Check our Terms and Privacy Policy.

世界初の「曲げ梁」建築で国産木材普及のメッセージを全国に送りたい!

60年以上前につくられた人工林が年をとって、多くの花粉を飛散、土砂崩れの要因にもなっています。社会課題への貢献と、地域への愛着を!私たちは世界初の技術となる地元木材を使った「曲げ梁」建築を通じ、全国の建築関係者様と日本で暮らす皆様へ「もう一度、日本の木を使おう!」というメッセージを発信します。

現在の支援総額

1,036,000

69%

目標金額は1,500,000円

支援者数

53

募集終了まで残り

終了

このプロジェクトは、2021/10/23に募集を開始し、 53人の支援により 1,036,000円の資金を集め、 2021/11/30に募集を終了しました

このプロジェクトを見た人はこちらもチェックしています

世界初の「曲げ梁」建築で国産木材普及のメッセージを全国に送りたい!

現在の支援総額

1,036,000

69%達成

終了

目標金額1,500,000

支援者数53

このプロジェクトは、2021/10/23に募集を開始し、 53人の支援により 1,036,000円の資金を集め、 2021/11/30に募集を終了しました

60年以上前につくられた人工林が年をとって、多くの花粉を飛散、土砂崩れの要因にもなっています。社会課題への貢献と、地域への愛着を!私たちは世界初の技術となる地元木材を使った「曲げ梁」建築を通じ、全国の建築関係者様と日本で暮らす皆様へ「もう一度、日本の木を使おう!」というメッセージを発信します。

このプロジェクトを見た人はこちらもチェックしています

はじめに・ご挨拶

初めまして、よさの作事組(さくじぐみ)と申します。私たちは今、世界初の建築技術実現に向けて、職人魂に火がついています。

私たちは京都府北部にある、日本三景 天橋立を望むまち「与謝野町」にて、伝統建築物の維持保存を目的に活動しています。この建築物は、「木構造建築研究所 田原」代表の田原氏(元:大阪工業大学大学院 建築学科 客員教授)と「よさの作事組」が協同して取り組んでいるプロジェクトです。

このプロジェクトで実現したいこと

プロジェクトの目標は、この「湾曲積層梁(わんきょくせきそうばり)」の技術と「地元の木」を使った建築物を完成させること。それには2つの意味があります。

1 地元の木×日本の職人の力 で建築に新たな可能性が生まれます!
2 花粉症や土砂崩れが増えたのは、日本の木を使わなくなったことと関係しています!

この2つです。

曲げられる地元の木×日本の職人の力 による建築の可能性

30㎡(間口5m×奥行き6m)の小屋組み。決して大きな建築物ではありませんが、「曲げた板を積み重ねて、ビス止めした材料を屋根に使う」という瓦葺きの屋根として世界初の技術です。この木材はすべて「すぐそこの山」で育ったものであり、外国産材では基本的に実現できません。

治具を駆使し、幅12cm・厚み12mmの杉板をカーブさせて12枚重ねる…この曲げ梁を25本つくり、1つの屋根が完成。実に、300本の杉板を使用します。さらに瓦葺きと、4本の柱のみで支える構造は、建築に携わる方なら、常識では考えられないことがお分かりいただけると思います。

そしてこれは、現在主流である外国産の木材では実現が難しいのです。その理由は「ねばり」。外国産材は強度ありますが、ねばりがなく、曲げようとすると折れてしまう。逆に国産の木はねばりがあり、熱を加えて曲げると驚くほど曲がるのです。(昔からの曲げわっぱ等)

こんなに曲がってるのに、耐荷重ゆうに3トン以上

「曲げても耐荷重、耐震は大丈夫なのか!?と言う疑問に対し、木構造建築研究所の田原氏によると、「短期的に大人が約50人≒3,500kg程度中央部に載っても、たわみ量は全体スパンの1/250程度になる」とのこと。下向きにくぼんだ逆アーチ部分に荷重をかけても、反対部分のアーチ状の梁が引っ張り上げる構造となるため、積雪量も1.3mと多いのですが安全な性能となっています。

集成材ではなく1枚1枚が薄い地元の杉板を積み重ねて、接着剤に頼らずビスで止める方式であり、国産材の特性を生かした技術なのです。


花粉症は、伐採されず年月がたった人工林が大きな要因

このプロジェクトで使う木はすべて地元の木。この考え方が日本中に広まれば、やがて「花粉症の防止」にも貢献できます。その要因は、日本の山に大量に育つ「年をとった木」です。

日本は昭和30年代以降の高度成長期に、人工林が一気に拡大しました。現在その木は60年以上の樹齢になっています。木は年をとるとCo2(二酸化炭素)もあまり吸収しなくなり、花粉を多く出すようになります。森林伐採というとイメージが悪いのですが、人間が手を加えた人工林は、実は人間の手で伐採していかないといけないのです。

地元の木を使うことで、土砂崩れも防止できる

山の土は、基本的に「木の根っこ」で支えられています。この根っこが弱くなれば、土を「つかむ」ものがなくなり、まとまった雨が降ったときに土の表面が流れ出し、土砂崩れとなってしまいます。

人工林の木は放っておくとどんどん茂り、葉が日光を遮るようになります。やがて草が生えなくなり、養分が不足。木の根は痩せて細くなるので、土をつかむ力が弱まるというわけです。

現在の日本の木はほとんどが輸入。昨今はコロナの影響で木が入りにくくなり、ウッドショックとも呼ばれています。もう一度、国産材を使う方向に動けば、同時に花粉症や災害の防止にもつながると考えています。

そして何より…地元を木を使うことによる、地域への愛着。すぐそばで育った木を、自分たちが住む場所に使って、心が満たされる感覚があると思うんです。

「国産木材普及」のメッセージため、インパクトのあるチャレンジを!

全国の建築関係者様や、生活する皆様にこのメッセージが届けば、少しでも国産材の普及につながるかもしれない。そんな想いで、このプロジェクトを進めています。でも私たちのような小さな町での活動レベルでは、影響は薄いと思います。だからこそ、インパクトがあると言えるほどの「珍しい技術」を実現したいと考えました。

私たちの地域「京都 与謝野町」のご紹介

私たち「よさの作事組」は京都府北部、日本三景 天橋立を望むシルク織物と農業が盛んなまち「与謝野町」で活動しています。人口約20,000人と小さな町ですが、近年では当地のシルク織物がハリウッド映画で使用されていたり、全国初となるフリーランスの「ホップ栽培」によるクラフトビールも登場し、注目を集めています。また農業では、常に食味ランキング最高級を維持している「丹後コシヒカリ」が多く作られています。

お隣は日本三景 天橋立がある宮津市ですが、与謝野にも日本三景を見下ろせる絶景ポイント「一字観公園」があります。キャンプ場・コテージがあり、日本三景を見下ろしながらキャンプができる場所として、多くの方にお越しいただいております。

これまでの活動

当初、田原氏を講師にお招きしたセミナーで常識を覆す概念を学び、今まで難しいと思っていた「国内産の木材の新しい可能性」を感じたのが大きなきっかけです。

そんな中、メンバーである井上瓦店の井上氏から、倉庫の建築工事の発注をいただくこととなり、メンバー間でアイデアコンペを行いました。その結果採用されたのが、玉川瓦店の玉川氏が考案した、「屋根が瓦の形」というとんでもないデザインです!

この一見不可能と思われる設計を田原氏にお願いしたところ、耐荷重的にも問題のない構造で、形にしてくださいました!その中で考案された方式が、杉板を12枚重ね合わせて1本の梁に仕上げるという「湾曲積層梁」の技術です。

曲げた積層梁のサンプル制作。実験の結果、出来上がった積層梁は、大人が乗っても、たわみはほぼゼロ!


6m×12cm×12mmの杉板を、1本の曲げ梁に12枚使用。様々な加工法を考案する中で、木工用ボンドに耐水性硬化剤を混ぜることによって摩擦力が減り、曲がりやすくなることが判明。専用に開発した治具で30箇所を固定し、形を保持しながら、実際に曲げるのは人間の力です。これを12枚同時に曲げるため、一日に曲げ加工ができる本数はたった1本と、根気のいる作業が続きます。


2021年4月、今回の柱となる材料を搬入。この柱は「地元の天然ヒノキ丸太」で、元口径が≒55cm程度。丸太4本柱で支えるためには、この太さが重要なのです。樹齢は≒250年以上は有る物と思われ、一般に植林されたヒノキよりも高い強度があります。(天然乾燥で数年保管)


プロジェクト実現まで、あと一歩

これまで活動を重ね、実現まであと一歩のところまで来ました。しかし、材料費は一部のメンバーが自腹で払い、協力してくれている職人にも工賃は一切払えていない状態。正直なところ、資金面の厳しさを感じざるを得ない…というのが現状です。


資金の使い道・実施スケジュール

以下が今回の工事に関わる経費一覧になります。

コンクリート・鉄筋 材料費 ¥2,000,000
材料費(曲げ梁以外)    ¥800,000
材料費(曲げ梁)      ¥500,000
製材費           ¥300,000
土工事費          ¥900,000
塗装費(柱)        ¥200,000
塗装費(曲げ梁)      ¥150,000
塗装費(その他)      ¥100,000
瓦(特注)         ¥1,500,000
金物関連(ボルト等)    ¥350,000
建方費           ¥200,000
設計費           ¥500,000
デザイナー依頼費      ¥50,000
合計 ¥7,550,000

皆様からいただいた支援金に関しては、上記工事費の一部として充当させていただきます。


今後のスケジュール

〜10月中旬 木材加工、塗装等
10月20日〜 建方(建前・棟上げ) ※屋根を含めた形ができる日
11月    瓦葺き ほか作業
12月初旬  完成


リターンのご紹介

リターン紹介欄にてご案内させていただいております。


最後に

地元の木材を使い、5mというスパンに瓦を葺き、積雪にも耐えられる耐荷重をもった建築物というのは、おそらく世界的にも類を見ないことと思います。職人の力、日本の木の力。

安心できる生活。そして地域への愛着。地域の誇り。

「もう一度、日本の木を使おう!」というメッセージをお届けするため、ぜひこのプロジェクトを成功させたいと思っています。ご賛同くださる皆様からの、温かいご支援を心よりお待ちしております。


<プロジェクトオーナーについて(特商法上の表記)>

■特定商取引法に関する記載
 ●販売事業者名:有限会社植田建築
 ●代表者または通信販売に関する業務の責任者の氏名:植田泰史
 ●事業者の住所/所在地:〒629-2261 京都府与謝郡与謝野町男山265
 ●事業者の電話番号:Tel: 0772-46-4687
 ●送料:送料込み
 ●対価以外に必要な費用:プロジェクトページ、リターンに記載のとおり。
 ●ソフトウェアに係る取引である場合のソフトウェアの動作環境:該当なし
 ●その他記載事項:プロジェクトページ、リターン記載欄、共通記載欄(https://camp-fire.jp/legal)をご確認ください。

<募集方式について>

本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。

最新の活動報告

もっと見る
  • 残すところ、クラウドファンディングの挑戦も24時間を切りました。たくさんのご支援を頂き、心より感謝を申し上げます。100万円という大台もクリアできました。本当にありがとうございました。現在、12月4日(土)14:00~開催する竣工セレモニーに向けて準備を進めています。約1時間程度のセレモニーになると思いますが、この『井上瓦店エキシビションハウス新築工事』の有終を飾れる様頑張りますので、是非ともお越しいただき盛り上げて頂きたいと思っています。 もっと見る

  • 瓦屋さん、頑張る!あと少しで、瓦が葺けます。ご支援頂いている皆様、ありがとうございます。事務局の植田です。プロジェクトの期間も、残り僅かとなりました。現在、目標金額の約2/3まで到達していますので何とか『SUCCESS』できるよう、お力を頂きたいと思い自分にできる事を取り組んでいます。どうか、よろしくお願いします。12月4日(土)には、『井上瓦店エキシビションハウス新築工事竣工セレモニー』を実施します。現在、その準備に向けて動き出しています。クラウドファンディングのプロジェクト期間が終了しても、引き続き頑張らなければならないところです。一日が早い! もっと見る

  • 皆様、お世話になります。建方の様子をアップしました。10月20日建方(前編)https://www.youtube.com/watch?v=0rOXEvu7f4o10月20日建方(後編)https://www.youtube.com/watch?v=P4WXI2mm06Q もっと見る

コメント

もっと見る

投稿するには ログイン が必要です。

プロジェクトオーナーの承認後に掲載されます。承認された内容を削除することはできません。


    同じカテゴリーの人気プロジェクト

    あなたにおすすめのプロジェクト