はじめに・ご挨拶
和歌山県田辺市にあるコミュニティFM放送局『FM TANABE』(FM88.5Mhz)です。
楽しくって役に立って元気になるをモットーに田辺市を中心に紀南地方を盛り上げたいと日々活動しております。
↑FM TANABEの外観 (和歌山県田辺市宝来町8-21泉ビル2F)
このプロジェクトで実現したいこと
弁慶の生涯を描いたラジオドラマ『弁慶記』を制作しFM88.5MHzで連載します。
※2022年3月7日放送開始~2022年5月27日放送終了予定
武蔵坊弁慶は、私たちの地元田辺市の象徴的存在で地元では知らない人はほぼいない偉人です。
しかし弁慶の多々ある逸話の一部を知ってはいても、その生涯のあらましを全て語れる人は多くありません。最近では、ゲームや漫画等、いろいろな場面で弁慶をオマージュしたキャラクターが見かける機会がありますが、特に若い方は僧兵の格好で薙刀を持った強そうな人ぐらいの認識ではないでしょうか?そんなニワカ弁慶の方にこそ、その魅力を知っていただきたい。
ラジオは日々の生活に密着したメディアです。ラジオには作業しながら聴けるという利点があります。仕事や家事、車の運転をしながら武蔵坊弁慶の人生物語を聴いていただければ、生活の中で自然とその魅力をインプットしていただけると思います。だからこそラジオドラマである事が重要です。
そしてラジオドラマを通じて武蔵坊弁慶をより深く知っていただく事は、故郷である田辺市の歴史を知っていただく事につながります。弁慶が活躍する源平合戦には、今も田辺市に現存する歴史的な場所や、ゆかりのある人物が登場します。
ラジオドラマ『弁慶記』を放送することで、武蔵坊弁慶と田辺市の魅力を全国へPRしたいという思いが今回のプロジェクトには詰まっています。
↑『弁慶記』の制作へ入る前に玉田玉山さんにタイトルコールしていただきました!
弁慶記(第1話)台本を一部公開
「伴類分散して、義経に相従うの輩わづかに四人、いわゆる伊豆右衛門尉・堀弥太郎・武蔵坊弁慶並びに妾女一人なり。」
私、講談師の玉田玉山と申します。
ただいまの一説は、1300年ごろ、鎌倉時代に成立した歴史書「吾妻鏡」に見られる一文でございます。
幕府お墨付き、武家政権による初めての歴史書、その信憑性は高いものの、弁慶が出てくる場面は、実はこれくらいしかありません。「吾妻鏡」によれば1185年11月3日、宿敵・平家を滅ぼした源義経は兄・頼朝から追われる身となり、静かに都を去ることになる。逃亡の果て、義経に従う者はわずかに四人、すなわち源有綱・堀景光・静御前そして、武蔵坊弁慶。リアルタイムの記録にこそ弁慶の名前は見られないものの、室町時代には「義経記」という義経と弁慶の物語が完成し、弁慶の存在そして人気は全国に広まっていきますが、ここでひとつの疑問が発生します。なぜ、武蔵坊弁慶は、その存在が謎に包まれているにもかかわらず、「義経記」の頃には「一人当千の剛の者」とまで呼ばれるようになったのか。弁慶はどのような世界を生き、どのような戦いに身を投じ、誰と戦い、何を見て、どこを歩き、そして、死んでいったのか。僭越ながらこの玉田玉山、武蔵坊弁慶の生まれよりその様子を語り、彼の虚像を、現代に浮かび上がらせることに挑みたいと思います。講談風ラジオドラマ「弁慶記」長いお付き合いになりますが、どうか、最後までお耳をお貸しいただくよう、心よりお願い申し上げます。それでは、ごかーいちょおおおおお!!(ご開帳)
SE風と雨の音。木造の建物が風に揺れる音。雷の音。サイコロの音。
MEうっすら「弁慶記」のイントロ(能天気)
SE赤ん坊の鳴き声(3泣きで1年ずつ年を取っていく)
時は1155年、紀州熊野の海辺の町で、母親の胎内に18カ月居座った赤ん坊がついに誕生と相成りました。
産婆 ひいーっ!
取り上げた老婆が驚くのも無理はない。体つきは3歳児に負けぬ大きさ、髪は肩を隠すほどにのび、口の中は前歯から奥歯まで生え揃っている。
大勢 鬼子やー!
SE サイコロの音。
SE烏の鳴き声と羽ばたき
BGM オープニング「弁慶記」
SE牛車の走る音、松明の火が燃える音、10人くらいの男が走る音。
時は進んで1174年6月14日満月が煌々と光り輝く中、近江国琵琶湖西南の貧しい村を貫く田舎道。一台の牛車がガラガラガラと音を立てて走っている。車を引く男が十人、手に手に松明を掲げ息を荒げて琵琶湖に向かう。牛車の屋根の上にどかりと腰を据え、頭襟を被り不動袈裟を着崩して右手に金剛状、左手に持つ瓢箪からグビリグビリと酒をあおる大男、その名は武蔵坊弁慶。年のころ十九。酔いが回った赤ら顔、肩がけに備えた大弓に鏑矢をつがえ、車を引く男たちに照準を絞り、キリキリキリとよっぴいてヒョウと打つ。
SE 鏑矢の音×3
太郎 アニキ、危ない!
必死に鏑矢を避けながらそれでも走る男たち。弁慶は満月に向かって大音声を挙げた。
弁慶 末法!末法ー!
~一部公開はここまで~ 弁慶記(第一話)
第1話冒頭 玉田玉山さんのセリフを一部公開
弁慶記の雰囲気を少し感じていただけると思います。編集途中の音声のみを一部切り取り公開しておりますのでBGM等はまだついていません、完成音源のご聴取は放送開始まで今しばらくお待ちください。
私たちの地域のご紹介
和歌山県田辺市は、弁慶の立ち往生、弁慶の7つ道具等の逸話、歌舞伎の演目で有名な勧進帳、最近ではゲームや漫画にもよく登場する武蔵坊弁慶の故郷とされています。他にも、粘菌の研究で世界的に有名な 南方熊楠、合気道の創始者 植芝盛平がおられました。このお三方を総じて田辺の三偉人と呼んでいます。
世界遺産『紀伊山地の霊場と参詣道 』(熊野古道)があり、日本人の精神にとって重要な場所がたくさんある土地です。
プロジェクトを立ち上げた背景
田辺に、再び武蔵坊弁慶の力を!!
2020年から始まったコロナ禍は、今なお世界中に暗い翳を落としています。
このコロナ禍で田辺市も、田辺祭・弁慶祭りの二度にわたる中止、扇ヶ浜海水浴場の閉鎖、観光業・飲食業を中心とした経済への大打撃など、いまだ多くの困難に直面しています。
そのような状況だからこそ、ラジオを通して田辺市の皆さまの力になりたいと、今回のラジオドラマを企画しました。苦難の時代を生き抜いた、怪力無双・一騎当千の豪傑、武蔵坊弁慶の力を借りて、楽しく聞けて歴史を学び、少しだけ生きることに前向きになれる、そんなラジオドラマを制作したいと思います。
これまでの活動
FM TANABEは、局のロゴマークに武蔵坊弁慶のマークがデザインされている程、弁慶への思い入れが強いラジオ局です。所属のパーソナリティの中には毎年、弁慶祭で行われる演劇弁慶伝説に出演されている方も多数おられます。毎年開催される弁慶祭ではラジオ放送でイベントの様子や雰囲気を現地から生中継でお伝えしてます。ほかにも、田辺・弁慶映画祭の特別番組を映画の上映会場からお届けしたり等、弁慶を冠する色々なイベントを放送でお伝えしています。
資金の使い道・実施スケジュール
集まった支援金は、ポスターやチラシの制作費、ご出演いただいた講談師、役者の方々のギャランティ、オリジナル音楽制作、音響機器レンタル、タイトル題字制作費等に使用させていただきます。FM TANABE(FM88.5Mhz)はコミュニティFMです。全国区や県域の放送局とは違い大きな災害や台風等の自然災害が起こった場合に地域の防災インフラとして役目を担う事が主な目的として設立されています。日々の放送は市民パーソナリティの方々の協力を得ながら自主制作番組をお送りしていますが番組の制作にはほぼコストをかけられておらず、なるべく低予算で運営されているのが実態です。しかしながら今回、日々の放送よりも思い切ってコストをかける決断をして作品の制作に取り掛かっています。コロナ禍で落ち込んだ地域を活性化したい。田辺の文化を世の中の人に知っていただきたいという思いから、この『弁慶記』の企画を清水の舞台から飛び降りる気持ちで打ち出しました。
【スケジュール】
2022年3月7日放送開始!~2022年5月27日終了予定。
1話10~15分、全60話!
講談師 玉田玉山さん収録予定(12月17日~19日、2022年1月14~16日)
源 義経役 コロさん収録予定(12月17日~19日、2022年1月14~16日)
武蔵坊弁慶役 山本大樹さん収録予定(12月17日~19日、2022年1月14~16日)
平教経役 荻野祐輔さん収録予定(12月17日~19日、2022年1月14~16日)
その他出演者 収録予定(随時調整)
※収録期間中、普段の放送用とは別に収録用の音響機材をレンタル対応しています。
現在すでに講談師さんによる収録作業にとりかかっています。3月7日の公開に向けて出演者の方々とのスケジュール調整をしながら全編完成に向けて歩を進めています。
↑A2ポスターを町の色々な場所へ貼らせていただいています。
最後に
武蔵坊弁慶という人の魅力、生きた時代の魅力をぜひ全国の方々に知っていただきたいです!その物語の舞台となった私たちの町、紀南地方の魅力も弁慶さんを通じて自ずと知っていただけると思います。
弁慶さんの一代記、『弁慶記』は一個人の自伝ではおさまらない 日本の歴史、文化につながる壮大な物語を感じていただけるはずです。源平合戦の大きな一幕となる物語、その歴史を紡いでいき多くの方にこのすばらしさを知っていただきコロナ禍でふさいだ気持ちになられている方々へ少しでも前向きな気持ちをもってもらいたいです!ぜひ応援よろしくお願いいたします!
■ 特定商取引法に関する記載
●販売事業者名:FM TANABE株式会社
●代表取締役 泉 清
● 事業者の住所/所在地:〒646-0026 田辺市宝来町8-21 泉ビル2F
● 事業者の電話番号:Tel:0739-81-1237
●送料:送料込み
●対価以外に必要な費用:プロジェクトページ、リターンに記載のとおり。
●ソフトウェアに係る取引である場合のソフトウェアの動作環境:該当なし
●その他記載事項:プロジェクトページ、リターン記載欄、共通記載欄(https://camp-fire.jp/legal)をご確認ください。
<募集方式について>
本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。
最新の活動報告
もっと見る【制作報告】 ご支援のお礼
2022/02/01 20:04こんばんは!弁慶記広報担当です♪改めまして、この度は多大なるご支援をいただきまして誠にありがとうございました!目標額を達成することは出来ませんでしたが、それでも多くの皆さまからのご支援や温かいお声掛けをくださり感謝でいっぱいです。放送開始日に向け、皆さまのご期待に添える作品に仕上げて参ります!!弁慶記ではプロの役者陣の他、地域の方々にも多数ご出演いただきます。武蔵坊弁慶と個性豊かな登場人物たちが織り成す物語をお楽しみくださいませ。源義経役 コロさん/武蔵坊弁慶役 山本大樹さん/語り 玉田玉山さん/平教経役 荻野祐輔さん【放送日程】3月7日(月)放送開始平日 7:30/10:30,17:30(再)土日 15:00~15:54(ダイジェスト版) もっと見る
【制作報告】残り1日を切りました!
2022/01/31 09:00おはようございます。弁慶記広報担当です。とうとう本日締め切りです!!既にご支援いただきました皆様、誠にありがとうございます。弁慶記、鋭意制作中です!昨年末頃に取材いただきました地元紙紀伊民放と、読売新聞の記事は以下からご覧いただけます(^▽^)/AGARA 紀伊民放讀賣新聞オンライン紀伊民放掲載取材を受ける企画統括 大﨑健志氏新聞を見た方から応援のお電話などもいただきました。本当に有難い事ですm(__)m3月7日(月)の放送開始まであと1ヶ月とちょっと。更に準備を重ねて参ります!!収録の思い出/白浜空港にて源義経役 コロさん もっと見る
【制作報告】音楽レコーディング
2022/01/29 19:14こんばんは!ご覧いただきありがとうございます。弁慶記広報担当です。新年を迎え、早くもひと月が経とうとしています。弁慶記の放送開始が迫っているからか、今年は特別早く感じる今日この頃です。さて、今回は”音楽”のお話です。弁慶記は全編オリジナル脚本に加えて、音楽もオリジナルなのです!音楽を担当するのは岡田太郎さん。10代の頃から関西のクラブシーンを中心に音楽活動をスタート。現在は東京を拠点に、演劇・映画・CM等多岐に渡って音楽を制作されています。今回手掛けられるいくつかの音楽の中には、地元の音楽家や楽団に所属されている方々に演奏協力いただきます。昨年末のレコーディング風景レコーディングは終始和やかな雰囲気で行われました。現場で生まれた新たな表現方法に、バッチリ対応される音楽家の皆さま。全ての音が合わさった時、弁慶記はより一層重厚感が増すことでしょう。いや~楽器が出来るって羨ましいです! もっと見る
コメント
もっと見る