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本日、お客様が来られました。
突然お越しになった女性。
何かなと思ったら、先日の新聞を見てきました。って。。。なんて有難い。
山陽新聞に載せたおうちデニム浴衣を見て来られたそうで、ふだんから着物を愉しまれているそうです。
このコロナ禍外出ができず、着物を着る機会も減り、おうちで愉しめるならとわざわざ県南より1時間以上かけて来てくださいました。
本当にありがとう御座いました！！
おうちデニム浴衣の話から、ガーゼネマキも作っているんですよ。と言う話になり、ガーゼネマキも見てもらうと、お気に入りの一点があったようで、是非これを買いたいと言ってくださいました。
「デニム浴衣は自宅で洗えて丈夫で沢山着れるというのは、普段着として着れるという事。和服本来の姿ですね 」と私の気持ちを見透かしたような言葉を頂きました。
ほんと嬉しいですね。気持ちが伝わった瞬間をまた味合わせて頂きました。

お話した中には、
「和服を縫製している所が無くなるなんてありえない。是非残してください」
と言って頂きました。
きっとまだまだ和服が好きな方は沢山おられる。着たい方はもっとおられる。
ひとつまた勇気と元気を頂きました。

この和装の縫製工場。
関西の和服縫製の中心は滋賀の近江であったり、静岡の浜松であったりするのですが、
　（京都ではないのは、1点物の良い物をしておられる方が多く数は少ないからです）
その静岡県浜松市も和装の縫製工場が激減し、国産を作りたいけど作れないとおっしゃる企業の方がおられました。
この数年で、お付き合いしていた縫製工場がなくなってしまったと。
その最後に残っていた縫製工場は最後には車のシートカバーを縫われていたそうです。
それでも、継続する為の糧は得られなかったという事でしょう。
痛いほどわかります。 明日は我が身です。
このクラウドファンディングにも一部出していますが、注染(ちゅうせん)という染。
この染屋さんもまだ浜松には4件残っているそうですが、注染だけでは食べていけれず、他のスクリーンプリント等もしておられるそうです。
有松絞にしてもそう。軒数はどんどん減って絞りができる人がおらず、海外で絞ってもらっているというお話も聞きました。
伝統工芸だけでは生き残れない現実が加工業にはある。残念ですが。

海外でも縫製は不人気だそうです。
それは以前にも聞いていたのですが、より工員が集まらなくなってきているそうです。
技術がないと数がこなせないから技術ができる前に辞めてしまっているそうです。
日本でも今年は、縫製工場の海外から来られている方が夜逃げをしたという話をあちこち聞きました。
補充をしたくても海外からの工員は入ってこれないのですが、今や海外の方にも縫製工場の仕事に就きたくないと言われるそうです。
なんと残念な話。本当に縫製工場がいつ迄もつのでしょう。。。

この暗い話題の中ですが、本日頂いたお話は、
もしかしたら千枚以上の仕事が入るかもしれないのですがと言われました。
　有難い明るい話！！　　と両手離しで喜べる話でもないんです。
正直喉から手が出るくらいほしいと思いました。でも、それをこなせる手が無いのです。
できなかったら違約金も発生するでしょうしどうしたらいい物か、もう少し深く考え話し合わないといけない仕事ですね。

私には小さなポケットしかないなぁ。

でも逆に、その小さなポケットをパンパンにしてみせる！
そんな気持ちもない訳ではありません。
挑戦はし続けて、その中の数％の成功を大きくしていく事が大事になると思っています。
いきなりは大きくなれないのが縫製工場です。育成期間が絶対に必要ですから。
じわっと、ゆっくり回復させていきたいと思います。
やってやりますよ！このままじゃ終われません。
頑張ります。

残り6日！
私もより愉しんで、やり残しがないように頑張ります！！
30日までシェアのご協力とご支持・ご声援を宜しくお願い致します。