「山下洋輔×戸松美貴博×ピアーズ愉快な仲間たち」 そのまま、このまま、ありのままに! 2021.6.15 杉田劇場ジャズピアニストの山下洋輔さんと舞踏家の戸松美貴博さんにピアーズのみんなさんが加わった肉態即興セッション。トマツさんは25年以上精神医療に関わり、独自の身体表現「肉態]を国内外で公演し、加えて福祉現場でもその活動を展開しています。コロナ時代、世界中が当たり前に表現活動など出来ない、だからこそ、もっと自由に!「そのまま、このまま、ありのままに!」誰もが、歌って踊って、呼吸するように表現している! 生きている! そんな証しのためにこの公演を実施。山下洋輔さんのピアノで踊れる喜び。観客を前にステージで表現できる喜び。その命の輝きや戸惑いがほとばしり、キラキラでした。ピアノの音と一緒に、自由に、動きたいように動いて、止まって、倒れて、寝て、叫んで、歌って、肉体即興セッション。障碍者と一括りにされている人たちは常に世間に迷惑が掛からないようにと細やかな配慮をしながら生きています。あらゆる場でみんなと同じようにやってみたい気持ちはあるのですが、なかなか参加は難しく、断られ、道が閉ざされるているのが常です。タケオは1998年「アフリカの太鼓ワークショップ」の参加者再募集の新聞記事を見て、再募集でしたら脈があるかもと思い、恐る恐る電話でお尋ねしました。ワークショップ指導者のセネガルのサバール奏者アローナさんが快諾して下さいました。受け入れて頂けた喜びは涙でした。このワークショップの成果発表公演に出演して下さったのが山下洋輔さんです。山下さんは子供たちとのセッションを申し出て下さり、フィナーレでタケオ達のサバール演奏と共演して下さいました。生のピアノ演奏を拝聴できただけでなく、交流させて頂き感謝感激でした。この後、タケオはアフリカンミュージシャンと山下洋輔さんの追っかけをし、音楽三昧を満喫する日々となりました。山下洋輔さんの心意気はこの時からタケオに力強い炎を燈し、今のタケオの活動になっています。第15回定期コンサート「新倉壮朗の世界」に出演して下さり、ステージで「私はフリージャズをやってきましたが、タケオの音楽こそ本当のフリージャズです」のお言葉を下さいました。山下洋輔さんと戸松美貴博さんがピアーズの皆さんに出会いと場を創って下さいました。画期的な催しだと思います。さらに活動を展開するためにクラウドファンディングを立ち上げ、続けていくそうです。
戸松美ですキャロル山崎さんとは、杉田公演のあと、横浜中華街でバッタリ!嬉しい驚き!だからマスク姿で記念写真、、笑笑その時も洋輔さんについて語らい、、有難うございます!---- ---- ----杉田劇場の公演は異次元へ行ったようでした。泣いていた天使が最後には、あんなに楽しそうに!泣く役も大変でしたでしょう、、、山下洋輔さんの慈悲と集中力の音、戸松美貴博様のやはり温かで皆と楽しむぞーという気迫、なんと伝えたら良いのかわかりませんが、つまり、”ありのまま”ですねー!
さざなみ会 小堀真吾理事長とにかくすごかったです。変な汗が出るくらい、予定調和ではない、いったいどうなるんだ?という展開の連続でした。今まで見たこともないものを見た一夜でした。山下洋輔さんの表情にご注目ください!---- ---- ----中村麻美 KP事務局長 森の庭私は舞台の袖から見ていました。舞台に堂々と立ち、舞っているピアーズの皆さんの横顔が、とても格好良く見えました。今回の経験が、ピアーズの皆さんの日常にどのように返ってくるのかがとても楽しみです。---- ---- ----堀合研二郎障害健常を超越した理想的なコラボレーションだったと思います。ピアーズの自由な自己表現を山下洋輔さんと戸松美貴博さんのプロフェッショナリズムが下支えしているという感じ。一人一人にそれぞれの見せ場があって感動的でした。第二弾にも期待してしまいます!
世界的ジャズピアニスト山下洋輔氏の生演奏が聴けると知り、杉田劇場まで1時間以上車を運転して訪れた。舞台上には、鍛え上げられた肉体を持つ男がマスクを投げ払い、女性の鳴き声とピアノの音が響いた。その一瞬で私は「ああ、やっぱり」と何かを納得した感覚に陥った。薄々わかっていても何処かで期待していたのだろう、なんか一曲くらいは弾いてくれるのでは?と。ピアーズとの競演で即興なのにそんなことが起こるはずない。世界的ジャズピアニスト山下洋輔氏の生演奏で精神障害のある方達が元気に大合唱?そんなことはやるわけがない。わかっていたのに期待もしていたらしい、そして最初の一瞬で「ああ、やっぱり。この先何が起こるのか1ミリもわからない」と覚悟を決めた。踊る人叫ぶ人舞う人跳ねる人水を飲む人笑う人様々な表現が入り乱れる時間が展開される。どこからどこまでが予定されていて、狙われていることなのか全くわからない。即興と言えども、事前にワークショップなどを複数回やったと聞いている。何かしらの準備があったのではないのか?時々雰囲気を変えてくる照明バックのスクリーンに映し出される様々なアートや言語確実に場面は切り替わっていく、物語が進んでいく、しかしその継ぎ目は見当たらない。とてつもなくスペクトラムだ。何なんだコレは?処理できないほどの疑問が湧き、さらに押し寄せる暴力的とも言える情報量。女性の鳴き声が止まらない。いつしか聞こえてくる規則的なヒューマンビートボックス、馴染みのある8ビートに少し安堵を覚える。しかしそこに乗るわけでもなく椅子に座り始める演者たち。休憩しているようにも見えなくもない。コレは一体なんだ?これまで使ったことの無いレベルの想像力を発揮しながら舞台から一瞬も目が離せない。終始ピアノの演奏が行われている。弾いているのは山下洋輔氏だ、そんなことはどうでもいいのではないか?という気がしてくる。いずれにしろ何を感じて何を思い奏でているのか全くわからない。本気なのか?手抜きなのか?何処かで聞いたことのある歌声が突然聞こえてきた。KP代表の藤井哲也氏が十八番のアノ曲を歌い始めている。ピアノは伴奏をしていない、全く関係のない事を弾いている。しかし関係あるのか?舞台上にいる人たちにはリンクする何かがあるのか?私にだけわからないのか?と不安にも襲われる。これは成立しているのか?リラックスとは真逆の時間が1時間以上超えた、会場は沸いているのか冷えているのか?それすらもわからない。個が舞台と向き合い、そして己と向き合う時間のように思える。即興が終わった後、山下洋輔氏が舞台を去った。残ったピアーズ達のスピーチは馴染みのある温度で安心が戻ってきたような感覚だった。会場からも笑いや拍手が聞こえてくる。あの即興の時間は何だったのか?今でも何一つわからない。何故こんなことが実現できたのか?詳しくは知らない。たった1つ私の中ではっきりしていることがあるとすれば、それは恐ろしいことに「もう一度見たい」と思っていると言うことだ。しかし2度と同じ事はおこなわれない、再現する事は不可能なのだ。それが生演奏であり、即興だからだ。そういった意味では大変貴重で価値の高い時間であったと言っても良いのではないか。クラウドファンディングで映像の記録を限定的ではあるが公開する予定があるらしい。今回の私が目の当たりにした光景を、他者がその目で確かめる手段はいまのところそれしか無いようだ。
肉態表現家の戸松美 貴博です!御来場のお客様からの素晴らしい声をお届けしますので、是非ともご一読下さいませ。杉並区からご来場頂いた山下啓義さんは、じつは、山下洋輔さんのお兄様で琴古流尺八指南(その名は山下明童さん)、学生のころ洋輔さんをジャズの道へと引きずり込んだ張本人としても良く知られている方です笑!そんな山下さんのご感想です、、、舞台上で繰り広げられる障害ある方々が多数、生き生きと楽しそうに自由に踊られて、弟の洋輔も喜んでピアノを叩き、また皆さんのパフォーマンスを一緒に踊りながら導かれる戸松美さんのエネルギーにも大変感動しました。何か構成とか台本があるのかと思いましたが、すべて即興とのこと!あらためて驚きと感動ばかり、是非ともこのような表現活動を続けて頂きたく応援しております。---- ---- ----有難うございます!山下ご兄弟と私のスリーショット写真は、なかなかレアもの!山下洋輔さんにも明童さんにも大変お世話になっております。引き続き御支援のほど宜しくお願い致します!