2021/10/22 06:52

先週はもう一つ、素晴らしい事がおきました。

10月14日——

黄色い車に乗って、その方々はやって来ました。
ふんわりとした上品な雰囲気のその女性、「小森ちゃん」とドッキャイスタのえいこさんです。

先日、「里親に出す子の下見」に来てくださったえいこさん。

その後、「小森ちゃん」と会議をして、とある1匹に決めたと連絡があったのです。

チームはもちろん、大盛り上がりです。皆さんにすぐに発表してしまいたい気持ちをぐっと抑えて、その日が来るのを待ちました。

「この子に決めました。」とえいこさんが言ったその1匹は、こちら。

旧名 チビクロ

チビクロと呼ばれていたメスでした。6歳、まだ避妊手術はしていません。健康状態もわかりません。避妊手術代はお出ししますと言ったチームですが、「小森ちゃん」は他の犬に使って欲しいから全て引き受けるとおっしゃってくださいました。

新しい名前も決まりました。

その名も、ペロリンチョ=ウタ。通称、うたちゃん。

ユーチューバーのような今時のユニークな名前ですね。

うたちゃんは、葛城家にいる50頭を超える群れのなかで、決して目立つタイプではありませんでした。自分から積極的にアピールしてくる犬ではなかったからです。ですが、チームの記憶に残る犬でした。

たとえば、こちら、初めて葛城さん以外の人間をみた日のうたちゃん。「あっちになにかあるらしいよ。」と仲良しの黒いわんちゃんと一緒にラインの後をついてきてはみたものの、知らない人間の登場という、予想を超える衝撃事態にびっくり。その人間からラインがもらっている餌には後ろ髪を引かれながらも、おずおずと後ずさりをします。

その漫画のようにわかりやすい表情の豊かさが印象的でした。

「あの子なんだね!?」
「そう、あの子なの!」
チームは電話で大喜び。

それから、えいこさんの選び方と眼力にひとしきり感心しました。「小森ちゃん」を頭に思い浮かべなから、彼女とこれから一緒に生活していく子を選んだえいこさん。これから一緒に、リラックスした落ち着いた時間も、楽しいアクティブな時間も両方楽しめそうな子——「そう言われてみれば」ではありますが、うたちゃんはまさにその理想にピッタリと当てはまりそうな子でした。「小森ちゃん」は自営業なので、うたちゃんを仕事場にも連れて行き、寂しい思いもさせないそうです。

そんなうたちゃんと里親様「小森ちゃん」がいよいよ初めて顔を合わせます。

「はじめまして、うたちゃん。会いたかった。」

うたちゃんの第二の犬生が始まった瞬間です。

「本当にありがとうございました!」と言ったチームに「小森ちゃん」がおっしゃった一言にチームの目頭は熱くなりました。「いえいえ、これからわたしの方がこの子にいっぱい幸せにしてもらうから。」

おめでとう、うたちゃん。優しい人に引き取られてよかったね。幸せになってね!
これから楽しいことがいっぱい待ってるよ!
うたちゃん出発の時

それから2日間ほどは、初めてのシャワーや、初めての外歩きで脱糞したり、隠れたり、食欲がなかったりと、新しい環境に戸惑っていたらしいのですが、「小森ちゃん」の献身的な努力と、えいこさんのトレーニング、持ち前の「忍耐強さと自立心」で、徐々に慣れてきているようです。

そして3日後、チームにとって夢のような写真がえいこさんから届きました。

3日後のうたちゃん。写真撮影:小森ちゃん

明るい外の光の中、道端の葉陰にたたずんで嬉しそうな表情を浮かべている1匹のワンちゃん。

「チビクロ」が「うたちゃん」に生まれ変わったのだと実感できた一枚でした。

えいこさん、うたちゃんを素晴らしい里親さんに結びつけてくださり、本当にどうもありがとうございました!!

また1匹、犬が巣立っていったという充足感の一方で、残りの犬も出してあげたい!という気持ちがよりいっそう強まったチームなのでした。

2021年10月22日
Team Katsuragi

P.S. 葛城家を出てからのうたちゃんは、えいこさんのインスタでたくさん見ることができます。

dogcatistaドッキャイスタ えいこさん インスタグラム: @eigoro0316