2023/04/21 13:30

お久し振りです。GERBELION 法橋です。

今日は突然の活動休止のお詫びと、今後のGERBELIONについてのお知らせをいたします。


活動休止について:

去る2022年3月、「HARVEST2021」レコ発ツアー中に体調を崩し、ツアー並びに制作の続行が困難となってしまった為、やむなく活動を休止することになりました。

皆様にご心配とご迷惑をおかけし、いただいた応援とご支援に100%以上でお応えできなかったことをお詫び申し上げます。

このような形でのお詫びが休止から1年以上かかってしまった理由などについては、改めてお伝えできるくらいに整理がつくまでは差し控えさせていただきます。

本プロジェクトにつきましては、リターン品の発送を少しずつではありますが再開しております。

各種配信サービスでの提供も完全にストップさせていただいている楽曲たちではありますが、活動再開の折には再販する予定です。

しばしお待ちいただけると幸いです。


今後のGERBELIONについて:

さて、皆さんが気になっているのはここからではないかと思います。(急にとても大きな態度)

これから私たちはどうなるのか、私のビジョンをお伝えします。

公式TwitterとYouTubeをご覧の方はきっと「こいつら何を言っとるんじゃ」とお思いかもしれません。

ECLIPSE STATEMENT

Q: 何を言っとるんじゃ…?

A: 錬金術です。(何を言っとるんじゃ)

端折らず回答すると長くなるので、あえて恣意的に色々なことを端折ってお答えします。

休止から約半年の間、私は「GERBELIONは何につまずいたのか」「ファンの皆様に何を贈りたいのか」を明確にするためにいろいろな勉強と実践を重ねてきました。

いわゆる「内省」「内観」の繰り返しだったので、突き詰めたらそれは子供時代まで遡るほどの大仕事でした。それも、何も生産しない種類の。

やりたいことはたくさんある、きっと私に作ってくれと頼んだでもないのに生まれてしまった歌たちだってある、とっかかりのひとつもないのにやってみたいことがある、すべて洗い出しては色々なところに連絡してみる、といったことを何かと1人で背負い込んだり、その時の自分が持っているものだけで乗り切ろうとしてしまう性分であることは薄々気付いていました。

その結果何が訪れたか。詰みです。(ここで何かが端折られました)

「私ともあろう人間がここまでか」と思う場面はいくらでもあって、そのたびに「でも私は決めたのだ」と立ち上がってきました。

聞こえはいいんです。聞こえは。

ですが私は何せ片付けがヘタクソです。

もうお分かりかもしれません。

私は「コケた時の片付けをする前に(なぜコケたのかを整理せずに)またコケてもそれで学べるから立ち上がる」というものすごくピーキーな類いの悪癖があることをやっと理解しました

皆様覚えておいででしょうか。2021年、クラファン達成に向けた毎日配信期間中に我らがDJ Sunset Kのお誕生日会配信があったことを。

我々は同い年、あの時配信内で彼に「四半世紀生きましたよ、次は半世紀」みたいなことを言いました。

四半世紀生きてこの為体。

「ダメじゃな?私もしかしなくてもダメじゃな?この悪癖このままにしといたら諸々の条件次第ではもっとダメなことが起こるな?」という気づきを得ました。

いい言葉ですね、「気づき」。

今更遅すぎるようなことをやっと理解した時には積極的に使っていきたいです。

開き直りはここまでにして、とはいえ起こってしまったことたち、やらかしてきた遠い過去のすべて、何度省みたって構わないが嘆いて進めなくなること、ひいては自ら望んで始めて多くの人たちに背中を押してもらったバンドを終わらせることだけは絶対にあってはならないという決心だけは頭にありました。

心はどこにあるんでしょうか。私のは多分めちゃくちゃ頭にあります。

何の話してましたっけ

そう それで(急に口語的)、私自身の悪癖が分かったところで「では私の悪癖はGERBELIONにどんな影響(あくまでニュートラルに考えて)を与えてきたのか」を考えました。

2021年のことで言えば、すべての作品のコンセプトとストーリーを組み立て、それを「すべての受け手に異なる解釈が生まれるように」パッケージ(デザインや衣装、映像など)して、できるだけ「まだ知らないものが見たい」ひとに届くように線を引いているうちに30曲。(端折られが発生しました)

これらを図に起こし、意味をつけてまとめるとそれらの重なりには「それを何年も続けられるのか」が浮かび上がりました。言い換えれば「もう少し手加減できないか」です。

一旦ここでオリジナル格言もどきでワンクッション置こうと思います。

「創作者が口々に言う『命削って作ってる』は、そうでない世界の存在を無視して自らの視野を狭め、創作者生命を断つその首に巻かれた真綿である」

創作者たる側面を持つ私こそ、そうでない、能うならば「何者でもない」側面を持たなければ続けられなくなる、何なら積極的に何者でもなくなる時間を つまるところ「自分のブレーキを踏まなくてはならない」ことが課題だと知りました。

そしてここでも問題が浮上します。

Q: 絶賛アクセルベタ踏み中の人間がブレーキの存在を思い出せるのか

A: ハイになってんだから無理に決まってんだろ(註:『命削ってる』『ステージの上でタヒねたら本望』と自分の口で言うことのダサさはここにあります)

ハイになってチキンレースと知らず崖から飛んだのは紛れもなく私でした。その責任は私にあります。

全力は決して悪いものではありません。しかし力とは賢さあってのものです。何故ならHomo sapiensだから。

もちろん、アクセルを踏んでいいところとそうでないところの区別がつくかどうかも考えました。結論から言えば、そこに自分の賢さの限界がありました。まるで区別がつきません。こればかりは何度も間違えます。

では、このトリガーハッピーならぬアクセルハッピー(昔そんな芸人おったな)はどう効果的に働いたか。言わずもがな、「スペースオペラは終わらない」です。

拙作をこんな風に言うのはあまりに憚られるのですが、あえて憚らずに言いましょう。自信作です。

この曲をはじめとして、配信の定番曲「夏電池」「ジャーヒリーヤ」はなぜか思った以上に愛されているのです。

これは言い換えれば、「GERBELIONからファンの皆様への贈り物としてとても出来の良かったもの(註: 制作者視点)」と呼ぶことができるでしょう。

そして自覚している限りのことを言うならば、これらは「私がインプットした上でアウトプットしたいと思ったもの」を「『過ぎたるは及ばざるが如し』と言うならばどんどん過ぎましょうの原理」によって「その時の全力で作ったもの」の集大成だったのです。「やりすぎ」と「ときめき」のエッセンスを(エッセンス、つまりダシであるにもかかわらず)右腕の上腕二頭筋に任せてマシマシにするとGERBELIONになるというわけです。

つまりGERBELIONはこの先も、まずは0から1を生む役割の私が「アウトプットしたい」ものを取捨選択して、媚びずスカさず、時に泥臭く、時に一国一城の主を気取り、全力で「楽曲」の域を出て「存在」を作り上げることがファンの皆様への最高の贈り物を作るためには必要不可欠であるというわけです。

その答えがこの楽曲「SUN」です。結論遅くてすみません。話が長くて申し訳ない限りです。

伝えたいことがこんなにあったのです。

我々の帰る場所などは自分が在りたい存在そのものでしかなく、それは贈り物として皆様のところへ届く作品そのもの以外に何物でもない。

自分の魂に応えない以上、素敵な贈り物は生まれ得ない。これは商業でやってないからこその特権です。

GERBELIONの現在のstatusはCITRINITAS、「変容」と「完成」を意味する錬金術の用語です。(やっとでてきた)(よかった)(伏線回収できた)(えらい)

在るべき我々の形、それは「作り手から全く別の人間である受け手へ、想像を超えた贈り物を届け続ける」ことです。

そのビジョンが完成しました。始まった頃とはえらい違いです。当時は「人と違うことをする」ことにばかり腐心して、人目を気にしながら奇を衒うというありえんほどクソダサいことをやっていましたから。

まとめると、己を省みずゴミばっか積んだ車で崖から飛んでゴミを撒き散らしながらどこかに消え(status: NIGREDO)、すべてのゴミを分別して燃やして灰の中に残ったものを綺麗に洗って分析して(status: ALBEDO)、それで何ができるか、何を為すべきか、それらの並びの中にある景色、最終目標「まだ誰も知らないGERBELIONになる」を見出した(status: CITRINITAS)のが現在のGERBELIONです。

その先には何があるのか。もちろんその実現、錬金術においては最高の状態たるRUBEDOが待ち構えています。

私は昔から観念的で抽象的な話が多いのが悪い癖です。ですが、これが今私が語ることのできるすべてです。もうお分かりでしょう、これが私の全力表現です。

今の私の全力をお見せしたところで、この話は締めさせていただきます。

夢を見るだけならタダ、語るだけなら誰でもできる、欲しいものすべては手に入りはしない、夢などは叶わないと多くの人はそう言うでしょう。皆さんの中にもそうお考えの人はいるかもしれません。

謝らなければならないことや説明しなければならないことは数あれど、多少喧嘩腰な態度として映ることになったとしても私が言いたいのは

脳髄からいきなり噴出してきた30曲をCDにする夢を後押しして一緒に叶えてくださったこと、忘れたとは言わせませんよ。

次は我々の番です。眠れる獅子は、いずれにせよ目を覚まします。星々を掻き集めてでも、末代まで恩返しして差し上げます。

その日まではくれぐれもご自愛くださいませ。

GERBELION