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今回は、もしACと接点があった場合に、できればこうして欲しいというお話です。
当事者以外が思いつくことは、たいてい当事者は過去に考え実行しています。
私の夫もそうですが、困っている人を助けたいという方の中には、セカンドレイプのようなアドバイスをなさる方も多いです。
こちらも励ましてくれようとしていることはわかるので、それは違うと言うことは難しいのですが…
私は夫とは対等な関係ですので「それがかえって私を傷つけ追い詰める」と伝え、親との関係についてアドバイスするのはやめてもらいました。
夫がアドバイスしてくれたことは、私が小学生のうちに思いついて試してみて、さらに親に対して深く絶望する結果に至ったことばかりでした。
夫がアドバイスすることにより、「それはこのような結果に繋がり親の仕打ちが悪化した」といった、「忘れることで傷つかなかったことにして身を守っていたこと」を、やみくもに思い出させられたのでした。
私たちACが身動きをとれなくなっているのは、失敗させられては責められるという体験を数多くしてきて、考えない・諦めることで我が身(というより主に心)を守るという境地にあるからなのです。
それを手放せというのは
「身を守るすべを捨てて、親の言動に傷つき、死ね」
と言われているようなものなのです。
実際に私が言われたこと
以下は私が今まで言われたことです。
「希望する大学を受験したかったなら、社会人になってからでも行けば良い」
毎年何かしら「家族のため」と数十万を搾取されるのに、どうやって?
「親が嫌なら逃げれば良い。逃げないのは甘えているからだ」
交通費もなく親族も近くにいないのに、田舎からどうやってどこへ逃げろと?
「文句があるなら反論すれば良い」
竹刀で打たれたり、包丁突きつけて住居から追い出そうとされたことはありますか?
体格からして敵わないのにそのような脅しをかけてくる大人に、反論できますか?
「お母様はきっとそんなつもりで言ったんじゃないと思う」
私が傷つくことを「やめて」と言っても繰り返したなら、傷つけようという意図があろうがなかろうが加害では?
ACが望むこと
今「私はこう苦しかった」と話をしているのは、そういった苦しみに親が寄り添えるタイプではなく、普通の親御さんのところで育ったなら癒やされ乗り越えてきたであろう事象を、大人になって思い出したり、トラウマになっていることを理解できたから、吐き出しているのです。
過去は変わりません。
アドバイスはあくまで仮定の話で、未来に同じことを繰り返さない効果はありますが、仮定ではすでに受けてしまった心の傷は癒やせません。
しかし、親に代わってそれを受け止めてくれるのは、パートナーかカウンセラーぐらいだと思います。
だから、聞かせてしまった方、別にアドバイスはしなくていいんです。
ただ黙って、否定されずに、トラウマを聞いてくださるだけで、私たちの心の中に取り残された子ども(インナーチャイルド)は癒やされるのです。