こんにちは。
プロジェクトオーナーのGERBELIONです。
今日13時38分公開の「幽霊文字」、ご視聴いただきましたでしょうか?
幽霊文字(GHOST LETTERS) [Music Video] #originalsong
いかにも「夏!」って感じのポップなナンバーに仕上がりました。
休止以降、前回の記事で言及した「status:CITRINITAS」に到達してからというものの何やら怪しいものが増えたように見えるかもしれません。その中でもいきなりこんなポップなのが出てきたら、たまったもんじゃないでしょう。(何が??)
まず、今回の曲にはお礼をしたい人物が2人います。
まず1人目は、このMVのためにイラストを描いてくれた毒牙氏。
彼女はvo MANAMIの高校の同級生です。
昔からまったくブレない作風の持ち主で、学生時代にはよく教室で一緒に絵を描いていました。
アメコミやカートゥーン、特撮ヒーローをこよなく愛し、バキッとした線と色を操り、かと思えばふかふかもちもちの生き物を描くこともできる、私は常に「どんなに似た絵を並べられてもこの人の絵だけは絶対に見つけ出せる」と思うくらいのファンです。
オリジナルのシナリオでTRPGセッションに誘ってくれたこともこれまでに何度かあり、卒業後も交流が続く中で「この曲はあの子の絵じゃないと…!」という気持ちが芽生え、依頼をしたところ曲も絶賛してくれて、今回のMVが仕上がりました。
そしてもう1人、またしてもMANAMIの友人なのですが、今回の楽曲を制作する上で声をかけさせてもらった人(サムネイル左端)がいます。
今回のバージョンには参加していないのですが、GERBELIONの活動を陰ながら見ていてくれたことが、ある時明らかになり(つっても多分MANAMIからの諸々の告知を見ていたとかだと思うんですが)、休止の経緯などを知ってくれて、今後のGERBELIONがどうなっていきたいかという熱意を聞いてくれた知人です。
その人がそれらの熱意を否定せずいたずらに煽り立てず聞いてくれたからこそ、「どれだけ時間がかかっても立ち直るぞ」という気持ちになり、制作を決定したところです。
一旦お声掛けはしたものの、スケジュール合わずで「またの機会に」とはなったのですが、いずれ静かに背中を押してくれたあの人にも恩返しができるよう作り続けていこうと思っています。
わたしたちは、ひとりぼっちではなかった。
そのことはこの記事をお読みの皆さんの存在が証明してくれています。
そこにどう敬意を表していくかを考えた時、まずは「自分たちが作りたいもの」「自分たちの存在を表しうるもの」を作って発表していくことが最優先であると考えました。
2021年、「眠りと幻覚」にまつわる曲たちを送り出し、たくさんの人に聴いていただきました。
その中でわたしたちは、人知れず自分たちを縛っていたのかもしれません。
しかし同時に、自由になりたかった。
呪われた過去や、自分を許せない自分から、解放されたかった。ありのままの自分たちで充分強く逞しいのだと証明したかったのです。
そこの順序を間違え、めちゃくちゃに歪んだ挙句の果てに一度完全に意思を無くしてしまってから、ここまでずいぶん時間がかかりました。
それでも立ち直る気持ちがあるのですから、すでに証明したも同然なのですが、「そこからどうしていくか?」が重要だと考えます。
皆さんにはこれから、その過程を見守っていただきたいと思います。
知性あるところに恐怖があり、
観念あるところに幻覚があり、
意思あるところには、何があるのでしょう?
それはいずれわかります。
夏のピーク、夏至がもうすぐやってきます。
好奇心と自由、思考と哲学、その軸に自分の足で立てば目まぐるしく移り変わる現実に振り回されるのも楽しめるというものだという歌が「幽霊文字」です。
「ある」と「ない」の狭間で、「そいつは何処から来て、何者で、何処へ行くのか」が不明瞭な存在を目の当たりにして自覚するスリルと、自分を見る自分の視線の刺さる感覚を、お楽しみください。
最後にもうひとつだけ。
6月21日(夏至)、夜明けの時刻から4作品同日公開となります。
お見逃しなく。