〜活動報告第二弾!〜
南湖ハウスの活動報告として
クラウドファンディング中、毎週情報を投稿していきます!
今回は”社会的養護”の現状についてお伝えします。
『児童養護施設って何?』『どのくらいのこどもたちが暮らしているの?』『なぜ虐待死はなくならないか』『子どもたちってどうなるの?』など
メディアではなかなか取り上げられない現状を提示し、
南湖ハウスのような場を作りたいと思った背景をお伝えしていきます。
❶ 子どもたちの現状と課題
「社会的養護」とは、親などの保護者がいなかったり、
適切な養育を受けられなかったりする子どもを公的な責任で保護し、
社会で育てていくことを「社会的養護」と言います。
現在、社会的養護のもとで暮らす子どもたちは約5万人います。
また少子化にも関わらず、
児童虐待の相談件数は年々増加しており、
児童福祉司は常に一人で100ケース以上を抱えている現状です。
また児童養護施設や緊急的に保護する場である
「一時保護所」も常に満杯状態であります。
また入所経緯やそれぞれの持つ特性が複雑化しており、
対応する職員も手一杯なのが現状です。
虐待などの理由で公的に保護をする必要があったとしても
一時保護施設等は満杯のため
フォローも間に合わず、子どもが命を落としてしまう等の
悲しい事件が起こってしまうのが現状です。
また入所できる子どもは相談の1割。その他の子どもたちは
通所などのフォローとなります。
そして一時保護施設から児童養護施設や里親家庭へ行った後も、
子ども達の苦労は絶えることが少ない場合がほとんどです。
トラウマや大人への不信感などにより
安心した生活を送ることは簡単なことではありません。
また18歳以降は児童福祉法の対象ではなくなるため、
法律上、その後の継続的支援が行えません。
私たちが当たり前にある”実家”という場所が
社会的養護で育つ本人達には与えられず、
高校卒業後、またはそれ以前から社会で自立して暮らすことを求められるのです。
精神的・心理的に安定しないまま、路頭に迷いホームレスになったり、
犯罪を犯さざるを得ない環境や精神的に厳しい状態に陥いる若者も少なくありません。
様々な依存症や愛着障害などを起こしやすく、
社会で生きるのが精一杯という環境に陥りやすいのが現状です。
そのため、18歳以降も継続した支援制度が必要であり、
社会的養護の子どもたちのみならず
だれにとっても安心する継続した関係は必要であります。
そういった複雑で深刻な社会的養護の課題にアプローチすべく
南湖ハウスのプロジェクトは立ち上がりました。