実行委員の上島です。
今回のプロジェクトを様々なかたちでご支援いただき、達成につなげてくださった皆様、ありがとうございます。あらためて、身の引き締まる思いです。
この26-27日と、仙台で行われた防災推進国民大会に、防災ジオラマ推進ネットワークとして出展・ワークショップを行ってきました。その前日は石巻でジオラマ授業も行いました。
計3日間、東北の地で防災・減災について多くの人たちとお話をしたり考えたりする中であらためて思ったのは、災害はなくすことはできないけれど、事前の備えによって、たとえ少しでも、被害や苦しみは減らすことができるということです。
石巻のワークショップでは、大人だけだったということもあり、今回初めての試みとして、ジオラマを囲みながら、参加者の皆さんに震災当時のことを語っていただきました。思い出すのも辛いであろうお話をしていただくことが本当によいのか迷いましたが、災害を経験された方の言葉はとても重く、あらためて当時のすさまじさ、大変さ、そなえることの大切さを感じる機会でした。
熊本地震の場合もそうですが、東日本大震災のあれだけの津波被害の中でも、大きな被害を免れた高台のお宅の方がいらして、自宅でご飯を炊いて避難所の人たちにおにぎりを配ったというお話をうかがいました。水は幸いにも市の浄水場が近くにあったとのことで、ガスはカセットコンロなどを使われたのかもしれません。多くの方々が温かいものを食べられたのは、相当後になってからだったそうです。皆さんが口々におっしゃっていた「あの頃のことは日にちの感覚がまったくわからないけれど・・」という言葉が印象的でした。
辛く、不安な状況の中で、食がもたらす安心の力を、この「のっぺ汁」のような温もりを届けたい。
皆様のご支援のおかげで、この炊き出しブックの活動も、ようやくスタートラインに立つことができます。ふだんから読みたくなる、作ってみたくなる、災害時にもしっかりと役に立つ。そんな書籍として、災害からの学びを一人でも多くの方々のもとへとおつなぎできるよう、準備を進めていきます。
Facebookにて、今後の制作状況などをお知らせするグループページを作成いたしました。
>> https://www.facebook.com/groups/mini.takidashi/
我々の活動を見守っていただき、引き続き応援いただけたらうれしいです。
どうぞよろしくお願いします。