■本プロジェクトの目的 ~わたし達の原動力~
目指すは新しいイノベーションの瞬間!
それは、日本全国のものづくりの現場を勇気づけ、活性化させる瞬間です。
昔から職人のものづくりが盛んな日本。
現代のソフトウェアの時代でも、
日本の基本的な意識は、モノづくりに根付いています。
それは建築業界を見ても明らかではないでしょうか。
日本の建築は、世界に先駆けて非常に独創的かつ先進的です。
わたし達は最先端の現場から、
クラウドファンディングというソーシャルな手段を通し、
「こういうものづくりの方法があるのだ!」
と、訴求して参ります。
そして、
日本のものづくりの意識をアップロードし、
さらにソフトウェアとタッグを組むことで、
日本製の新しいソフトウェアとハードウェアの未来を実現致します。
このことこそが本プロジェクトの大いなるミッションであり、
わたし達が前進する原動力です。
■『知覚コンセント&スイッチ』~デンキのみえルカ~
『知覚コンセント&スイッチ』は普段わたし達が意識しない電気の定量化を新しい概念とデバイスで実現する未来の仕組みです。
PCとWIFIで通信する複数台のスマートフォンデバイスを通して、
『電気のミエル化』をもたらします。
■『現代の井戸を持つ』
”川から水を運びこみ、井戸に入れ、一日に使う分だけを汲み上げる”
昔の人は自分が一日にどれだけの水の量を使ったのかを把握していたに違いないでしょう。
では、現代人のわたし達は、一日一体どれくらいの電気を使用したかイメージできていますでしょうか?
普段私達が触れる『エコ』は多くの場合、○□%削減しました!などと現状との相対的な結果だけで語られがち。
ただ、ちょっと考えると、疑問符が浮かんでしまいます。
なぜならエコの本質は、
『資源利用の絶対量の減少』にあるハズ・・・。
ということは、自分がどれだけ使用しているかを知らなかったら、この絶対量は意識できません。
そこで、使っている資源の量を把握してもらおうと、
『自分の井戸を持って欲しい』をテーマに掲げ、
わたし達の知覚コンセント&スイッチをスタートさせました。
■『スイッチやコンセントが電気の嵩(かさ)を知らせます』
・PCで一日に使用する電気量を決定
※量に限りがあるので無駄遣いはできません。
↓
・部屋中のコンセントやスイッチに置き換えた液晶付きのデバイスで測定
↓
・今使われている電力をPCに送信
↓
・部屋全体の電力を把握
もちろん電力を沢山使えば、一日の最初に決めておいた電気量は早く減っていきます。
減った電気の量はまたそれぞれのデバイスに送られ、全体の電気量がそれぞれのデバイスを通して把握できるというわけです。
さて、今日も一日計画的に資源を使えたでしょうか?
■『開発状況』
2008年の段階でエコをスマートフォンから考えて示すというのは早すぎる技術とアイデアでした。現在の状況のように節電にそこまで関心がなかったからです。
当時はipod touchを10台とmacbookを使ってアプリを制作し、デモタイプを制作しました。
現在はipod touch10台がWIFI経由にてPCと無線で通信(アドホック通信)しながら、PC上で全体の管理を行う形をとっています。
具体的なワークフローは、以下の通りとなります。
・全体の電力のデータをそれぞれのデバイスから取得
↓
・全体の電力消費量を把握
↓
・またそれぞれのデバイスに情報を返信
↓
・液晶にて全体の電力消費を反映
本プロジェクトでは、実際に電力計を取り付け、コンセントからの電気量を測ったデータを、PCにて取りまとめるというプロトタイプを作成したいと思います。
長期的なプロジェクトではありますが、有意義な将来性に富んでいます。
■『建築ともITとも違うアプローチ』
わたし達は、もともと隈研吾建築都市設計事務所に所属していた建築のスペシャリスト集団です。
建築やインテリアの世界では、日々、形や色を操り、人々の生活パターンや行動に根付いた社会的な意義を追求し設計を行って参りました。
一方、ITの分野では、日々の生活を向上させることに役立とうと、形のないところから様々なイマジネーションを働かせて、現代の生活を豊かにする方法を模索及び実践して参りました。
そして、
本プロジェクトにおいて私たちは、建築固有ともITともつかない第三の眼を持ってプロジェクトを進めています。
どうしてもデバイスの制約にくくられがちなITの目から、
『デバイスをインテリアや建築に近づける試み』を行います。
同様に形の制約にくくられがちな建築のアイデアを、よりもっと概念的な段階へと落としこむことを考えています。
■『受賞歴』
2008環境省主催エコジャパンカップ、エコデザイン部門グランプリ受賞
http://ejc-winner.blogspot.jp/2008/12/blog-post_7423.html
審査員
博報堂デザイン、永井一史氏
デザイナー、キクチタケオ氏
他
※前年までグランプリ受賞作なしの状況において、満場一致でグランプリ受賞。環境省主催の場において様々な講演や展示を行いました。
『メディア掲載情報』
macpeople他
エコジャパンカップ受賞後の本プロジェクト起案者のコメント抜粋
「エコジャパンカップでは各界の著名人からお祝いの言葉を頂き、銀行様をはじめとして様々な支援を得ることができました」
中略
「登壇の時間を頂戴し、大勢の皆様の前でのスピーチや事業についての説明を行い沢山のお問い合わせを頂きました」
中略
「また、受賞者を集めての展覧会では実際にデモ機を展示発表し、皆様に楽しんで頂きました」
中略
「当時はまだiphoneアプリが出たばかりでリファレンスの少ない中、高い技術力でソフトウェア開発を行い、皆様のお陰で無事展覧会を終えることができました」
■『起案者プロフィール』
東京生まれベルギー育ち。
東京大学工学部を卒業後、
隈研吾建築都市設計事務所にて設計業務を経て、
マダラデザイン株式会社設立。
2012年デフ株式会社に名称変更。
現在はウェブを中心にスマートフォンサイトやアプリ、空間とソフトウェアをつなげる研究を中心に事業を展開している。
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