズ音楽を、世界へ_23

AMP MUSICとして、この課題にどう関わるか、ずっと考えてきました。やはり私たちは、彼らの音楽を多くの人に売ることで貢献したいのです。彼らのアルバムを私たちがもっとたくさん売ることができれば、その売上はミュージシャンの手にわたり、ミュージシャンはスタジオ代を払うことができるようになります。(市価よりは安価な)スタジオ代をミュージシャンたちから集め運営費を賄うことができれば、スタジオは継続することが可能になります。

AMP MUSIC、アフリカのインディーズ音楽を、世界へ_10

おおむね、リターンで設定したアルバム2枚分(6000円)が、Koch Studioの運営のために必要な1曲分のスタジオ代と等しい金額です。41人のミュージシャン×6000円とすると、24.6万円になります。つまり、アルバム2枚分(6000円)の支援は一人のミュージシャンが1曲レコーディングするための費用と等しく、41人の方がアルバム2枚分(6000円)を支援してくださった場合の24.6万円という金額は、Koch musicians全員 が、自力で作ったレコーディングスタジオで、新しい曲を1曲レコーディングできる金額と等しくなります。

さらに、CAMPFIREをきっかけに、日本でもっと多くの人に彼らの音楽を聴いてもらい、ファンを増やして、毎月の売上送金額を上げることができれば、ミュージシャンたちは継続的にスタジオ代を払うことができるようになり、スタジオは運営し続けることができるようになります。

それは、彼らがもっとよい音楽をもっとたくさん作れるようになることにつながり、その音楽は、また世界中の音楽ファンに届けられます。アフリカから世界へ(From Africa, to the World)、アフリカの音楽が広がっていきます。

AMP MUSIC、アフリカのインディーズ音楽を、世界へ_24

AMP MUSICファウンダーの一人、Umekutiは、10月からまたケニアに旅立ちます。ミュージシャンたちに会って、スタジオを軌道に乗せるための方法、日本の支援者のこと、たくさん話をしてきます。

AMP MUSIC、アフリカのインディーズ音楽を、世界へ_11

自分たちでスタジオを作るという大仕事を成し遂げてしまったミュージシャンたち。今度は、私たちAMP MUSICが頑張る番です。
ミュージシャンが心ゆくまでレコーディングできる環境を整えて、近いうちにこの自家製スタジオで録音した曲でアルバムをつくり、世に出したいと思っています。

ぜひ、彼らの音楽を聴いてみてほしいです。そこには、アフリカからくる伝統音楽のイメージとも、スラムからくる粗悪な音楽というイメージとも違う音楽が存在しています。今回のCAMPFIREが、苦しい生活の中で音楽を捨てずにやってきた彼らの音楽を、みなさんが聴いてみるきっかけになればとても嬉しいです。

みなさまのお力添え、よろしくお願い申し上げます。

■リターンのご紹介

(1)CD
これまでAMP MUSICが発売した、41人のKoch musiciansによる7枚のアルバムです。

AMP MUSIC、アフリカのインディーズ音楽を、世界へ_12

お好きなアルバムを選んでいただくことができます。下記リンクからは、試聴ができます。歌詞の内容やミュージシャンのバックグランドについても読むことができますので、読んでみて聴いてみて、お気に入りをお選びください。
※リターンを選択しパトロンとなっていただいたのち、メッセージ機能にてご希望のアルバムをお尋ねします。ご指定がない場合はAMP MUSICのおすすめをお送りします。

【以下からお選びいただけます(画像をクリックするとアルバムの説明に飛びます)】
1.JOY(コンピレーション)
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2.LIFE(コンピレーション)
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3.MOON(コンピレーション)
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4.FLOW(コンピレーション)
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5.STREET(コンピレーション)
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6.Still Going Strong (Philip Noldan)
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7.Cheer up (Samtaar)
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(2)ベスト盤
ジャンルが違う東京の4人のDJの選曲による4枚のベスト盤。この、東京とケニアのコラボレーションによるアニマル柄ジャケットのアルバムを、2枚1セットまたは4枚1セットにてお届けします。
※2枚セットの場合の組み合わせはAMP MUSICのおすすめを送らせていただきます。 ご希望があるようでしたら、パトロンになったあとに使えるメッセージ機能にてお知らせください。

AMP MUSIC、アフリカのインディーズ音楽を、世界へ_14


(3)ニューアルバム
みなさまの支援のおかげで、スタジオでのレコーディングが実現して、ニューアルバムを作ることができるようになったあかつきに、その完成ニューアルバムをいち早くお送りします。
ニューアルバムの完成時期は来年1月を目標にしていますので、ゆっくり気長に待って下さる方向けのリターンです。1月を目標にしていますが、それより遅くなる可能性もあります。あらかじめご了承ください。

(4)AMP Tシャツ!
I LOVE AFRICAN MUSIC! 後ろにはAMP MUSICのロゴが小さく入っています。
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【サイズは以下からお選びください】
1.子ども用(110cm)
2.女性用
3.男性用M
4.男性用L
※リターンを選択しパトロンとなっていただいたのち、メッセージ機能にてサイズをお尋ねします。ご指定がない場合はAMP MUSICのおすすめをお送りします。


(5)AMPステッカー
パソコンやiPadに貼るのにちょうどいいサイズ。かわいいです。
AMP MUSIC、アフリカのインディーズ音楽を、世界へ_17


(6)AMPフライヤー
表はAMP MUISCの情報案内や基本情報、裏には私たちのミッションが日本語と英語で書かれています。CDをプレゼントする場合の同封物としても使えます。
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(7)私たちが、お話にうかがいます。
AMP MUSICに興味をもっていただき、話を聞いてみたい、イベントで話をしてほしいと思ってくださった方がいらしたら、私たちファウンダー(左:Ryukuti、右:Umekuti)がお話にうかがいます。

AMP MUSIC、アフリカのインディーズ音楽を、世界へ_19
※日程と遠方の場合の交通費等はご相談させてください。


(8)Umekutiレコーディング曲”Ukifika Japan”とAMP MUSIC最新プロモーションビデオ
“Ukifika Japan”は知る人ぞ知る、AMP MUSICのUmekutiがケニアでKochのミュージシャンとひょんなことから一緒に録音することになった、ケニア&日本のFriendshipソングです。まだ正式に販売されていない未発表曲。アレンジが面白い!これに、 10 月からUmekutiがケニアへ旅する際に作る、AMP MUSICの最新プロモーションビデオと、ミュージシャンが制作したりAMP MUSICが過去に作ったりした埋もれたプロモーションビデオ群を セットにしてお届けします。公開する予定がないものも入っており、AMP MUSICコアファンの方向けの秘密アイテムといえるでしょう。もちろん、これからファンになってくださる方にも喜んでお送りします。

Ukifika Japan録音のいきさつと試聴はこちらから:http://amp-music.net/blog/?s=ukifika
最新プロモーションビデオの動画制作:北代暁也(ef+)



(9)レコーディングが実現したときのお知らせメール
みなさんの支援によって、ミュージシャンによるレコーディングが実現したら、支援してくださった方全員に「レコーディングできたよ!のお知らせメール」を差し上げます。レコーディングの様子の写真も添付しましょう。早い時期にサクセスすれば、ケニアからお送りすることができるかもしれません。

AMP MUSICへのご質問や、Koch Musiciansたちの音楽を聴いてくださったご感想は、Twitter(@ampmusic_jp)やFacebook(http://www.facebook.com/ampmusicnet)までお寄せください。

それではみなさまのお力添え、よろしくお願い申し上げます。

最新の活動報告

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  • ♫♫ お知らせと御礼 ♫♫ みなさまのおかげで録音を再開し、制作を続けていた、ケニアのKoch Musiciansの最新アルバムが、とうとう本日発売開始となりました! こちらから、全曲試聴もできます。ぜひご覧ください。 http://amp-music.net/blog/?p=2256 もっと見る

  • ただいま、ニューアルバム制作と、セネガルの新しいミュージシャンのデビュー準備中で、毎日音楽にまみれています。 こちらでその理由を書いたとおり、Kochのニューアルバムの中心的な曲になるのは、AMANIという曲になる予定です。Kochのミュージシャンたちが、音楽をやっている理由が、ここには凝縮されています。 そしてたったいま、タイトルの曲、Ukifika Japanも入れることにしました。 Ukifika Japanは、不肖Umekutiこと私が、ミュージシャンたちと一緒にレコーディングした曲でございます。 Ukifika Japanがなぜレコーディングされたのかについては、こちらで書いていますが、書いたとおり「再生数が100を超えたらアルバムに入れようかな(心の声:まあ、超えないだろうから大丈夫だろう)」と軽く考えていたら、2013年1月3日現在、再生数223です。。。 Ryukutiから、「人さまに聴かせてよいレベルのものか」との意見もありましたが、一般的な音楽レーベルと違い、「100曲売れる曲を、あたりまえに100曲売れるようにする。」ことをミッションとする私たちAMP MUSICにとって、音楽の価値を決めるのは、売り手でなく、聴き手です! 。。。って大見得を切ってみた。 冒頭のUmekutiこと私が歌うスワヒリ語パートは、♪ ケニアから日本のみなさんこんにちは。愛や気持ちはちゃんと届くよ、心配することは何もないよ、すべてはOK!♪と歌っています。 大丈夫、大丈夫、すべてはOKだよ。 この言葉こそ、今の日本に必要な言葉であるようにも思えます。 ニューアルバムの曲のなかで、この曲だけ売上が悪かったら立場がないので、どうぞみなさん、アルバムで買うか、この曲も買ってくださいね。。。 ニューアルバムは、1月半ば発売予定です。 もっと見る

  • ケニアにおいて、独立以来の惨事とあとで呼ばれる暴動が起こったのは、5年前のちょうど年末のいまごろでした。大統領選の結果が発表され、中間集計時までリードしていた立候補者が現職に突然敗れたことから、選挙の不正を確信する立候補者支持者と現職支持者が対立したためです。ひと月以上に渡った暴動・治安の悪化では、1000人以上が死亡したとされています。 その傷跡は、今でも感じることがあります。ケニアの人びとは、安定した政治と経済の成長を達成してきた母国でこのようなことが起こってしまったことに、傷ついたのだ、と感じることがよくあります。私達AMP MUSICのミュージシャン、Koch musiciansの曲にも、このときの暴動を歌ったものが多くあります。ミュージシャンの多くは20代。10代後半から20代の多感な時期に暴動を経験した彼らは、同じ地域に住む人間同士が傷つけあうことの愚かさを指摘し、Uniteしようと歌で呼びかけています。 5年経って、次の大統領選が、とうとう来年3月に行われます。ケニアでは、この選挙が安全に、人びとの納得がいくように施行されるかどうかが、大きな関心ごとになっており、みんなそわそわとしています。 いつも、音楽でメッセージと希望を伝えたいと考えているKochのミュージシャンたちは、今年、大統領選に向けてひとつの曲を作りました。AMANIというタイトルで、これはスワヒリ語でPeaceという意味です。5人のリードボーカルによるゴスペルとラップにコーラスが加わり、多くのミュージシャンが参加しています。先日Kochで初めて行ったライブでも、ラストにこの曲が歌われました。 年の瀬も押し迫った今日になって、ようやく、この曲の音源が完成しました。暴動からちょうど5年後、図ったかのようです。1月頭にはAMP MUSICからこの曲を含んだニューアルバムが発売されますが、今日という日は今年最後の日であり、そして5年前を思い出す日ですから、みなさんにミュージシャンとケニアの人びとの想いとAMANIを届けるために、全曲を公開したいと思います。大事な人とあたたかい場所で過ごせる幸せをもたらしているAMANIを想いつつ、ぜひ聴いていただければと思います。 もっと見る

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