『他人様の貴重な金銭を頂き映画を作る事に躊躇しておりましたが、コロナ禍において色々なエンタメが規制を受けたり自主規制したりする中で、僕も落語家として寄席の高座に上がれない寂しさとこの先どうなるんだろう?との不安な日々に囚われていました。無観客配信も経験しましたが、やはり客席に誰も居ない中での落語は悲しいものでした。そんな時落語会で会った梶原いろは亭のおかみさんに以前に監督した落語物語の様な映画が観たい旨を知り、もしかしたら全国に居る落語ファンに新しい落語映画を観て貰いたいとの感情が溢れ制作の決意が沸き立ちました。このご時世、誰しもが仕事を無くしたりストップしたりと大変な中、僕ら落語家も何も出来ずに自宅に篭りっきりです。先立つ物が無い限り映画は作れません、そんな時クラウドファンディングを勧められチャレンジする事にしました。集まらなければ中止すれば良い、僕は噺家仲間に訳を話し無償かも知れないけど出演を願うと全員が快諾、そして目標額を早々と達成したのは意を感じでくれた皆さんのおかげです。心から御礼申し上げます、そして益々の御支援を何卒宜しくお願い致します。』林家しん平