皆さま、「みきまる座」の安藤美紀です。この度は11月29日無事に「いけす」「桃と桜」舞台収録が終了しましたことを報告させて頂きます。タイムスケジュールは下記の通りです。10時~メイク、リハーサルの練習12時~昼食 14時~「いけす」リハーサル16時~「桃と桜」リハーサル18時~夕食18時15分 招待客入れ18時半~「いけす」配信用舞台収録 19時15分~「桃と桜」20時半 終了21時半 追加収録22時 後片付け実施してみて思ったのは。。。。聞こえなくてもみんなと一緒に舞台が出来たことはとても大きな喜びでした。今回は設立2年になるみきまる座はプロの皆さまのお力を借りて大阪市立芸術創造館で配信用舞台収録をさせて頂きました。演出、舞台監督、音響、照明、撮影、制作というプロの皆さまのお力を借りながらスタッフ総勢19名で実施させて頂きました。これも実施できたのはクラウドファンディングに賛同頂いた皆さまのお蔭です。そして関係者ならび友人たちの応援がございましたのでここまで実施できたことを心からお礼を申し上げます。私としては舞台で俳優をやらせて頂くのは全くの素人でしたが、きこえなくても映像や手話で合図を取りながら演技をすることができたので感無量でした。「やればできるんだ」という感動と共に新しくかかわったみきまる座のメンバーですが、立石富士子さん、吉田眞美さんは安藤美紀専属の手話通訳です。前から私は彼女たちは舞台俳優の才能があるのではないかと今回、依頼させて頂いたところ、快く引き受けて下さいました。それからというもの、30日以上のハードスケジュールの稽古に励みました。一番大きかったのはプロの演出家でもある、小原延之さんにご指導頂いたことです。彼なしでは素晴らしい演技に完成しなかったのでしょう。私が求める「美の空間」「間という芸術」以上に彼は持っていらっしゃいました。そして多才の持ち主でもあるサカイヒロトさんに撮影をして頂きました。大変な人数でも素早い対応でまとめて下さる舞台監督の河村都さん。経験豊富からまわりにアドバイスしながら進める音響の大西博樹さん。冷静にコツコツと進める照明担当の公文名創さん。気さくながらもワイワイしながら不思議な雰囲気でまとめて下さったお姉さんのような秋津ねをさん。そして素敵なメイクをして頂くだけでなく、リラックスさせるようなお話をしながら進めて下さったKOMAKIさん。去る9月9日に聴導犬レオンという相棒を失った私は大きな悲しみに暮れてしまい、同時にコロナの後遺症に苦しんでいました。20分、歩くことはできても横にならないと倦怠感に追われるという状態でした。この状態が1か月も続き、仕事もままならない状態でした。しかし、稽古がスタートしたとたん、私は気が付いたら普通に長時間、歩くことができるようになったのです。倦怠感に追われることなく。(びっくり!)舞台という芸術は昔からの憧れでした。50代になってからのスタートになりましたが、長い道のりになりました。いえ、ここからがスタートなのです。私は命ある限り、舞台は続けたいと思います。「魂の舞台」をこれからもみきまる座のメンバーと共に皆さんと一緒にやっていくことを約束します。来年の1月~2月にご支援頂いた皆様にDVDとBlu-rayをお送りしますのでまたお知らせいたします。皆さま、お疲れ様でした。そして私は久しぶりに燃え尽きたのか、満足しています。その目標に向け、お力を貸してくださった賛同者に心から感謝を申し上げます。みきまる座 安藤美紀
#NPO法人MAMIE の付いた活動報告
みきまる座の安藤美紀です。10月2日、6日リハーサルをしました。更に練習が必要なので今月のリハーサルは下記の通りです。夜の19時~22時10月13日いけす10月15日桃と桜10月18日いけす10月21日桃と桜10月29日いけす(11月はまた後日お知らせします)みんなで意見を出し合いながら作品をよりよいものにしていくようにしています。そして舞台のプロの皆さまからアドバイスを頂きながらオンライン舞台の映像ができるように力を尽くしています。このように舞台のことに専念できるのも皆さまの応援とお力添えのお蔭です!!また近況報告させて頂きます。みきまる一同
あと38日となりました。今日は父のことを少しお話ししたいと思います。世界の海を回る人だったので、家庭を顧みなかったひとでした。二年に1回しか帰ってこない人で、一緒に暮らしたこともない人でした。けれど、仲間に囲まれ、多くの人に愛された人でした。父が亡くなったときに多くの仲間が泣いたことか・・・・。思い出すのは父の海の匂いのする大きな手です。私はその手に抱えられて育ったんだなぁと。その大きな手のぬくもりそのものは探してもどこにもない。父は永遠の航海に出たまんま、帰ってこないだけ。そうやって私は父の死から触れないように生きてきました。3年前、母が亡くなったこともあり、同時に父のことを思い出すようになりました。今、思えば、私は母の前では父のことに触れないようにしていたのは私は母に気を使っていました。「父は父、母は母」と割り切っていました。二人とも、私の良き親であり、素晴らしい親でした。二人とも、障害を持って生まれた私のことを第一に考えてくれました。そんな二人の考え方は正反対でいずれも私のことを愛する気持ちから生まれたもの。そんな二人に「ありがとう」と讃えたくて、この作品をつくりました。「いけす」「桃と桜」この作品をオンライン演劇として残したい。ひとりでも多くの人に観て頂きたい。
終了日まであと42日。今日は株式会社UDジャパン代表取締役 NPOユニバーサルイベント協会代表理事 内山 早苗氏をご紹介させて頂きます。企業で働いている聴覚障がいのある社員と一緒に働いている上司や同僚に、それぞれ別に文化の違いやマナーの違いについて研修されています。とてもパワーのある方で、お話しするだけでも幸せな気持ちになれます。この雰囲気はどこから来るのか。。。上手く説明はできないほどです。障がい者というものはどうしても距離ができたり、遠慮しがちになりますが、そんな距離を感じさせない、あっという間に和やかにさせて下さいます。私が感じたのは彼女の中では障がい者というものは「特別なもの」ではなく「当たり前なもの」に変えようとしているのではないか・・・。福祉そのものの考えを新しく考えようとしている。そして、それを「ワクワクしたもの」に切り替え、楽しく生きる。障害の有無に関係なく、みんなで楽しく過ごそう!としています。素晴らしい方に出会ったことを私は心から喜んでいます。彼女の働きかけで障害者雇用のあり方は大きく変わってきました。そんな素晴らしい活動に彼女に心から感謝、感謝いたします。
みきまる座の安藤美紀です。あと43日となりました。ご支援くださった16人に心から感謝を申し上げます。「いけす」の内容ですが、上映時間を1時間になれるよう、リニューアルすることになりました。これまで観て下さった方もいらっしゃいますが、どこがリニューアルされるのか、楽しみにしてください。「いけす」は私の生まれた鹿児島県いちき串木野市にある、旧串木野港がメインになります。今もひっそりと港が残っています。ここで私は生まれ、2歳の時、ここを出ました。ここは私の両親とも生まれ育った町です。亡き母が障がい児として生まれた私の将来を思い、ここを出ました。今は亡き父の墓がこの海が見えるような丘にあります。亡き母はここからまた離れたところで静かに眠っています。誰にもある「ふるさと」。私の故郷はいちき串木野市なのですが、実際育ったのは鹿児島市。私の中ではふるさとはあまり記憶がなく、切ない、儚いものになっていますが、生きる原点のひとつとして「ふるさと」は存在していると思います。たまに私は故郷に帰って、自分の心をリセットしています。そして自分を産んでくれた親に感謝しています。過去に何か起きたのか?を「いけす」という作品を創りました。悲しい社会差別がもたらした事実。それはあなたにも起きてもおかしくなかったことかもしれない。けれど、私のことを守ってくれた人たちがいたお蔭で今がある。今を生きよう。過去のことは過去として水に流そう・・・と思ったこともあった。けれど、その事実は伝えるためにあるものである。障がい児を守るために家族はどう生きたのか・・・?