2021/07/19 09:24
世界4位の日本のODAの拠出額

日本が世界第4位のODAの拠出国であることをご存じですか。


主要援助国のODA実績(単位100万ドル)

1 USA 34,152 

2 ドイツ 24,977 

3 イギリス 19,410

4 日本 14,164

5 フランス 12,136 

(2018年 外務省公式サイト OECD統計より) 


本クラウドファンディングの記事でも、最後の方で紹介している500リエル札に描かれた橋。

カンボジアでは、知らない人はいないスピエン・ネアックルン(つばさ橋)です。

美しいフォルムにほれぼれします。

こちら、ドローンからの空撮で全景をご覧いただけます。素晴らしい撮影技術です。

この橋の建設工事は、世界第4位の日本のODA(政府開発援助)の無償支援で行われた事業のひとつで、足掛け10年、総工費127,000,000ドル (約140億円)もの時間とお金、そして多くの人々の尽力で2014年に完成しました。

困難を極めた実際の工事

しかし、この工事は難航を極めました。

それは、2,215mもの長さの橋をこの場所に設置することは、実際には図面通りにいかないことばかりだったからです。


その理由は主に3つ。


この場所におけるメコン川の水流がかなり強く、橋脚の基礎を打ち込むのに障害がありました。

雨季になると水位が一気に上がるため、乾季の間にしか工事を進められませんでした。

岸の両端に仕掛けられた内戦時代の数千の地雷や不発弾の撤去作業を合わせて行う必要がありました。


日本のプロジェクトチームは、これらの障害を乗り越え、この橋を完成させたのです。


日本のODAの特質

このことにすごく感動を覚えるのですが、もう一つ、見えないところで日本のODAの誇れるべき点があるんです。


それは・・・、


日本の支援の質の高さにあります。


理由の一つは、現地の従業員を雇って工事が進められたことです。

請け負った工事に自国の労働者を引き連れてくることがありますが、日本は現場監督と技術者のみを派遣し、現地の労働者を使って橋を完成させました。


理由のもう一つは、この時に技術供与を併せて行ったことにあります。

ゆくゆくは別の場所に自分たちの手で橋を立てる日が来ることを見据え、現地の有能な技師たちに橋の建設のチーフを任せ、身をもって橋梁建築の技術を学ばせたのです。


この2つには、国際支援の在り方に大きな示唆を与えるものであり、私の自立を助ける支援の在り方に大きなヒントを与えるモデルとなっています。


さて、皆さん、日本が世界で第4位のODA拠出国であり、このような質の高い無償援助を行っていることをどのように考えますか。

ODA無償援助の資金源は、国税ですので、これは国民の皆さま一人一人が誇っていいことです。

開通式の様子です。フンセン首相をはじめ、多くの人々が橋の完成を喜んでいます。


そして、それが、今もなお カンボジアの人々に大きな喜びを与え続けている事実をもっと知ってほしいとも思います。

カンボジアでは、友好のしるしとして歌まで歌われています。

歌の中に、繰り返し「ジャポン」「スピエンつばさ」が出てきますね。

しかも、ODAの拠出国の中では、対人地雷を未だに生産していたり、軍需兵器産業ビジネスで巨額の利益を上げていたりする国に該当しないのが日本だという事実。

平和を求める心は、戦後国民がずっと心の奥に灯し続けてきた大切な希望の光なのです。


国会議員で、そんなことを堂々と述べてくれる人がいればいいなと思うこの頃です。


下は、ボランティア総合サイト「アクティボ」で優良ピックアップストーリー記事として取り上げられたものです。

今後のカンボジア支援の在り方についての考察

本記事の内容に加えて、日本のODAと当クラウドファンディング事業の関連について書いています。ぜひ、お読みください。

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