無事に10/29.30の和妻公演が終わりました。これも支援者の皆さまによる応援のおかげでございます。どうもありがとうございました。
皆様のご支援が少しずつ増えていくのに従って、なんとか成功させなくては、頑張らなくては、と折れそうな心を必死に支えて当日を迎えました。何とか無事に終えられたのも皆様のおかげであり感謝しかございません。
公演を振り返るべく写真等で雰囲気を味わっていただきたいと思います。
1.100年前の浅草
夕暮れ時の繁華街で迷子になってしまった少年はふとしたきっかけで謎の人物に出会います。その人はマジシャンだったのです。彼の住む洋館では少年がマジックを体感することで不安な気持ちが少しずつ緩和されていくというシーンです。
街中で出会った少女は人形でした。彼女はまるでマグリットの絵のように不可解に浮遊した状態になっていました。しかし少年によって少女は人間の心を手に入れたようです。
2.江戸時代
江戸時代、マジックのことは手妻(てづま)と呼ばれていました。代表的な演目である「傘」と「蝶」です。
3.安土桃山時代
バテレンの妖術使いをイメージしたマジックが繰り広げられます。剣刺しイリュージョンを行いました。
4.平安時代
陰陽師の世界観を旧来の水芸に取りいれました。猩々(しょうじょう)という妖怪が戯れることで水をお酒として表現しております。
5.明治の手妻
明治期に活躍した松旭斎天一の十八番であったサムタイを演じました。コロナ禍のために客席からお客を上げることができず、対談コーナーでご一緒した(株)モノリスジャパンの岩井社長にお手伝いをお願いしました。
6.ヤマタノオロチ
古代の伝説をモチーフとした物語性のあるイリュージョンです。スサノオノミコトが恋人のクシナダ姫を助けるべく大蛇の化身と戦うというストーリーです。
そして最後に意外なクライマックスを迎えて大団円となります。単なるマジックショーの枠にとどまらず踊りやお芝居、立ち回りなどを取り入れて新たな和のエンターテイメントを作り上げたと自負しております。とはいえ反省点がないわけではありません。まだまだこれから進化させていくべきところがございます。来年さらにグレードアップしたショーをご提供できればと考えています。どうかこれからも応援のほどよろしくお願いいたします。
上口龍生