みきまる座の安藤美紀です。
あと43日となりました。ご支援くださった16人に心から感謝を申し上げます。
「いけす」の内容ですが、上映時間を1時間になれるよう、リニューアルすることになりました。これまで観て下さった方もいらっしゃいますが、どこがリニューアルされるのか、楽しみにしてください。
「いけす」は私の生まれた鹿児島県いちき串木野市にある、旧串木野港がメインになります。
今もひっそりと港が残っています。
ここで私は生まれ、2歳の時、ここを出ました。
ここは私の両親とも生まれ育った町です。
亡き母が障がい児として生まれた私の将来を思い、ここを出ました。
今は亡き父の墓がこの海が見えるような丘にあります。
亡き母はここからまた離れたところで静かに眠っています。
誰にもある「ふるさと」。
私の故郷はいちき串木野市なのですが、実際育ったのは鹿児島市。
私の中ではふるさとはあまり記憶がなく、切ない、儚いものになっていますが、
生きる原点のひとつとして「ふるさと」は存在していると思います。
たまに私は故郷に帰って、自分の心をリセットしています。
そして自分を産んでくれた親に感謝しています。
過去に何か起きたのか?を「いけす」という作品を創りました。
悲しい社会差別がもたらした事実。それはあなたにも起きてもおかしくなかったことかもしれない。けれど、私のことを守ってくれた人たちがいたお蔭で今がある。
今を生きよう。過去のことは過去として水に流そう・・・と思ったこともあった。
けれど、その事実は伝えるためにあるものである。
障がい児を守るために家族はどう生きたのか・・・?