いつもご支援ありがとうございます!
皆様のあたたかいご支援に感謝して、
今日も練習に、トレーニングに励んでいます。
まずは、ご質問にお答えいたししますね
事故は加害者だったのか?
というご質問をいただきました。
申し訳ありません、そのことをお話ししてなかったですね。
事故は、被害者でした。
私の声のことをお話しいたしましょう。
事故後、からだの障害にくわえて、声を失いました。
それが神経の麻痺によるものなのか、
あるいは筋肉の断裂によるものなのか…。
なかなか原因がわかりませんでした。
私にとって声は、命に等しいものです。
ですから原因がわかるまで、
じっと待っているわけにはいきませんでした。
出ない声をふりしぼって、
なんとか出そうと試みる日々が続きました。
けれども、ただやみくもに声をふりしぼるだけでは、
何の解決にもならない、と気が付いたのです。
まず図書館に通って、声を出す仕組みから勉強し直しました。
そして、声帯を閉じる機能が麻痺しているのではないか、
と思うにいたりました。
元々、声帯は息を止めるために作られたものですから、
何らかの筋力トレーニングをすれば、いずれその機能が戻るのではないか、
と思ったのです。
それからは、まず筋力トレーニングに慣れることからはじめました。
ある程度慣れてから、各種目ごとに何秒間か息を止めようと意識してみました。
最初は息がそのまま漏れてしまいましたが、
しばらく経つと、息を止めることが出来るようになって来ました。
もしかしたら声も出せるのではないか、と思い、
恐る恐る出してみると…、少しずつではありますが出せたのです!
もちろん、最初のうちは声帯の閉じかたかキツすぎて、
押しつぶしたような声でしたけれども。
それでも、出ないよりははるかにマシでした。
それから微調整を繰り返して、何とか声を取り戻しました。
クラシックに回帰できるくらいの声になったのは、
ほんの10年前のことです。
現在の私が、このようにみなさまの前で歌えますのも、
神様が与えてくださった奇跡だと思っています。
どうかみなさま、是非実際にお聴きになって、
その奇跡を確かめてみてください。
まだまだ、伸びしろはあると思いますので、練習を怠らずに参ります。
今後ともご支援のほど、宜しくお願い致します。