はじめまして、私は赤穂市御崎の桃井ミュージアムの代表をしている桃井香子と申します。
この雲火焼の素焼きで幻想的な味わいをもっと多くの人に知ってほしいと思いクラウドファンディングを立ち上げることにしました。
雲火焼は江戸時代後期に大嶋黄谷が赤穂の地において生み出した独特の焼き物です。
無釉でありながら陶器は鈍い光沢を呈し、焼くときの炎と煙が窯の中で色彩と文様を形付け、焼きあがった器は燃える夕焼け空を連想され、当時は大人気を博したと言われています。
しかし、大嶋のあとは後継者もなく、途絶えることとなります。
この赤穂雲火焼に私の父が出会ったのは40年前。
この地にこんな素敵な焼物があったことを知りました。
雲火焼をもう一度、復活させたいと思いは日に日に募り、文献もない中、長棟州彦さんと共に、手探りで焼いては壊しを繰り返し3年は失敗ばかり。1987年にやっとの思いで復元できました。
1997年には雲火焼は兵庫県伝統的工芸品に選ばれました。
この雲火焼の色合いは赤穂市御崎にある、私どもの桃井ミュージアムから見た
赤穂湾の夕日そのものです。
(桃井ミュージアムから見た夕日)
桃井ミュージアムは桃井家所有の建物を一部改装し2011年に雲火焼の私設展示館と体験工房をオープンしました。赤穂独自の雲火焼を多くの方に知っていただき普及させたいと思っています。
(桃井ミュージアム外観と瀬戸内海が一望できる中庭)
(雲火焼を常設展示しています)
※下記の表示は雲火焼のWEBショップです。ご興味のある方はお立ち寄りください。
今年は大嶋黄谷の生誕200年を迎えます。秋には大嶋黄谷の作品をはじめ雲火焼の著名な作家の展示会を開催いたします。
大嶋黄谷は雲火焼の作陶の技術を弟子に伝えなかったため一代限りで途絶えました。そして陶土の採取場所も不明のままでした。
今回、黄谷が残した陶土が子孫である大島康彦さんの家で見つかり縁あって寄贈していただきました。
頂いた陶土は約350kg。一旦水に溶かして上澄みをすくい、不純物を取り除く作業を何度も繰り返し作陶に使える粘土が約70kg取れました。この大嶋黄谷が残したこの陶土を使い雲火焼を作り10月13日からの大嶋黄谷200年記念展で公開いたします。
雲火焼のデザインをあしらった一筆箋は赤穂市御崎の田淵記念館で開催された「大嶋黄谷 没後100年展」で制作され好評を得ました。
その一筆箋を今回作りたいと考えています。
贈り物をするときなどに一筆添えてお使いいただけます。
【支援金の使い道】
・イベント準備費(雲火焼試作) 100,000円
・一筆箋(200部)作成費 120,000円
・告知チラシ作成費 50,000円
・雑費、手数料ほか 50,000円の一部として使用いたします。
コロナ禍でご来場くださるお客様もかなり少なくなり、桃井ミュージアムを運営していくにも厳しい状況が続いています。
大嶋黄谷の生誕200年という記念すべきイベントを開催させていただき、頑張って行こうと思います。
ご支援よろしくお願いいたします。
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