◆ネクストゴール300万円挑戦!
おかげさまで、目標金額の200万円を達成することができました。
ご支援してくださったみなさま、本当にありがとうございます。
しかし、まだ終わりではありません。
映像作品の製作というのは、手間暇をかけるときりがなく、
お金をかければかけるほど質の高い作品となっていきます。
それはもう、残酷なほどの違いを生み出します。
ですので目標を達成してもなお、みなさまからご支援を
いただきたいと思いますので、どうぞ周囲の方々にも
SNSやリアルでこの映画についてお知らせいただくなど、
さらなるご協力をいただければと思います。
引き続き、ご支援をよろしくお願いします。
◆はじめに・ご挨拶
はじめまして。とっておき株式会社の代表を務めております弥富です。
このプロジェクトでは、日本の捕鯨のありのままの正しい姿を世界に伝えることを目指します。
映画「ザ・コーヴ」やシーシェパードなど、日本の捕鯨を残酷で野蛮なものとして取り上げる反捕鯨組織のプロパガンダを跳ね返すものとしたいと思っています。
◆このプロジェクトを始めたきっかけ
とっておき株式会社は、私が作った映像制作の会社です。
もともと私は、NHKにディレクターとして入局以来、28年にわたって報道・スポーツを中心にいろんな番組を作ってきました。
「クローズアップ現代」や「サンデースポーツ」など様々な番組を制作し、さらに「日本人の知らない日本へ」という紀行シリーズを英国出身の作家・C.W.ニコルさんと一緒に作り上げ、小笠原諸島が2011年に世界自然遺産になるときには「小笠原諸島 いのちの森と海」という73分の特別番組も放送しました。
この小笠原の番組は、世界自然遺産に登録される理由となった貴重な自然を紹介するとともに、この島のたどってきた知られざる歴史を明らかにしたのですが、そこで大きな役割を果たしてきたのが捕鯨だったのです。
欧米諸国はかつて世界中の海で鯨を捕っていました。油を取るためです。鯨の分厚い脂肪層を煮詰めて取った油は高品質で、ランプ用や食品原料など様々に使われましたが、なかでも精密機器の潤滑油として代わるものがありませんでした。そのため多いときは数万隻の捕鯨船が世界中の海で鯨を捕っていたのです。
小笠原諸島は、その捕鯨船の水や食料や燃料の補給基地として欧米列強諸国が争奪戦を繰り広げた場所でした。米国海軍提督ペリーは、浦賀に来る前に小笠原に上陸し、米国による植民地化を図ったほどです。そこまで【捕鯨が世界の歴史を動かすほどの存在】だったことに驚きました。
以来、私は日本の捕鯨について興味を持ち、調べ続けてきました。
そうしたなか、東京から目と鼻の先の千葉・南房総に、400年の歴史を受け継ぐ捕鯨の町があることを知ったのです。
そこで見た捕鯨は、昔ながらのものでした。10mもある大きな鯨を海から引き揚げ、それを大きな包丁を持った男たちがさばいていきます。
そして解体されたばかりの肉はその場で直売され、地域の人々が先を争うようにして買っていく。
新鮮な鯨肉は各家庭で竜田揚げやステーキ、佃煮にされるほか、天日で干して「たれ」といういわば鯨のジャーキーになります。鯨はこの地域の夏の味覚として愛され、人々は鯨が捕れるのを楽しみにしているのです。
鯨からは5万人がいっぺんに食べられるだけの4トンの肉がとれるほか、皮からは油が取れ、骨や血は肥料になるなど余すところなく使われてきました。なのでかつては「鯨一つ捕れば七浦潤う」と言われましたが、現代の日本でもその様子をうかがい知ることができる場所がこの南房総なのです。
地元の小学校では、5年生の地域学習にこの捕鯨の見学を取り入れています。毎年、鯨の漁期の最初に子どもたちが来て、鯨が引き揚げられるところから解体されるところまで見学し、その鯨で作った竜田揚げを食べるところまでが授業です。地域の産業を知るとともに、「人はほかの命をいただいて生きている」ことを知り、食のありがたさ、命の尊さを学ぶ貴重な体験となっています。
まさに地域とともにあり、地域全体で支える捕鯨の姿があるのです。
この姿を、映像という形で記録にとどめるとともに、ドキュメンタリーとして公開し、日本の捕鯨の本当の姿を世界に知らしめたいと思います。
これまで撮影した分で、予告編を作りました。
「ひみつくじら」というタイトルをつけました。
日本人でさえ実は知っているようで知らない日本の捕鯨の姿。地域の人々の暮らしの一部として溶け込み、鯨が愛されている姿を知ってもらいたいという想いでつけました。
日本人にとって鯨は海からの恵みであり、自分たちが食べる分だけを捕り、感謝しながらありがたくいただきました。食べられる部分以外も余すところなく利用しました。
一方、外国の人々は、鯨は神聖であり、愛すべき存在であって食べるものではないと言います。
しかし歴史を見れば、18世紀から19世紀に世界中の海で鯨を捕り、その数を激減させてきたのは欧米列強諸国です。しかもその目的は油を取るためだけで、皮を剥いでその他は全部捨ててきたのです。
彼らは、鯨を食べる日本人は野蛮だと言います。しかし日本人は食べた鯨を供養し、鯨塚まで建ててきました。「いただきます」という言葉があるように、日本人は他の生き物の命をいただいて生きていることに対する感謝の念を持ち続けてきました。
【鯨を愛することと鯨を食べることは、日本人にとってはなんら矛盾することではない】のです。
ぜひ、日本人の【鯨への愛】を世界に理解させるため、みなさんのご支援をお願いします。
◆このプロジェクトで実現したいこと
ドキュメンタリー映画としての上映を目指します。地元・南房総での上映ほか、都内の映画館での一定期間の上映も目指します。
ただ、日本のドキュメンタリー映画を取り巻く環境は非常に厳しいものがあります。なので最終的にこの映像作品がドキュメンタリー映画として映画館で上映されるのか、それともテレビ局で放送されるのか、あるいはYouTubeなどでの公開になるかは正直、分かりません。しかしこの映像を広く公開し、日本の捕鯨の本当の姿を世界に知らしめたいと思っています。
これまで、日本の捕鯨は南氷洋での捕鯨ばかりがクローズアップされてきました。シーシェパードによる捕鯨船団への攻撃や、IWC(国際捕鯨員会)での米豪など反捕鯨国との対立など、ほとんどが南氷洋での捕鯨の問題です。
それとはまったく別の世界の、伝統的な沿岸捕鯨があることなど、誰も知らなかったと言ってもいい。いま、沿岸捕鯨の基地は全国に5か所。そのうち、解体が屋外で行われ、その様子が誰でも見られるのは南房総だけになっています。
沿岸捕鯨こそが日本の本当の捕鯨の姿であり、そこで働く人々の想いや、鯨が揚がるのを楽しみにしている地域の人々、地元ならではの調理法、そうしたものを網羅した映像作品を作りたいと思っています。
◆もうひとつのきっかけ
映画「ザ・コーヴ」によって日本の捕鯨は猟奇的で残酷なものとして描かれました。鯨類を食べる日本人は野蛮であると強く印象付ける内容であり、人種差別的な偏見すら感じるプロパガンダともいえる作品でした。
これに対し、日本側からも「ビハインド・ザ・コーヴ」といった映画も作られましたが、「ザ・コーヴ」に対する反論という形では相手の土俵に乗る形になり、プロパガンダの巧拙の勝負になってしまいます。それでは先にうまく印象付けたほうが勝ちです。
そうではなく、有史以来の日本人と鯨のかかわりと、400年以上の歴史を受け継ぐ捕鯨の現場をきちんと見せ、【鯨を食べることは、鯨を愛することとなんら矛盾することではない】ということをわからせない限り、日本人の精神・食文化は理解されないと思います。
◆撮影の進捗具合
撮影は、2014年から始まっています。当時はセミプロ用のXDCAMで私が撮りだめていました。
上の予告編にも捕鯨船や鯨の引き揚げの様子など、私が撮った映像を多く使っています。
そして2019年に日本がIWCを脱退するタイミングで本格的な撮影を開始、映画撮影経験の豊富なプロのカメラマンや音声マンとともに、撮影を続けてきました。
その様子は、共同通信の記者に取材していただき、東京新聞や産経新聞に記事が掲載されました。
また今回、クジラのポータルサイト「くじらタウン」でもこのクラウドファンディングの紹介をしていただけることになりました。
映画「ひみつくじら」への支援の輪は、徐々に広がってきています。
◆資金の使い道
みなさんからのご支援は、作品の製作および公開に向けての費用に使わせていただきます。
具体的には、カメラをはじめとするプロフェッショナル用撮影・音声機材のレンタルまたは購入費用、記録用カードやHDDなどの記憶媒体購入費、カメラマン・音声照明マンの人件費、レンタカー代金、南房総ロケの宿泊費、編集スタッフの人件費、CGや字幕などの制作費、出演者への謝礼、交通費などです。
もしさらに余裕があるようでしたら、完成後の公開に向けての資金にも使わせていただきます。
◆リターンについて
様々なリターンをご用意いたします。作品のエンドロールにお名前を掲載させていただくほか、現地の解体場を見学し、鯨料理に舌鼓を打つオフ会などもやります。
1,000円:感謝のメッセージをお送りします
ご支援の際に、感謝のメッセージをお送りさせていただきます。
3,000円:お礼のメッセージをお送りします
完成の際に、メールでお礼をお送りさせていただきます。
4,000円:「ひみつくじら」特製クリアファイルをお送りします。
作品のワンシーンをデザインした特製クリアファイルを、お礼状とともにお送りします。
6,000円:試写会(都内)にご招待します
2022年2月をめどに、都内で行う完成試写にご招待させていただきます。
(十分な感染症対策の上で実施します)
9,000円:試写会(都内)にペアでご招待します
2022年2月をめどに、都内で行う完成試写におふたりご招待させていただきます。
(十分な感染症対策の上で実施します)
10,000円:本編DVDを提供
完成した作品を収めたDVDをお礼状とともにお送りいたします。
(ご利用はご家庭内での視聴に限ります)
13,000円:本編ブルーレイを提供
完成した作品を収めたブルーレイディスクをお礼状とともにお送りいたします。
(ご利用はご家庭内での視聴に限ります)
15,000円:東京・新宿の鯨料理/インドカレーの店で豪華ランチミーティング
歌舞伎町「はつもみぢ」にて鯨料理とインドカレーを堪能するオフ会です。
撮影秘話などもお話しします。(十分な感染症対策の上で実施します)
(2022年2月~3月を予定 参加者による日程調整可)
20,000円:監督の署名入り「月刊WiLL」8月号を提供
この映画を製作するきっかけとなったエピソードや、作品で表現したいこと、
そして作品にかける想いなどを語った記事が載った月刊誌「WiLL」に、
監督である弥富の署名を入れてお送りします。
30,000円:南房総の鯨解体場見学および地元の鯨料理を堪能するオフ会
JR内房線和田浦駅で集合し、実際に鯨が解体される場所である解体場を見学した後、
鯨のおいしい店「笑福」にてオフ会を開催します。撮影秘話などもお話しします。
(十分な感染症対策の上で実施します)
(2022年3月~4月を予定 参加者による日程調整可 現地集合現地解散)
30,000円:東京・新宿の鯨料理専門店での盛大なオフ会
老舗の鯨料理専門店「樽一」にて極上の鯨料理などを堪能するオフ会です。
撮影秘話などもお話しします。(十分な感染症対策の上で実施します)
(2022年2月~3月を予定 参加者による日程調整可)
10,000円:エンドロールにお名前入れます《小》(個人限定)
作品の最後のエンドロールに、支援者(個人)のお名前を入れさせていただきます。
1行あたり横に6名の大きさ。
30,000円:エンドロールにお名前入れます《中》(個人限定)
作品の最後のエンドロールに、支援者(個人)のお名前を入れさせていただきます。
1行あたり横に4名の大きさ。
また、ご希望でしたら作品本編を入れたDVDも、お礼状とともにお送りさせていただきます。
(DVDご希望のかたは備考欄に【DVD希望】とお書きの上、お届け先の住所・郵便番号をご記入ください)
70,000円:エンドロールに企業・団体名入れます《大》(法人限定)
作品の最後のエンドロールに、支援者の企業・団体名を入れさせていただきます。
1行あたり横に3社/団体の大きさ。ロゴも可。屋号・ブランドも可。
また、本編が入ったDVDとお礼状を、完成後にお送りさせていただきます。
150,000円:エンドロールに企業・団体名入れます《特大》(法人限定)
作品の最後のエンドロールに、支援者の企業・団体名を入れさせていただきます。
1行あたり横に2社/団体の大きさ。ロゴも可。屋号・ブランドも可。
また、本編が入ったDVDとお礼状を、完成後にお送りさせていただきます。
◆実施スケジュール
2021年6月~7月 撮影(予定)
今年の南房総での鯨漁は、6月から7月で予定されています。
この期間に、現地での長期ロケを行いたいと思います。
2021年9月~12月 編集(予定)
これまで撮りためた膨大な量の映像を整理し、あらためて構成して1本の長編作品にします。
2022年2月 完成試写(予定)
都内で試写会をやります。ご支援いただいた方々から一部をご招待します。
◆最後に
去年4月になくなられたC.W.ニコルさんから生前、この映画への推薦のメッセージをいただいていました。
「令和元年のこの年、日本の捕鯨も大きな転換期を迎える。人は何を食べて生きてきたのか。これから何を食べて生きるべきか。人間の根源的な問題を、弥富氏の丁寧な取材と真摯な目で描いてくれることを楽しみにしている。 C.W.ニコル」
常に日本の捕鯨の味方であったニコルさん。あの笑顔と大きな柔らかい手に触れられないと思うと涙が出そうになりますが、その恩に報いるためにもこの映画は完成させなければなりません。
ぜひみなさんのお力を貸してください。
<All-or-Nothing方式の場合>
本プロジェクトはAll-or-Nothing方式で実施します。目標金額に満たない場合、計画の実行およびリターンのお届けはございません。
最新の活動報告
もっと見る「ひみつくじら」現在の状況について。
2023/06/26 13:08こちらの活動報告は支援者限定の公開です。
もう1年、完成を延期させていただけないでしょうか。
2022/10/20 14:54こちらの活動報告は支援者限定の公開です。
昨夜のNHKスペシャルについて
2022/07/04 11:39昨夜、NHKスペシャル「鯨獲りの海」が放送されましたが、みなさんご覧になりましたか。元NHKディレクターとして見た感想としては、まあ事前の予想通りでした。共同船舶の捕鯨船団に同乗してその航海を記録するというものでしたが、どうも担当ディレクターは捕鯨のことを事前にちゃんと勉強していなかった様子で、「ひと航海同乗すればなにか物語ができるだろう」くらいの感覚で取材してしまった感じ。ただただ鯨を撃つ過程を追っているのですが、「人の物語」になっていない。かろうじて砲手の世代交代のストーリーが織り込まれていましたが、彼らの背景や関係性、それに鯨に対する想いがきちんと描けていない。捕鯨の番組を作ることで、何を訴えたいのか。それが感じられず、当たり障りのないことを述べている感じ。鯨を撃つ瞬間はよく撮れていました。手に汗握る感じもあり、「鯨ってこうやって捕るんだ」ということがよくわかりました。ただ、人によっては残酷に映り、彼らをより反捕鯨に駆り立てる原動力になってしまったのではないかと危惧します。そしてより明らかになったのは、元南氷洋捕鯨であるいまの遠洋捕鯨は、日本の捕鯨の400年にわたる伝統や文化とはまったく関係がないということです。ただただ鯨を撃って、母船で解体し、肉として加工する。そこには古来日本人が抱いてきた鯨に対する畏敬の念がない。鯨が捕れたことを喜び、調理して味わう地域住民の姿がない。他の生物の命をいただいて生きることに、「いただきます」という言葉で感謝する日本人の心は、どこにも描けていませんでした。だから番組のスタンスとしても結局「これが日本の捕鯨だ、日本の文化として絶対に残すべきだ」という強いメッセージが出せなかったのです。迫りくる食糧危機のなかで、捕鯨の重要性は増していくことでしょう。しかしきのうの番組では、そもそも日本人にとって鯨とはなにか、を描き出すことはできていませんでした。ただ、鯨を撃つ瞬間をはじめ、あれだけ綿密に捕鯨を撮られてしまうと、「ひみつくじら」にとっても厳しいのは事実。今年の夏の撮影をどのように行うか、課題を突き付けられたような気がします。 もっと見る
作られている映画の音声が日本語で上映場所が国内だけでは世界に発信できないと思うのですか、そこはどうお考えですか?