あと38日となりました。今日は父のことを少しお話ししたいと思います。世界の海を回る人だったので、家庭を顧みなかったひとでした。二年に1回しか帰ってこない人で、一緒に暮らしたこともない人でした。けれど、仲間に囲まれ、多くの人に愛された人でした。父が亡くなったときに多くの仲間が泣いたことか・・・・。思い出すのは父の海の匂いのする大きな手です。私はその手に抱えられて育ったんだなぁと。その大きな手のぬくもりそのものは探してもどこにもない。父は永遠の航海に出たまんま、帰ってこないだけ。そうやって私は父の死から触れないように生きてきました。3年前、母が亡くなったこともあり、同時に父のことを思い出すようになりました。今、思えば、私は母の前では父のことに触れないようにしていたのは私は母に気を使っていました。「父は父、母は母」と割り切っていました。二人とも、私の良き親であり、素晴らしい親でした。二人とも、障害を持って生まれた私のことを第一に考えてくれました。そんな二人の考え方は正反対でいずれも私のことを愛する気持ちから生まれたもの。そんな二人に「ありがとう」と讃えたくて、この作品をつくりました。「いけす」「桃と桜」この作品をオンライン演劇として残したい。ひとりでも多くの人に観て頂きたい。




