「だれてのこのて」プロジェクトへのご支援と応援をいただき、心から感謝いたします!
皆様のご支援をいただき、絵本「だれのてこのて」のWebサイトの独自のドメインを取得することができました。ドメインとは簡単に表現するとホームページの住所のようなもので、これによってホームページへのアクセスがしやすくなります。
そして絵本の特設Webサイトを作成し、皆様により歌が聴きやすい環境を整えることができます。本当にありがとうございます!!
さて、せっかくの活動報告の場なので、「だれのてこのて」の絵本の内容についてシェアさせてください。
今回の絵本を作るにあたって、どのような内容にするか悩みました。初めは主人公がいて、ストーリーのある内容を考えていたのですが、どうしてもしっくりきませんでした。
私は手を描くのが好きです。これまでの作品の中でも「手」をたくさん描いてきました。そこである日、手を題材にした絵本にしたいと思ったのです。
それからはどんどんアイデアが出てきたのですが、ラストをどのようにするのかでしばらく悩みました。ひとつの案は、絵本の登場人物が皆で手をつないで輪になって終わるというものでしたが、なんだか納得がいきませんでした。
私には娘がいるのですが、生まれたときの彼女の手は本当に小さくて可愛かったことを思い出します。そしてあかちゃんは手をにぎって生まれてくるということを改めて知りました。
娘はすくすくと成長し、私は娘とよく手をつないで歩いたものでした。つないだ手のあたたかさを今も忘れることはありません。
人はひとりでは生きていけません。苦しいことも悲しいことも、時に孤独を経験することもあると思います。でもそのような中にあっても、いつもそばにいて、手をにぎって共に歩いてくれるような存在があったら、どれだけ慰めになるのだろうかと思います。
私はこのことを絵本の結末にしようと思いました。
絵本の最初の登場人物はあかちゃんにしました。だれもがみんなあかちゃんとして生まれて、手をにぎって生まれてくるからです。
そして絵本のラストも、にぎった手が描かれます。でも最後はひとつの手だけではなく、いつもいっしょにいてくれる、もうひとつのあたたかい手をにぎってページを閉じてゆきます。
「だれのてこのて」はそこで終わりますが、そこでおしまいなのではなく、絵本の続きは皆様それぞれのページとして描かれていく。そう思うと、おひとりおひとりの人生の歩みの祝福を願ってやみません。
ホンダマモル