2021/09/05 23:35

いつも応援ありがとうございます!

病み上がりで落ちていた体力・気力も完全回復し、遅れてしまった時間を取り戻すべくオープン準備に明け暮れております。



さて、本日の活動報告です。


本コワーキングスペース「ライブラリー」は2Fにあります。

加えて、かつて1Fと2Fの2つで一店舗だった造りもあり、2Fへの入り口が少し奥まってしまっているのです。


物件を決めた当初。

通りがかりのお客さんよりも、コワーキングスペースという目的を持って来られる方を想定していたため、2Fという立地は正直あまり気にはしていませんでした。


が、OPEN準備で毎日通うに連れ、また場所を創り上げていく過程でやはり道行く人に気軽に入ってもらうためにはどうすればよいかと、思考が働くようになってきました。



創っているのは、一般名詞的には"コワーキングスペース"になりますが、『働く』に限らず、もっと多様な使われ方をしてもいいな、と。


読書もいいし、タブレットを持参して映画を観にきてもいい。


個人の時間を楽しみつつ、こんな場所が「いいな」と思ってくれる価値観を持つ人同士が、何かをキッカケにコミュニケーションを取ってつながって、それぞれの生活や仕事に少し影響を与え合い、見通しが立ちにくい現代において何かヒントになればなぁと思います。


そのためには、巷の"コワーキングスペース"より、間口を拡げなくてはなりません。

カフェと公民館の間のような感覚です。



そんなイメージが膨らんでくると、気軽に2Fに上がるための工夫が必要となってきました。



話が少し膨らみますが。


数年前に藤村 靖之著の「非電化思考のすすめ~マインドセットを打ち破る幸福な生き方」という本を読み感銘を受け、著者の藤村先生に会いに、彼が運営する非電化工房へ見学をしに行ったことがあります。


工房なのですが、人が数名住めるような敷地があり、小さな村のような感じでした。

栃木県那須町にある「非電化工房」

見学に行ったときは雪が積もっていました。

エアコンなどを使わず、ゼロ・エネルギーで自然科学を駆使して作られた住居が見どころの一つなのですが、半ば趣味でもあるというツリーハウスもいくつか建てられていました。

世界一貧しい国の家をモデルにして作られた低価格でも機能性に優れた住居

ゼロ・エネルギーでも夏は涼しく、冬は温かい部屋の中



そこでの話が印象的で、ずっと頭に残っていました。


ツリーハウスは、階段ではなく、わざわざ出入りに不便なハシゴを使って入退出をします。これがツリーハウスの醍醐味だと言います。

非電化工房のツリーハウス

実際に登ると少し怖いです


ちょっとした不便さやちょっとした苦労を挟むことによって、現実から非現実の世界に行くのだと。


そうすることで、ほんの数メーター高い位置にある狭い部屋も自分にとっての最高の場所となると言います。


実際に、ハシゴを登りツリーハウスに入って見ましたが、安定しないハシゴを少し不安を抱えてから登って見れた景色は確かに清々しいものでした。

ツリーハウスから見た景色

ツリーハウスの中

ハシゴはかなり不安定


また。


入室までのフローに、ディズニーランドでアトラクションを乗るまでに感じるあのワクワク感を出したいなという漠然とした想いがありました。


長い道のりと行列にも関わらず、僕らがワクワク感を抱くのはやはり現実から非現実へと向かう過程の演出のような気がしています。



初めてこのコワーキングスペースの物件を見たときに、このわかりにくい階段から、なんとなくそんな2つのイメージをふと持っていました。


2Fにある店舗はハンデと言えばハンデです。が、そういった演出にどうにか使えないものかなぁと、日々階段を上がる度に考えていました。


この場所に「ライブラリー」というコンセプトを持たせられたとき、自分が素敵だなと思う価値観と建物の構造が結びついたような気がしています。


ぜひ、実際に上りにきて欲しい階段です。


そして、1F部分の店先に本の無料交換所を設置しました!

道行く人たちにここのコンセプトが伝えられればと思います。



藤村靖之さんの著書、「非電化思考のすすめ~マインドセットを打ち破る幸福な生き方」もライブラリーに置いておくので、ぜひ読んでみてください。