2021/08/11 12:23


みなさん、はじめまして!

本日より、活動報告を更新していきたいと思います。

私は、発起者である樹野さんの友人である松尾と申します。私自身は、もともとは奈良県や宇陀市と関わりのなかった人間なのですが、樹野さんと知り合ったことをきっかけに宇陀に魅せられた元教員 現在NPO職員という者です。


私の目線からこの映画上映祭や宇陀市、関わる皆さんをインタビューなどを通して、紹介してきたいと思います。


第1弾となる本日は、この上映祭の主催者でもありNPOメディアネット宇陀の代表理事である、稗田睦子さんにお話を聞いていきたいと思います!



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松尾:それでは、よろしくお願いします!それでは簡単に、稗田さんの自己紹介とご経歴をお願いします!

稗田さん:NPO法人メディアネット宇陀の代表理事をしております稗田睦子と申します。私と宇陀市の関わりは35年前でして、それまでは宇陀に縁もゆかりもない状態でした。当時、県の事業で海外に研修行き、それを広めるというミッションを持っていました。そこで、当時引っ越してきたたばかりの宇陀市(当時の榛原町)に話をさせてほしいとお願いをしたのが、宇陀市との関わりの始まりました。

そこから、女性模擬議会や耕作放棄地の活用のための活動「はしばみ」など地域のための活動をいくつか行っていました。


松尾:なるほど、いろいろな活動を昔からされていたんですね。それで、どのようにメディアネット宇陀が始まったんですか?

稗田さん:そんな活動を続けている中、2006年市町村合併により宇陀市が誕生しました。宇陀市はもともと難聴地域(放送の電波が十分に届かず、視聴することができなかったり、良好な映像を得ることができなかったりする地域 ※1)で、当時は、テレビ番組を見るために共聴テレビに入らなければならなかったんですね。今のメディアネット宇陀の前身ともいえる榛原共聴テレビというのがありましてそこのインタビューを受けたりする中で、いつの間にかメディアネット宇陀の設立にに関わるように なっていったんです。

宇陀市におけるCATVは行政放送が主になります。

そこで、メディアネット宇陀という団体を立ち上げ、市民の目で見て伝える放送枠をもらえないか?と交渉しました。 


松尾:なるほど、そういう経緯だったんですね。そのように立ち上がったメディアネット宇陀にどのような思いを持たれていたんですか?

稗田さん:当時は市町村合併後で、四町村(榛原町、大宇陀町、室生村、菟田野町)が個性の強い町だったんですね。みんな「おらが村」という感じで。そんな四町村が合併したので、みんなそれぞれの町で何が起こっているのかを知らなかったんですね。そこで、いろんな町のこと、町の話題とりあげることで、一つの町である宇陀市を知ってもらおうと放送を始めました。

最初は「いやや、いやや。」と言っていた町の人たちも、今は「でたい!でたい!」と言われるようになってきました。


松尾:ここまでのご功績やご苦労を聞くと、本当に頭があがりません・・・NPOに関わる若輩者として、稗田さんのNPOマインドを見習いたいと思います!

松尾:さて、そのような思いを持ってやってきたメディアネット宇陀ですが、なぜ今回のフィルムコミッション事業、そして映画上映祭を行おうと思われたんですか?



稗田さん:宇陀市も、なんとか活気を取り戻そうとやっているが、なかなかポイントにあたらないんですね。高齢化などの状態のなかで、何をしてもしんどいとなっていたんです。でも、宇陀は古来からさまざまなことの起こりとなっていた、それを宇陀市の誇りとしたいと思っています。

でも、高齢化で伝統行事を引き継ぐ人がいない、消えてしまう恐れもある。それなら、記録として残していく必要がある。それが、メディアネット宇陀の目的の一つであり、それが、みんなの財産になると思ってやってきました。

それを12年間やってきましたが、市の委託事業としてやっており、財源には限りがあります。組織を運営する中で、メディアネット宇陀をつないでいきたいという思いを願望として持っています。YouTubeなども行っているが、メディアネット宇陀が独自でやっていける、経営体制をとらないといけないと事務局長と一緒に思っていたんですね。「どうしたもんやろう」と思っていた時に、樹野さんが帰ってきて、若い子が入りたいと言ってくるのは珍しいことだし、新しい風を起こしてくれると思ったんです。

彼は、「フィルムコミッション事業がしたい!」「これはお金は儲からへん。しかし宇陀市を対外的にアピールするには効果的だ!」と言ってたんですね。メディアネット宇陀の生き方として、従来の事業は継続しつつ、新たに事業が展開できるならば良いのではないかと考えたんですよね。その第一歩として契機として、映画上映祭を行いたいと思っています。


松尾:なるほど、そのようなきっかけがあったのですね。稗田さんとしてこの映画上映祭にどのようなことを期待していますか?

稗田さん:宇陀には、伝統的な文化はあるが、生の音楽や演劇などの芸術にふれる機会がほぼないんですよ。本屋さんも一軒もない。考えてみれば、生の文化に触れる機会は他の地域に比べれば、本当に少ないんです。

なんとかして、少しでもいいものをとずっと考えていた。生の映画も、映画館がなく観ることもない。スクリーンで、生で鑑賞するのは、素敵なことだと思う。 大きなことをしたいと思ってはなくて、

多くの人がこの事業を契機に自然あふれる宇陀に来て、色んな人とつながりを持って下さったらと思います。でも、とりあえずはこれが形になることに、私も一生懸命になっています。


松尾:ありがとうございます!メディアネット宇陀や宇陀市、この映画上映祭への温かい思いが聞けて、本当に嬉しく思います。それでは、最後になりますが今回このクラウドファウンディングにご支援いただいている皆さんに一言お願いします!


稗田さん:初めての取り組みであるクラウドファンディング 。「何とかこの宇陀に人の流れを呼び込みたい。」そんな思いで始めた映画上映祭です。清涼な山の中に千年以上も変わらぬ姿で佇む古刹室生寺、数多の人々が今も変わらず訪れる。そんな室生寺をお借りしての滅多にない映画祭です。 古来からの文化と現代の文化が融合する最高の舞台を皆様のお力によりお届けすることが出来ると確信しています。

ご支援心より、心よりお礼申し上げます。ありがとうございます。



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以上、松尾のレポートでした!

これからもインタビューや紹介をしていきます!



※1 コトバンクより(https://kotobank.jp/word/%E9%9B%A3%E8%A6%96%E8%81%B4%E5%9C%B0%E5%9F%9F-1725548)