和の鉄人　中村　孝明　様より応援メッセージをいただきました！

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「原城の聖マリア観音像」が完成を迎えようとしています。

半世紀近くの年月をこのマリア像の製作に注がれてきた親松英治先生の想いに

心から敬意を表するとともに、先ずは無事の完成を願っております。

島原で生まれ育った私は、学校の授業で教わるずっと前から、かつてこの地で起こった

哀しい出来事について周りの大人たちから聞かされてきました。

島原の乱の歴史的な意味合い等については私は述べる立場にはありませんが、

私にとって、島原の乱は、ある意味とても身近なものであり、いつしか自然に、

亡くなられた方々への哀悼の念や、争いのない平和な暮らしといったものへの

漠然とした願望が私のなかに形成されていたように思います。

私が料理で人々を笑顔にしたいとこの道に進んだのも、争いや不安のない

平和な日常に対する潜在的な憧れだったのかも知れません。

まもなく私達の眼前に現れる聖マリア観音像は、鎮魂と平和の象徴として、

島原の新たなランドマークとなるでしょう。

しかし、忘れてならないのは、たった一人で40年近くも彫り続けた

その膨大なプロセスそのものが、眼に見えない親松先生の平和に対するメッセージ

なのだということであり、島原を大切に思う者の一人として、

心から感謝を申し上げたいと思います。