今回のクラウドファンディングのチャレンジと直接は関係ないのですが、シェアホースの活動の中で大きな出来事があったので共有させて頂きます。 先日引退競走馬のアネロワに活躍の機会が訪れました。淡路島洲本市の老舗写真スタジオ 富士スタヂオ(cadeau)さんからお声がけ頂き、ウェディングフォトの撮影のお手伝いをさせて頂いたのです。ご依頼主様のご夫婦が馬好きで、「海辺で馬と撮影がしたい」というご要望から実現することができました。 アネロワは競走馬としての現役時代、6戦0勝と戦績を残すことができず、登録抹消となり、縁あってシェアホースアイランドで暮らすようになって3年以上になります。これまでも牧場で乗馬体験の仕事にはまだ若く、様子をみながらたまに乗馬経験者などの中級・上級者の方に乗って頂く機会がわずかにありましたが、ほとんどアネロワに出番はありませんでした。そんな中、「アネロワで撮影がしたい」とおっしゃって頂き今回の撮影が実現しました。 一度現場と馬の確認にお越しいただき、問題なしとのこと。当日は天候にも恵まれ、アネロワも終始落ち着いていました。ドレスのスカートがおしりにかかって、少しソワソワすることもありましたが、直に慣れました。乗馬のインストラクターを仕事にされるご依頼主の奥様から「こんなに大人しいなんて、何か特別な調教でもされているんですか?」とのお褒めの言葉を頂きました。サラブレッドは繊細で臆病な基質なので、波の音やドレスなど見慣れないものなどに驚いたりすることがあります。これまで少しずつそれらに慣らしてきていましたが、それほど特別な調教をしたわけではありません。アネロワがもともと持っていた大人しい素質がこの機会に活きたということです。年間7,000頭近くのサラブレッドが生産されていると言われ、その中で競走馬として活躍し生き残る馬はほんのわずかです。そして優秀な戦績を残した馬でさえ天寿を全うするのは難しいといわれています。アネロワは競走馬として活躍は全くできませんでしたが、そのやさしさと美しさはきっと可能性があると思い引き取りました。正直この3年間あまり活躍の機会はなかったのですが、今回ようやくその可能性が日の目を見ることになりました。今後彼女の可能性がさらに開花することを願っています。今回貴重なオファーを下さったY様ご夫妻、そして富士スタヂオ様、そしてこれまでシェアホースアイランドの活動を支援下さった皆様に心から御礼申し上げます!