明日は秋分。実りの季節の、昼と夜の長さが等しくなる日です。こんばんは。GERBELIONのBa/Vo MNMHCKYです。朝晩冷え込みま…せんね。秋の気配も近…付いてるんですかね。そろそろボーダーのロンTとか着たくなる(註:持ってない)季節ですが、いかがお過ごしでしょうか。ついに実りの季節を迎え、職場の倉庫がてんてこ舞いの中、私は変わらず機械とおしゃべりしながら付け焼き刃の笑顔を心の底から振り撒いて過ごしているにも関わらず音楽制作は続けています。きっとこの家だけ1日が36時間ぐらいあるのかもしれませんね。いつか論文にして出そうかと思っています。嘘です。4月じゃないけど。本題に行きますね。皆様は去る夏至の我々のことを覚えておいででしょうか。お忘れになっていても、この話は続きます。昨年11月7日、5周年の節目の「MOON」「ナゾベームを連れて」。この春の日蝕、「SUN」。双子座新月、「幽霊文字」。そこから既に【未知の電波源】にまつわる物語は続いていました。燃え盛る朱夏に投下された「Golden Chrysalis Genesis」「PHOENIX」「DRAW THE LINE」「アナログホラーの世界線から」の4曲はそれぞれ、日の出、正午、日の入り、真夜中に公開されました。そして明日。白秋の真っ只中。収穫祭。これから昼より夜が長くなる、その境界線。陽光を受けて大空へと育った木が花を咲かせ、まるで自らが生を受けた岩石の球体か、あるいは自らを育んだ灼炎の塊か、それらへの敬意を示すかのように丸々と果実を結ぶ頃。GERBELIONというひとつの広大な庭の、ひとつの物語の木の、あまりに冗長な枝には4つの音楽が実りました。明日の日の出から、「VENUS」「MARS」「JUPITER」「SATURN」が公開されます。本格的に「秋の夜長」が始まります。美しさも愛しさも抱き締めるために独りを選び、前進するために脇目も振らず一途に力を振り絞り、遍く可能性に信頼を寄せて虚空へ身を委ね、蒔いては摘むサイクルに織り込まれる生の在り方を受容する。GERBELIONが長い眠りの中で辿り着いた安息の地で育てた作品たちです。明日の日の出、5時55分から順次公開となります。今しばらくお待ちください。https://www.youtube.com/playlist?list=PLjGGgY4jwBds_TijvTPayOCprmGLOEkT2今回の作品たちには、私の昔からの友人たちが予告編からお手伝いしてくれました。彼らについて、ご紹介します。真夜中に公開の「SATURN」は、高専時代の友人で創作仲間の毒牙氏が作詞を担当してくれました。以前「幽霊文字」のイラストを担当してくれた方です。彼女の絵がそもそも大好きなんですが、私は学生時代に彼女と同じイラスト同好会に所属しておりまして、その同好会の会誌に彼女が載せていた漫画の大ファンで。絵はもちろんのこと(人物もそうなんですが食べ物の絵が白黒コピーでもべらぼうに美味しそうなんですよ)、登場人物の台詞回しが最高なんです。彼女が作ったTRPGシナリオで一緒に遊んだこともありました。やっぱりゲームの世界設定も台詞も刺さるものがあります。で(長くなる前に…)、ある時私から「作詞ってどう?やってみない?」と声をかけたら「やってみたい」ということだったので、SATURNという曲であること、テーマ、他の曲も含めたシリーズの構想、などなどをお伝えしたら1週間弱でフルコーラスで送ってきてくれました。一回通り読んだ時には、言葉が出ませんでした。自分とは全く違う言語感覚の持ち主の、まだ歌になる前の、これから自分が歌にしていく詞として、何の先入観も持たずに読んだからです。2回3回と読み進めるうちに段々と「言葉と言葉の間の風景」を感じ、息が詰まるほどの感銘を受けました。「これは絶対に私の言葉に直したりしないぞ」という気持ちで曲をつけ、彼女に送って、いくつかやり取りをして、私たちは「今我々の間で信じ難いことが起こっている…!」という確信を得たのです。つまり、最高ということです。推し絵描きにして大好きな友人と一緒に作るのが、こんなにも幸せなことだとは!もちろんSunset Kのお墨付きです。「なんつーオシャレな詞や…!」って言ってました。そうです。オシャレなんです!しかもズッシリしてる。どういうことなんです??皆さんの心で確かめてください。ちなみに毒牙氏はSATURNの予告編ショート動画にも、声で出演してくださってます。暖かみのある落ち着いた声です。そちらもぜひご視聴くださいませ。https://youtube.com/shorts/TnmXdapZ_sU予告編ショート動画は全4本、他の3本にも、友人たちが声を当ててくれました。「VENUS」予告編は中学の後輩です。一緒に絵を描いたりカラオケに行ったりした仲で、実は後でご紹介する2人ともガッツリ面識がある…どころか一緒に某狩猟ゲームをやってたぐらいの縁だったりします。私は彼女の声を聞くとなんだか元気になれるんです。https://youtube.com/shorts/OqWFYDuHDAA「MARS」予告編は、実は同じ学校に行ってたわけではないんですがよく家に来てた2つ上の先輩です。一旦そちらの動画をご視聴ください。https://youtube.com/shorts/oXroRs-BeLo聴きました?めっちゃ良い声。誰が、どう聞いても。納得の低音。私はこの方を「兄者」と呼んでいます。「JUPITER」予告編は…なんと…実姉です(爆)https://youtube.com/shorts/Z47L9T9TLvE元陸自、アマチュア無線3級持ち、ひとりだけガチ仕様なんです。これは裏話なんですが、私が事前に渡した原稿を「ガチ無線通信仕様」に手直しして読んでくれました。どの方も、「これこれこんな感じのを作りたいんだけど、声当ててもらえないかな?」と連絡したところ、即OKをいただけました。ほんとに嬉しいことです。今一度、改めてここでお礼申し上げます。本当にありがとう!おかげで今回も、今までにない作品たちができました。各々に得意なことがあって好きなことがあって、色んなことを持ち寄って、GERBELIONはだんだんと皆さんの知らない姿になっていきます。静かに見守っていただけると幸いです。またしても長くなりましたが、この辺で。よい秋を!
新曲 の付いた活動報告
こんにちは。プロジェクトオーナーのGERBELIONです。今日13時38分公開の「幽霊文字」、ご視聴いただきましたでしょうか?幽霊文字(GHOST LETTERS) [Music Video] #originalsongいかにも「夏!」って感じのポップなナンバーに仕上がりました。休止以降、前回の記事で言及した「status:CITRINITAS」に到達してからというものの何やら怪しいものが増えたように見えるかもしれません。その中でもいきなりこんなポップなのが出てきたら、たまったもんじゃないでしょう。(何が??)まず、今回の曲にはお礼をしたい人物が2人います。まず1人目は、このMVのためにイラストを描いてくれた毒牙氏。彼女はvo MANAMIの高校の同級生です。昔からまったくブレない作風の持ち主で、学生時代にはよく教室で一緒に絵を描いていました。アメコミやカートゥーン、特撮ヒーローをこよなく愛し、バキッとした線と色を操り、かと思えばふかふかもちもちの生き物を描くこともできる、私は常に「どんなに似た絵を並べられてもこの人の絵だけは絶対に見つけ出せる」と思うくらいのファンです。オリジナルのシナリオでTRPGセッションに誘ってくれたこともこれまでに何度かあり、卒業後も交流が続く中で「この曲はあの子の絵じゃないと…!」という気持ちが芽生え、依頼をしたところ曲も絶賛してくれて、今回のMVが仕上がりました。そしてもう1人、またしてもMANAMIの友人なのですが、今回の楽曲を制作する上で声をかけさせてもらった人(サムネイル左端)がいます。今回のバージョンには参加していないのですが、GERBELIONの活動を陰ながら見ていてくれたことが、ある時明らかになり(つっても多分MANAMIからの諸々の告知を見ていたとかだと思うんですが)、休止の経緯などを知ってくれて、今後のGERBELIONがどうなっていきたいかという熱意を聞いてくれた知人です。その人がそれらの熱意を否定せずいたずらに煽り立てず聞いてくれたからこそ、「どれだけ時間がかかっても立ち直るぞ」という気持ちになり、制作を決定したところです。一旦お声掛けはしたものの、スケジュール合わずで「またの機会に」とはなったのですが、いずれ静かに背中を押してくれたあの人にも恩返しができるよう作り続けていこうと思っています。わたしたちは、ひとりぼっちではなかった。そのことはこの記事をお読みの皆さんの存在が証明してくれています。そこにどう敬意を表していくかを考えた時、まずは「自分たちが作りたいもの」「自分たちの存在を表しうるもの」を作って発表していくことが最優先であると考えました。2021年、「眠りと幻覚」にまつわる曲たちを送り出し、たくさんの人に聴いていただきました。その中でわたしたちは、人知れず自分たちを縛っていたのかもしれません。しかし同時に、自由になりたかった。呪われた過去や、自分を許せない自分から、解放されたかった。ありのままの自分たちで充分強く逞しいのだと証明したかったのです。そこの順序を間違え、めちゃくちゃに歪んだ挙句の果てに一度完全に意思を無くしてしまってから、ここまでずいぶん時間がかかりました。それでも立ち直る気持ちがあるのですから、すでに証明したも同然なのですが、「そこからどうしていくか?」が重要だと考えます。皆さんにはこれから、その過程を見守っていただきたいと思います。知性あるところに恐怖があり、観念あるところに幻覚があり、意思あるところには、何があるのでしょう?それはいずれわかります。夏のピーク、夏至がもうすぐやってきます。好奇心と自由、思考と哲学、その軸に自分の足で立てば目まぐるしく移り変わる現実に振り回されるのも楽しめるというものだという歌が「幽霊文字」です。「ある」と「ない」の狭間で、「そいつは何処から来て、何者で、何処へ行くのか」が不明瞭な存在を目の当たりにして自覚するスリルと、自分を見る自分の視線の刺さる感覚を、お楽しみください。最後にもうひとつだけ。6月21日(夏至)、夜明けの時刻から4作品同日公開となります。お見逃しなく。